GMとホンダが量販価格帯の新型EVシリーズを共同開発 2027年に北米から販売を開始
2022.04.06 自動車ニュース米ゼネラルモーターズ(GM)と本田技研工業は2022年4月5日、量販価格帯の新型電気自動車(EV)シリーズを共同開発することで合意したと発表した。
GMとホンダが共同開発する新型EVシリーズは、GMの次世代バッテリー「アルティウム(Ultium)」を搭載した新たなグローバルアーキテクチャーをベースとしており、世界規模での生産を可能にする設計を検討しているという。ラインナップには、今や最大のセグメントとなっているコンパクトSUVをはじめ、世界的に人気の高いセグメントに向けたモデルを用意。2027年以降、北米を皮切りに市場投入する予定となっている。
生産に際しては、GMとホンダの技術力や設計力、ソーシング戦略を活用するとともに、両社で設備の共通化などを推進。2027年以降、数百万台規模でのEV生産を可能にするとしている。
さらに両社は、電動化コストの低減、EVの性能向上、サステナビリティーの追求を目指し、将来のEV向けバッテリー技術の領域における協業についても検討すると発表した。現状、GMはリチウム金属電池やシリコン電池、全固体電池などといった新技術と、それらの早期導入を可能にする生産方法などの研究開発を推進。一方ホンダも、独自の全固体電池技術の研究開発を進展させており、日本国内の実証設備にて生産技術の検証などを行うほか、量産化に向けた取り組みも進めている。
今回発表した協業について、GMのメアリー・バーラ会長兼CEOは「両社の持つテクノロジーやデザイン、生産戦略を共有することで、価格受容性が高く、魅力的な性能のEVを、北米、南米、中国を含むグローバルな規模で届けていく」とコメント。本田技研工業の三部敏宏社長は、「ホンダとGMは、グローバルでEVの販売台数を飛躍的に拡大すべく、これまでの技術領域における協業をさらに強固なものにしていく」と述べた。
(webCG)