AT限定免許でもOK! ヤマハがクラッチ操作不要のロードスポーツ「MT-09 Y-AMT」発表

2024.08.30 自動車ニュース webCG 編集部
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ヤマハMT-09 Y-AMT
ヤマハMT-09 Y-AMT拡大

ヤマハ発動機は2024年8月30日、ロードスポーツモデル「MT-09」をベースに、新開発のオートマチックトランスミッション「Y-AMT(Yamaha Automated Transmission)」を搭載した新モデル「MT-09 Y-AMT」を発表した。同年9月30日に発売する。

左スイッチボックスの下側に備わる、シーソー式のシフトレバー。
左スイッチボックスの下側に備わる、シーソー式のシフトレバー。拡大
「AT/MTモード」の切り替えレバー。(写真:ヤマハ発動機)
「AT/MTモード」の切り替えレバー。(写真:ヤマハ発動機)拡大
「ATモード」選択時のシフトプログラムの切り替えは、ライディングモードの切り替えボタンで行う。
「ATモード」選択時のシフトプログラムの切り替えは、ライディングモードの切り替えボタンで行う。拡大
「MTモード」時の変速は左手で行うため、左のステップからはフットレバーも廃されている。
「MTモード」時の変速は左手で行うため、左のステップからはフットレバーも廃されている。拡大
ヤマハでは「Y-AMT」を、ライディングを安楽にするためのツールではなく、より集中してライディングを楽しめるようにするための技術と説明している。
ヤマハでは「Y-AMT」を、ライディングを安楽にするためのツールではなく、より集中してライディングを楽しめるようにするための技術と説明している。拡大

手動変速と自動変速の切り替えも可能

Y-AMTは、既存のトランスミッションをベースに、クラッチおよびシフトアップ/ダウンの操作をアクチュエーターによって自動化した、新開発の電子制御シフト機構である。

クラッチ操作が不要となる(クラッチレバーが廃される)ためAT限定大型二輪免許でも運転が可能となるほか、ヤマハではこのシステムの搭載により、「クラッチレバーおよびシフトペダルの操作を必要とせず、ライディングにより集中できるスポーツ性と快適性を提供できる」と説明している。

変速に関しては、ライダーが任意でギアをセレクトする「MTモード」と、システムが自動で変速を行う「ATモード」が備わっており、前者では左スイッチボックスに備わるシフトレバーでギアチェンジを実施。レバーはシーソー式となっており、左手の人さし指で「+」レバーを押してシフトアップ、親指で「-」レバーを押してシフトダウンが行えるほか、「+」レバーを人さし指で前にはじく(前側に押す)ことで、親指をグリップから離すことなくシフトダウンすることもできる。またMTモードであっても、停車時には自動で1速までシフトダウンする機能が備わっている。

いっぽう、変速の判断もシステムが行うATモードには、「D」と「D+」の2つのシフトプログラムを用意。街なかや高速道路では穏やかな「D」、レスポンスのよい加減速を楽しみたいワインディングロードでは「D+」と、変速の制御を任意で切り替えることができる。

AT/MTモードの切り替えレバーと、シフトプログラムの切り替えボタン(MTモード選択時のライディングモードの切り替えボタンも兼ねる)は、ともに右スイッチボックスに配置。クラッチレバーが廃されたために“半クラ”操作はできなくなっているが、低速走行時にはスロットル制御で適切な駆動力を確保する機能も備わっており、Uターンなども難なくこなすことができるという。

価格は136万4000円だ。

(文=webCG/写真=荒川正幸)

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