「ジープ・ラングラー」の大幅改良モデル登場! 装備を強化するとともに値下げも実施

2024.05.10 自動車ニュース 堀田 剛資
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改良型「ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラ」と、ステランティス ジャパンの打越 晋社長。
改良型「ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラ」と、ステランティス ジャパンの打越 晋社長。拡大

ステランティス ジャパンは2024年5月10日、クロスカントリーモデル「ジープ・ラングラー」の大幅改良モデルを発表。東京・渋谷のMIYASHITA PARKで実車を公開するとともに、同日、販売を開始した。

発表会にはお笑いコンビ トータルテンボスの藤田憲右さんも登場。藤田さんはジープオーナーなのだ。
発表会にはお笑いコンビ トータルテンボスの藤田憲右さんも登場。藤田さんはジープオーナーなのだ。拡大
新デザインのフロントマスク。グリルサラウンドは「アンリミテッド サハラ」のみシルバーとなる。
新デザインのフロントマスク。グリルサラウンドは「アンリミテッド サハラ」のみシルバーとなる。拡大
今回の改良では、全グレードでホイールのデザインも変更された。
今回の改良では、全グレードでホイールのデザインも変更された。拡大
エントリーグレード「アンリミテッド スポーツ」の復活もトピックだ。
エントリーグレード「アンリミテッド スポーツ」の復活もトピックだ。拡大
「アンリミテッド スポーツ」のインストゥルメントパネルまわり。シート表皮やトリムはファブリックとなる。
「アンリミテッド スポーツ」のインストゥルメントパネルまわり。シート表皮やトリムはファブリックとなる。拡大
インフォテインメントシステム「Uconnect 5」が搭載された、12.3インチタッチスクリーン。
インフォテインメントシステム「Uconnect 5」が搭載された、12.3インチタッチスクリーン。拡大
上級グレードのフロントシートには、新たに12wayの電動調整機構が装備された。
上級グレードのフロントシートには、新たに12wayの電動調整機構が装備された。拡大
「アンリミテッド ルビコン」では、リアアクスルがトラックなどにも採用される、より堅牢なものに変更された。
「アンリミテッド ルビコン」では、リアアクスルがトラックなどにも採用される、より堅牢なものに変更された。拡大
お笑い芸人の藤田憲右さんと、ステランティス ジャパンの新海宏樹氏によるトークショーの様子。背後にあるイエローの車両は、10台の限定モデル「アンリミテッド ルビコン ハイベロシティー」だ。
お笑い芸人の藤田憲右さんと、ステランティス ジャパンの新海宏樹氏によるトークショーの様子。背後にあるイエローの車両は、10台の限定モデル「アンリミテッド ルビコン ハイベロシティー」だ。拡大
発表会の4人の登壇者、写真向かって右から、ステランティス ジャパンの新海宏樹氏、打越 晋社長、お笑い芸人の藤田憲右さん、ステランティス ジャパンの渡邊由紀ジーププロダクトマネジャー。
発表会の4人の登壇者、写真向かって右から、ステランティス ジャパンの新海宏樹氏、打越 晋社長、お笑い芸人の藤田憲右さん、ステランティス ジャパンの渡邊由紀ジーププロダクトマネジャー。拡大

伝統の「7スロットグリル」が新デザインに

ジープ・ラングラーは、1941年に登場した「ウィリスMB」を起源とする本格的なオフロードモデルであり、現行のJL型は2017年11月に世界初公開。翌年10月に日本に導入されている。

今回の改良は内外装の変更や装備の拡充が主な内容となっており、またエントリーグレード「アンリミテッド スポーツ」を復活させたり既存のグレードの値下げを実施したりと、より幅広い層に訴求するよう見直しが行われた。

エクステリアでは新しいデザインの「7スロットグリル」が特徴で、アンリミテッド スポーツと「アンリミテッド ルビコン」にはニュートラルグレーメタリックの、「アンリミテッド サハラ」にはプラチナシルバーのグリルサラウンドを採用。この変更でエンジンの冷却性も改善したという。

また、全グレードでホイールの意匠も刷新。既存のマストアンテナは、「オフロード走行時に枝に引っかかる」という声からフロントウィンドウ一体型となり、それまでマストアンテナが備わっていた位置には「Trail Rated」バッジが装着された。

最新のインフォテインメントシステムを搭載

一方インテリアでは、インストゥルメントパネルまわりを黒を基調としたカラーリングで統一するとともに、新たに第 5 世代の「Uconnect 5」インフォテインメントシステムを搭載した、12.3インチタッチスクリーンを全グレードに装備した。このシステムは、従来型より5倍も高速化されたプロセッサーを採用することで、作動のレスポンスを改善。アイシン製のナビゲーションシステムを搭載するほか、「Apple CarPlay」や「Android Auto」といったスマートフォンのミラーリングにも対応しており、特にApple CarPlayについては、ワイヤレスでの接続が可能となっている。

またアンリミテッド サハラとアンリミテッド ルビコンには、ラングラーとして初めて12wayのパワーシートを装備。フロントウィンドウに高い耐傷性を誇るコーニングの「ゴリラガラス」を採用したり、フロント/リアの双方にサイドカーテンエアバッグを初装備したりと、安全性の向上も図られている。

このほかにも、アンリミテッド ルビコンではリアアクスルを従来のセミフロート式からフルフロート式に変更。車体の重量をアクスルチューブのみで、駆動トルクをアクスルシャフトのみで負担する堅牢(けんろう)な構造とすることで、最大けん引能力の向上を図った。

ボディーカラーはアンリミテッド サハラが「ブライトホワイトC/C」「ブラックC/C」の2種類。アンリミテッド スポーツとアンリミテッド ルビコンは、そこに「ファイヤークラッカーレッドC/C」「グラナイトクリスタルメタリックC/C」を加えた4種類となっている。

価格は以下のとおり。

  • アンリミテッド スポーツ:799万円
  • アンリミテッド サハラ:839万円
  • アンリミテッド ルビコン:889万円

従来モデルより装備を拡充しながら、アンリミテッド サハラでは31万円の、アンリミテッド ルビコンでは16万円の値下げを実現している。

既存のファンを大事にしつつ新しい層にもアピール

ジープのなかでもアイコン的存在となっているラングラーは、日本でも高い人気を誇る。販売台数はアメリカ、カナダ、中国に次いで世界で4番目に多く、また国内におけるミッドサイズSUVセグメント(輸入車)では、2020年に1位(5756台)、2021年に1位(6930台)、2022年に2位(3814台)、2023年に3位(4078台)の販売を実現している。

加えて、ステランティス ジャパンの新海宏樹ジープブランドマネジャーによると、購入者の平均年齢(43歳)もこのセグメントのモデルとしては若く、またSUVを求める若い世代のなかでも、積極的に購入の候補車種として検討されているという。

今回のエントリーグレード復活や価格設定の引き下げは、こうした状況を踏まえて実施されたもので、ステランティス ジャパンではコアなジープファンやアウトドア好き、キャンプ好きといった既存のターゲットに加え、トレンドに敏感な若者を含め、より幅広い層にラングラーを訴求していきたいとしている。

(webCG)

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