「ヒョンデ・アイオニック5 N」発売 カタログモデルの価格は858万円

2024.06.05 自動車ニュース 藤沢 勝
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ヒョンデ・アイオニック5 N
ヒョンデ・アイオニック5 N拡大

ヒョンデ モビリティ ジャパンは2024年6月5日、「IONIQ 5 N(アイオニック5 N)」を発売した。

 
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ニュル北コースの全開走行を2ラップこなせる

ヒョンデの高性能ブランドである「N」は2015年にスタート。ブランド名は開発拠点のある韓国の南陽(Namyang)と開発テストの舞台であるドイツのニュルブルクリンク(Nürburgring)にちなんでいる。当初からドライビングの楽しさを追求し、「Corner Rascal(コーナリング性能)」「Racetrack Capability(サーキットを本気で走れる能力)」「Everyday Sportscar(日常もドライビングを楽しむ)」の3つを柱にさまざまなNモデルを送り出してきた。

アイオニック5 Nはその名のとおりアイオニック5の高性能バージョンであり、Nブランド初の電気自動車(BEV)でもある。パワーを強化しただけでなく、さまざまな先進デバイスの力によって、まさに新時代のスポーツカーと呼ぶにふさわしい一台に仕上がっている。2024年6月4日までは国内導入を記念した特別仕様車「ファーストエディション」の注文予約を受け付けており、晴れてカタログモデルの発売を迎えた。

パワーユニットは前後に搭載される2基の永久磁石同期モーターで、フロントは最高出力238PS/最大トルク370N・mを、リアは412PS/400N・mを発生。システムトータルでは609PSと740N・mとされており、「N Grin Boost(NGB)」と呼ばれるブースト機能(10秒間)を使うと650PSと770N・mにまで引き上げられる。最高速は260km/h、0-100km/h加速のタイムは3.5秒(NGB使用時は3.4秒)だ。前後のトルク配分の比率は「Nトルクディストリビューション」によってドライバーが直接設定できる。このほかスムーズなドリフト走行のために駆動力配分と車両制御を最適化する「Nドリフトオプティマイザー」も備わる。

ヒョンデとしては第4世代となる最新の駆動用リチウムイオンバッテリーは、エネルギー密度を618Wh/リッターから670Wh/リッターに高めることでスタンダードなアイオニック5よりも大容量の84.0kWhを搭載。バッテリー温度を事前に最適化する「Nバッテリープリコンディショニング」(「ドラッグ」「トラック」の2モード)や走行状況に合わせて最適なパフォーマンスを発揮できるようエネルギーマネジメントする「Nレース」(「スプリント」「エンデュランス」の2モード)によってレーストラックでも十分な走行距離を確保。ニュルブルクリンクの北コースをパフォーマンスの低下を最低限に抑えたうえで2ラップこなせるという。WLTCモードの燃費値は未公表。

フロントがストラット、リアがマルチリンクの足まわりにはホイールGセンサーと6軸ジャイロセンサーを使った大容量の可変ダンパーを搭載。リアには電子制御式のLSDも装備する。フロントには4ピストンの大径ブレーキを装着。最大0.6Gを誇る「Nブレーキリジェン」による回生ブレーキを使えるほか、サーキット走行時などにブレーキペダルとアクセルペダルの同時操作を一時的に許容する「レフトフットブレーキング」も用意されている。

ステアリングパドルを使った仮想変速によって8段DCT車をドライブするような加減速ができる「N eシフト」もユニークだ。液晶メーターには仮想のタコメーターが表示され、6750rpm(ドライブモードが最もハードな「N」では7750rpm)をレッドゾーンとして疑似的に変速。これに連動する音響演出はスポーティーなエンジン音の「イグニッション」とよりハードなエンジン音の「エボリューション」、さらに航空機をイメージした「スーパーソニック」から選べる。レッドゾーンに到達するとレブリミッターが作動したかのような演出(サウンドだけでなく車体の振動も)も楽しめる。

エクステリアには空力性能向上のためのエアカーテンとアクティブエアフラップ付きの専用バンパーを採用し、高性能なイメージを演出。車両の下部にはN専用のルミナスオレンジストリップがあしらわれる。タイヤは専用開発の「ピレリPゼロ」(275/35ZR21)で、専用デザインの鍛造ホイールに組み合わされている。

スタンダードなアイオニック5では左右のウオークスルーとなる前席には専用のセンターコンソールを採用し、ニーパッドを装備。ドライブモードセレクターなどの各種スイッチを搭載したステアリングホイールにはレザーが巻かれる。

ボディーカラーは「アトラスホワイト」「エコトロニックグレーパール」「アビスブラックパール」「パフォーマンスブルー」「サイバーグレーメタリック」「ソウルトロニックオレンジパール」にマットカラーの「アトラスホワイトマット」「エコトロニックグレーパールマット」「パフォーマンスブルーマット」「グラビティーゴールドマット」を加えた全10色をラインナップする。

アイオニック5 Nの価格は858万円。ヒョンデは日本でディーラー網を展開していないため、オンラインでの販売となる。

(webCG)

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