BMW M2クーペ(後編)
2023.10.22 思考するドライバー 山野哲也の“目” 前編では「BMW M2クーペ」のシャシー制御について「巧妙すぎて分からない」と白旗(?)を上げるほどに絶賛した山野哲也。後編ではもう少し深く掘り下げるとともに、「M」に乗る意義についても聞いてみよう。巧妙すぎる制御
今回の試乗車はBMW M2クーペ。3リッター直6ターボを搭載した8段AT車だ。ベース価格は958万円。
前回、コーナリング中に普通のクルマなら破綻……と予感させるような状態でも、あまりにも自然に挙動を落ち着かせることに驚きを禁じ得なかったレーシングドライバーの山野哲也。突き詰められた足まわりのチューニングゆえか、絶妙な電子制御の恩恵か、安易に答えを出すことを控えたジムカーナマイスターが話を続ける。
山野:M2は「M3」や「M4」よりホイールベースが短いので、単純に考えて不安定になりやすい。だからこそ、ドライバーにも分からないうちに挙動の乱れを抑える必要があるのかもしれません。
webCG:M2クーペのホイールベースは2745mm。前後のトレッドはそれぞれ1615mmと1605mm。兄貴分のM3のホイールベースは110mm長い2855mmですが、前後トレッドの数値は変わりません。前が275/35R19、後ろが285/30R20というタイヤサイズも同じです。
山野:最近のMシリーズは、前後異サイズが多いですね。M2もフロントがリアより1インチ小さい。ステアリングを切った際の前輪の俊敏性を上げ、運転時の小気味よさを狙っているのでしょう。インフォメーションも伝わりやすくなると思います。
webCG:なるほど。
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