BMW M440i xDriveクーペ(後編)

2021.01.14 谷口信輝の新車試乗 ワインディングロードで「BMW M440i xDriveクーペ」に試乗した谷口信輝は、その仕上がりについて気になるところがある様子。走りのプロは、新型クーペのどこに改善の余地があると考えているのか?

制御で伝わるメーカーのポリシー

BMW M440i xDriveクーペの街なかでの快適性を高く評価するいっぽうで、限界コーナリング時には早めにスタビリティーコントロールが介入することに疑問を呈した谷口信輝。もっとも、後者に関してはもう少し詳しく説明する必要がありそうだ。もう一度、谷口の言葉に耳を傾けてみよう。
「下りの高速コーナーを限界に近いペースで走っているとき、スタビリティーコントロールが利いてブレーキをつまみ始めたのです。このとき、僕は最もスポーティーな『スポーツ+』というモードを選んでいた。これが快適性重視のコンフォートだったらまだしも、スポーツ+だったらもうちょっとドライバーの自由を尊重してあげてもいいんじゃないかと感じたのです」

今回は私もM440iに同乗していたのだが、谷口が「ブレーキがつままれた」と指摘したときも極端なアンダーステアやオーバーステアが発生していたわけではないので、システムが介入するにはやや早いと私自身も感じたことを付け加えておきたい。
「ただし、このときはリアタイヤのサイドウオールがちょっと倒れかけていて、そろそろリアが破綻しそうな気がしなくもなかった。そこでメーカーとしては安全を見込んでスタビリティーコントロールが早めに作動する設定にしたのでしょうが、スポーツ+だったらもう少しドライバーの好きにさせてもいいのではないか、というのが僕の意見です」

もっとも、この話にはまだ先がある。
「でも、BMWはスタビリティーコントロールの「DSC(Dynamic Stability Control )」を“全オフ”にできる設定を用意している。これは万が一のときでもクルマが助けてくれないモードだからかなりのリスクが伴うし、一般のドライバーにはおすすめできませんが、限界まで自分でコントロールしたいドライバーはこれを選べばいい。その意味では筋が通っていると言えなくもありませんね」

ここで新しい4シリーズのもうひとつの魅力であるスタイリングに話題を変えてみよう。

「スゴイですね、マジマジと見ると……」

谷口がそう指摘したのは、ちまたをにぎわわせている4シリーズの巨大なキドニーグリルだ。これがいま関係者の間で賛否両論を巻き起こしていると伝えると、谷口は次のように語ったのである。

 
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