レクサスの新型ハイブリッド「CT200h」発売

2011.01.12 自動車ニュース

プレミアムなハッチバック「レクサスCT200h」がデビュー

トヨタ自動車は2011年1月12日、レクサスブランドの新型ハイブリッドカー「CT200h」を発表し、同日発売した。

■小さいのが新しい

2010年3月のジュネーブモーターショーでベールを脱いだレクサス初の“プレミアムコンパクトモデル”「CT200h」が、ついに日本での発売にこぎ着けた。「HS250h」よりもさらにコンパクトなモデルであり、レクサスの新しいエントリーモデルとしてユーザー層拡大の役割を担う。

5ドアハッチバックのCT200hは、ヨーロッパで主流の“Cセグメント”に属するモデルで、レクサスならではのスポーティなスタイルと走行性能、そして、ハイブリッドシステムがもたらす高い環境性能で独自の存在感を示す。10・15モード燃費は、標準グレードでクラストップの34.0km/リッターを達成。エコカー減税(100%免税)の対象となる。

CT200hはハイブリッド専用モデルで、ラインナップは、ベースグレード(355万円)に加えて、16インチタイヤが装着される「バージョンC」(375万円)、レザーシートなど装備充実の「バージョンL」(430万円)、そしてスポーティな「Fスポーツ」(405万円)が用意される。

■待望の“末っ子”

2009年のフランクフルトモーターショーに「LF-Ch」として登場したレクサスのコンセプトカーが、翌年3月のジュネーブモーターショーで市販モデルの「CT200h」に進化。レクサス初のプレミアムコンパクトカーということで、発売を待ち望んでいた人は多いに違いない。その注目のモデルがついに日本デビューを果たした。

全長×全幅×全高=4320×1765×1460mm(ベースグレードの全高は1450mm)の5ドアボディは、レクサス車のなかで最も小さく、355万円からという価格もこれまでのレクサスよりも手頃。新しいエントリーモデルとして幅広いユーザー層、とくに若いユーザーの取り込みを狙っている。

その狙いにふさわしく、CT200hのデザインは、レクサスらしいシャープさを前面に打ち出すとともに、5ドアハッチバックが持つスポーティさや若々しさをさらに強調するフォルムを特徴とする。なかでも、Cピラーを前に出し、リアウィンドウをサイドまで回り込ませたデザインは、その個性を際立たせている。

■ハイブリッドが切り札

日本市場では、「アウディA3スポーツバック」や「BMW1シリーズ」など、舶来のプレミアムコンパクトがライバルとなるCT200hにとって、切り札になるのがその高い環境性能だ。CT200hはハイブリッド専用車で、そのメカニズムは基本的にはプリウスと同じ。すなわち、1.8リッターのガソリンエンジン(99ps、14.5kgm)と駆動用モーター(82ps、21.1kgm)を独自の動力分割機構で組み合わせることで、2.4リッタークラスの動力性能と34.0km/リッター(ベースグレードの場合。それ以外は32.0km/リッター)という低燃費を実現する。

「NORMAL」「ECO」「SPORT」のモードをスイッチで切り替えることで、加速特性やパワーステアリングのアシスト量を変更することも可能。SPORTモードを選ぶや、パワーメーターからタコメーターへと表示が切り替わる演出も。もちろん、モーターだけで走行する「EVドライブモード」も用意される。また、レクサスのハイブリッドとしては初となるパドルシフトを採用し、走行状況にあわせて6段階のエンジン回転が選べるのは、スポーティなドライビングの助けになるだろう。

一方、走りを支えるシャシーは、前:マクファーソンストラット、後:ダブルウィッシュボーンのサスペンションを搭載。アルミ素材の採用などによりバネ下重量の軽減に努めた。また、ボディは高張力鋼板の多用やアルミ製のボンネットやテールゲートの採用によって、軽量・高剛性を目指している。ベースグレード以外には、乗り心地を向上させ、振動を軽減すべく、パフォーマンスダンパーも搭載。さらにスポーティな走りを望む向きには、215/45R17タイヤやスポーツサスペンション、専用のデザインアイテムを装着した“Fスポーツ”が用意されている。

■車内もしっかりプレミアム

インテリアは、プレミアムコンパクトを名乗るにふさわしい、高級感漂う仕上がりだ。メーターナセルにレザーを張り込むなど、クラスを超えたつくりも見逃せない。水平基調のダッシュボードは、適度に囲まれ感を与えることでスポーティさ演出したというもので、低めのドライビングポジションもスポーティな印象を高める。

FFのレイアウトを生かし、実用的な広さの後席やラゲッジスペースをも実現。ラゲッジフロアの下には小物収納スペースが用意される。HDDタイプのナビゲーションシステムやレクサスCTプレミアムサウンドシステム(地デジチューナー、USB入力等含む)は全車に標準。ナビゲーションなどを遠隔操作する「リモートタッチ」も採用された。

安全装備では、運転席/助手席エアバッグ、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、ニーエアバッグを標準で搭載。ステアリングアシスト機能を含むスタビリティコントロールの「S-VSC」も全車標準だ。さらに、オプションでミリ波レーダーにより衝突を察知し、事故の被害を低減するプリクラッシュセーフティシステムを用意するなど、安全性の確保にも抜かりはなく、ヨーロッパのライバルたちにとっては手強いニューフェースの登場となりそうだ。

(文=生方聡)

「レクサスCT200h」。写真は、上級グレードの「バージョンL」。
「レクサスCT200h」。写真は、上級グレードの「バージョンL」。 拡大
インテリアの様子。
インテリアの様子。 拡大
フロントまわりは、空気の流れをイメージさせるデザインを採用。「レクサス=ハイブリッド」のイメージを強化する意図があるという。
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レクサスブランド初のハッチバックモデルとなる「CT200h」。パワーユニットを同じくする「トヨタ・プリウス」に比べ、140mm短く、20mm幅広く、30mm低い。2600mmのホイールベースは「プリウス」より100mm短い。
レクサスブランド初のハッチバックモデルとなる「CT200h」。パワーユニットを同じくする「トヨタ・プリウス」に比べ、140mm短く、20mm幅広く、30mm低い。2600mmのホイールベースは「プリウス」より100mm短い。 拡大
基本的に「トヨタ・プリウス」と変わらない心臓部。1.8リッターのガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせる。
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走行モードをSPORTにすると、ブルーが基調のインストゥルメントパネルは、ごらんのように赤く変化。左端のパワーメーターはタコメーターへと姿を変える。
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スポーティグレード。その名も「Fスポーツ」。
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センターコンソールには、「HS」「RX」にも採用された「リモートタッチ」が備わる。マウスのようなノブに手を添えてナビやオーディオを操るデバイスだ。
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荷室容量は375リッターで、後席を倒せば960リッターに拡大できる。ラゲッジボードの下にも予備スペースが確保される。
荷室容量は375リッターで、後席を倒せば960リッターに拡大できる。ラゲッジボードの下にも予備スペースが確保される。 拡大
レクサスの新型ハイブリッド「CT200h」発売の画像 拡大

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