三菱アウトランダーP(後編)

2022.10.06 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 プライベートでプラグインハイブリッド車(PHEV)に乗る多田哲哉さんは、三菱が誇る「アウトランダー」のPHEVに興味津々。試乗を通して見えてきた、このクルマのいいところ、そして気になるところとは?
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三菱のすべてが詰まっている

アウトランダーの走りやPHEVの意味について語った多田さんは、あらためてクルマを観察しはじめる。そして荷室の下にきれいに収納されていたサードシートの存在に気づいた。

「そういえば、アウトランダーにはサードシートも付いているんですよね。座ってみると、これは完全な、犬もまいる……“ワンマイルシート”ですね」と、アウトランダーのサードシートがあくまで緊急用の域を出ないことを、ダジャレで表現する多田さんである(笑)。

「ただ、ミニバンではないSUVでは、3列シートが備わっていること自体が重要なんです。スポーツカーを無理やり2+2にするのと同じです」

多田さんはさらに内外装もつぶさに観察しはじめた。
「これもおなじみの三菱の顔(=ダイナミックシールド)ですが、デザインはだいぶこなれてきた感じがします。インテリアも良くも悪くも素直にお金をかけていますね。もう少し工夫すれば、もっと低コストで質感を上げられるとも思うのですが、三菱らしく真面目な仕上げで、利益率が高い感じはしません。お客さんにとっては、これは得といえば得といえるかもしれません」

オフロードや雪道からターマックまで自在に対応する4WDを持つSUVで、PHEV、3列シート、さらに質感の高い内外装……と、アウトランダーはまさに三菱のすべてが詰まったクルマだ。聞けば、このクルマの基本形を確立した先代アウトランダーPHEVから、かつての「ランエボ」や「パジェロ」を担当していたエンジニアがこぞって参加したという。また、発売時のメディア試乗会には、あのパリダカで日本人初の2連覇を果たした増岡 浩さんも駆けつけてデモ走行を行った。

 
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