「ジープ・ラングラー」の大幅改良モデル登場! 装備を強化するとともに値下げも実施
2024.05.10 自動車ニュース![]() |
ステランティス ジャパンは2024年5月10日、クロスカントリーモデル「ジープ・ラングラー」の大幅改良モデルを発表。東京・渋谷のMIYASHITA PARKで実車を公開するとともに、同日、販売を開始した。
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伝統の「7スロットグリル」が新デザインに
ジープ・ラングラーは、1941年に登場した「ウィリスMB」を起源とする本格的なオフロードモデルであり、現行のJL型は2017年11月に世界初公開。翌年10月に日本に導入されている。
今回の改良は内外装の変更や装備の拡充が主な内容となっており、またエントリーグレード「アンリミテッド スポーツ」を復活させたり既存のグレードの値下げを実施したりと、より幅広い層に訴求するよう見直しが行われた。
エクステリアでは新しいデザインの「7スロットグリル」が特徴で、アンリミテッド スポーツと「アンリミテッド ルビコン」にはニュートラルグレーメタリックの、「アンリミテッド サハラ」にはプラチナシルバーのグリルサラウンドを採用。この変更でエンジンの冷却性も改善したという。
また、全グレードでホイールの意匠も刷新。既存のマストアンテナは、「オフロード走行時に枝に引っかかる」という声からフロントウィンドウ一体型となり、それまでマストアンテナが備わっていた位置には「Trail Rated」バッジが装着された。
最新のインフォテインメントシステムを搭載
一方インテリアでは、インストゥルメントパネルまわりを黒を基調としたカラーリングで統一するとともに、新たに第 5 世代の「Uconnect 5」インフォテインメントシステムを搭載した、12.3インチタッチスクリーンを全グレードに装備した。このシステムは、従来型より5倍も高速化されたプロセッサーを採用することで、作動のレスポンスを改善。アイシン製のナビゲーションシステムを搭載するほか、「Apple CarPlay」や「Android Auto」といったスマートフォンのミラーリングにも対応しており、特にApple CarPlayについては、ワイヤレスでの接続が可能となっている。
またアンリミテッド サハラとアンリミテッド ルビコンには、ラングラーとして初めて12wayのパワーシートを装備。フロントウィンドウに高い耐傷性を誇るコーニングの「ゴリラガラス」を採用したり、フロント/リアの双方にサイドカーテンエアバッグを初装備したりと、安全性の向上も図られている。
このほかにも、アンリミテッド ルビコンではリアアクスルを従来のセミフロート式からフルフロート式に変更。車体の重量をアクスルチューブのみで、駆動トルクをアクスルシャフトのみで負担する堅牢(けんろう)な構造とすることで、最大けん引能力の向上を図った。
ボディーカラーはアンリミテッド サハラが「ブライトホワイトC/C」「ブラックC/C」の2種類。アンリミテッド スポーツとアンリミテッド ルビコンは、そこに「ファイヤークラッカーレッドC/C」「グラナイトクリスタルメタリックC/C」を加えた4種類となっている。
価格は以下のとおり。
- アンリミテッド スポーツ:799万円
- アンリミテッド サハラ:839万円
- アンリミテッド ルビコン:889万円
従来モデルより装備を拡充しながら、アンリミテッド サハラでは31万円の、アンリミテッド ルビコンでは16万円の値下げを実現している。
既存のファンを大事にしつつ新しい層にもアピール
ジープのなかでもアイコン的存在となっているラングラーは、日本でも高い人気を誇る。販売台数はアメリカ、カナダ、中国に次いで世界で4番目に多く、また国内におけるミッドサイズSUVセグメント(輸入車)では、2020年に1位(5756台)、2021年に1位(6930台)、2022年に2位(3814台)、2023年に3位(4078台)の販売を実現している。
加えて、ステランティス ジャパンの新海宏樹ジープブランドマネジャーによると、購入者の平均年齢(43歳)もこのセグメントのモデルとしては若く、またSUVを求める若い世代のなかでも、積極的に購入の候補車種として検討されているという。
今回のエントリーグレード復活や価格設定の引き下げは、こうした状況を踏まえて実施されたもので、ステランティス ジャパンではコアなジープファンやアウトドア好き、キャンプ好きといった既存のターゲットに加え、トレンドに敏感な若者を含め、より幅広い層にラングラーを訴求していきたいとしている。
(webCG)
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