ポルシェ718ケイマンGTS 4.0(後編)

2022.07.03 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が「ポルシェ718ケイマンGTS 4.0」に試乗。前編ではドライブモードによるスロットルレスポンスの変化について、気になる言葉を残した山野。後編ではいよいよその真意を明かしてもらおう。

エンジニアが“分かっている”

今回、レーシングドライバーの山野哲也に乗ってもらったのは、ポルシェ718ケイマンGTS 4.0。2リッターと2.5リッター、2種類の水平対向4気筒ターボが用意される“ノーマル”ケイマンに対し、自然吸気の4リッター水平対向6気筒エンジン(最高出力400PS/最大トルク420N・m<PDK車は430N・m>)を搭載したぜいたくな718ケイマンだ。

4リッターという大排気量にもかかわらず高回転を好む、いかにもNAユニットらしいフラット6のキャラクターを絶賛した山野哲也。組み合わされる6段MTの評価も高い。GTS 4.0の走りについて、さらに深掘りしてもらうと……。

山野:各種ドライブモードをチェックしてみると、「スポーツ」から「スポーツプラス」に変更すると、スロットルレスポンスがむしろ悪くなりますね。

webCG:えー!? そうですか! 素人感覚では「ますますもってアグレッシブになった」と圧倒される気持ちでしたが……。

繊細なドライビングでモータースポーツにおける勝利を重ねるニッポンのジムカーナマイスターは、ニヤリと笑って言葉を続けるのだった。

山野:これはですね、ポルシェのエンジニアたちが、いかに「分かっているか」ということなんです。

 
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