マクラーレン720S(後編)
2021.01.17 思考するドライバー 山野哲也の“目” 前編で「マクラーレン720S」を未来型スーパーハンドリングマシンと評した山野哲也。後編ではそのハンドリング性能を支えるポイントについて、レーシングドライバーの視点から解説してもらおう。狙ったラインを外さない
新開発のフルカーボンモノコックに、4リッターV8ツインターボをミドシップするマクラーレン720S。山野哲也がドライブした感想は、まず「4000rpmからの加速がすごい!」というものだった。
「『永遠かッ!!』と叫びたくなるほど息の長い加速が印象的です。吸気音が高まっていって、そのまま離陸してしまいそう」と笑う。確かに720Sは、これまでマクラーレンが用いてきた3.8リッターを4リッターに拡大したV8ツインターボを積む。720PSの最高出力を7500rpmで、770N・mの最大トルクを5500rpmで発生する強心臓だ。しかし720Sの走りのキモは“圧倒的な加速感”ではないという。
「ハンドリングが『ヤバい!』ですね。素晴らしいとしか言いようがない」と、山野の言葉がほとばしる。
「ステアリングの操舵角に対してのリニアリティーは、間違いなく世界一でしょう。ステアリングを切れば切っただけ、キッチリと1度単位でクルマが応えてくれる」
その正確性を山野は「ステアリングと路面が歯車でつながっているかのよう」と表現する。絵に描いたような“オン・ザ・レール”ということだ。
「コーナリング時のフィールには機械的なソリッド感が強い。フロントタイヤは、狙ったラインから決して逸脱しません」
この記事は会員限定公開です。webCGプレミアムプラン会員に登録すると<月額550円(税込)>、続きを読むことができます。
登録初月無料! | クレジットカードで会員登録いただくと、ご契約いただいた日からその月の末日までが無料になります。いつでも解約可能です。 |
---|
プレミアムプラン会員になると……
- 毎月20本以上、新型車の試乗記が先取りで読める!
- 人気のさまざまな連載エッセイも、いち早く読める!
- 100車種超! 「谷口信輝の新車試乗」がぜんぶ読める!
- あの漫画家・池沢早人師の特集記事も堪能できる!
- 頭脳派レーシングドライバー山野哲也の車評が分かる!
- 『日刊!名車列伝』で世界の名車に毎日触れられる!
- 自動車メーカー関連グッズのプレゼントに応募できる!
- 話題のニューモデルのアツい走りが動画で見られる!
関連記事
-
マクラーレン750S/750Sスパイダー 2023.4.26 画像・写真 「マクラーレンのなかで最も軽量かつ最もパワフル」とうたわれる、新型スーパースポーツカー「750S」がデビュー。そのオープントップバージョンである「750Sスパイダー」とともに、写真で紹介する。
-
-
マクラーレンの新型スーパースポーツ「750S/750Sスパイダー」がデビュー 2023.4.26 自動車ニュース マクラーレン・オートモーティブは2023年4月26日、新型スーパースポーツカー「マクラーレン750S」と、そのオープントップバージョンである「750Sスパイダー」を発表した。注文の受け付けはすでに開始されている。
-
アストンマーティンDB12 2023.5.25 画像・写真 仏カンヌでの世界初公開から1日と間を置かず、日本でも実車が披露された「アストンマーティンDB12」。ブランドの未来を担う次世代スポーツカーの旗手は、どのような姿をしているのか? 走りにもラグジュアリネスにも妥協のない新世代GTを、写真で紹介する。
-
新デザインの「アルファ・ロメオ・ジュリア」上陸 20台の限定車も発売 2023.5.29 自動車ニュース ステランティス ジャパンは2023年5月29日、アルファ・ロメオのスポーツサルーン「ジュリア」の一部仕様を変更し、同年6月3日に発売すると発表した。合わせて、サンルーフ付きの限定車「ロッソ スペチアーレ」も設定する。
-
「アストンマーティンDB12」発表会の会場から 2023.5.26 webCG Movies 海外での世界初公開とほぼ同時に国内でも披露された、アストンマーティンの次世代スポーツカー「DB12」。2990万円で販売される“スーパーツアラー”の車内はどうなっているのか? 外装の見どころや機能的なハイライトも含め、webCGほったが動画でリポートする。