クルマ好きなら毎日みてる webCG 新車情報・新型情報・カーグラフィック

第802回:キャンプ好き以外も楽しめる! 三菱のスターキャンプで大自然の中で一夜を過ごす

2024.09.13 エディターから一言 藤沢 勝
【webCG】クルマを高く手軽に売りたいですか? 車一括査定サービスのおすすめランキングを紹介!

仕事がある人でも大丈夫です

三菱自動車が開催するオートキャンプの「スターキャンプ」が2024年で20回目を迎えた。第1回が開催されたのは2代目「パジェロ」や初代「RVR」などが発売された1991年のことで、休止期間があったものの2007年に復活。以降は新型コロナウイルスの流行(2020年と2021年)や三菱自動車自体にいろいろあったこと(2012年と2016年)などによるお休みがあったものの、2007年以降は基本的にここ、静岡県の朝霧高原で開催されている。

その第20回が開催されたのは2024年9月6日~8日のこと。ふもとっぱらキャンプ場は3日間とも快晴に恵まれ、比較的涼しい気候とも相まって、みな気持ちよく過ごせたようだ。2泊3日でも、どちらかの1泊2日で参加してもいい。6日の晩は私もテントに泊まった。参加条件は意外なほどに緩く、「クルマでご参加できる方(三菱車にお乗りの方以外もご応募できます)」とのこと。三菱車以外もちらほら見かけたが、会場の端にテントを張るように誘導されたり、三菱車以外でまとめられたりすることはない。ただし、会場にあるクルマの90%以上はスリーダイヤエンブレム付きのため、多少の疎外感は覚えるかもしれない。

2024年はいくつかの新しい試みが取り入れられているが、ユニークなのはWi-Fiなどを準備した「あおぞらリモートワーク」コーナーだ。これが用意されたのは6日の金曜日のみ。平日でも参加しやすいように……という配慮だが、実際に訪れてみると仕事をしている人が本当にいる。それぞれの事情は分からないが、家族のためという人がほとんどのはずだ。定時まできっちり働くのだろうか、終わってからテントを組むのだろうか、などと想像を働かせてしまうが、これのおかげで格段に参加しやすくなったのは間違いない。ちなみにスターキャンプは三菱きっての人気イベントのため、参加できるかどうかは抽選次第。2024年は募集枠が前年の2倍の600組に拡大されたため、抽選倍率が4倍ちょっとになったとのことだが、それでも参加できなかった人のほうが多かったことは覚えておきたい。抽選は通ったけれど……という人を出さないためにも、あおぞらリモートワークは有用だったのではないだろうか。

2024年9月6日~8日に静岡県の朝霧高原にあるふもとっぱらキャンプ場で開催された三菱スターキャンプ。抽選を突破した全600組が参加した。
2024年9月6日~8日に静岡県の朝霧高原にあるふもとっぱらキャンプ場で開催された三菱スターキャンプ。抽選を突破した全600組が参加した。拡大
2024年の新しい試みのひとつである電気キャンプエリア。三菱の電気自動車かプラグインハイブリッド車のみがエントリー可能で、車両の給電機能のみで過ごす。
2024年の新しい試みのひとつである電気キャンプエリア。三菱の電気自動車かプラグインハイブリッド車のみがエントリー可能で、車両の給電機能のみで過ごす。拡大
こちらも新しく設定された「デリカビレッジ」。「デリカミニ」も含めた歴代のデリカシリーズが集まり、デリカ愛を語らう。「デリカD:2」の姿は見かけなかった。
こちらも新しく設定された「デリカビレッジ」。「デリカミニ」も含めた歴代のデリカシリーズが集まり、デリカ愛を語らう。「デリカD:2」の姿は見かけなかった。拡大
全体の参加車両は「デリカD:5」と「アウトランダー」がそれぞれ3割ほどを占めていたようだ。素晴らしいコンディションの「三菱ジープ」での参加者も。
全体の参加車両は「デリカD:5」と「アウトランダー」がそれぞれ3割ほどを占めていたようだ。素晴らしいコンディションの「三菱ジープ」での参加者も。拡大
こちらは「ギャランΛ」。小学生のころの憧れのモデルを、16年前に30年落ちで手に入れたとのこと。
こちらは「ギャランΛ」。小学生のころの憧れのモデルを、16年前に30年落ちで手に入れたとのこと。拡大
三菱 の中古車webCG中古車検索

どうせ片づけるんだから……

なにはともあれ、今夜のねぐらと食事を自分で用意せねばならない。テント泊の経験はあるが、テントを設営した経験はない。ポールやら布やらと格闘していると「どうせ明日の朝にはバラすんだよな」という不届きな気持ちが頭をもたげてくる。そういうわけで私のテントは最低限の部品のみで組み上がっており、入り口をアーチ状にするポールなどは省略した。多少不格好かもしれないが、何しろ「明日の朝には……」なのでこれで十分だ。同じ理由でタープも張らなかった。

バーベキューコンロを貸してもらえたので、夕食は肉を焼くことにした。ちなみに朝霧高原から大きめのスーパーを目指すと、富士宮市方面と山梨県方面のどちらに向かっても30分ほどかかる。会場入りする前に寄ってくるのがオススメだ。

テントを組み上げてたき火をおこすと、すでにあたりは暗くなり始めている。夏といえども山の夜は早い。早速肉を焼き始めるとともに、スーパーで「オススメ」のポップとともに売られていた「ふじやまビール」を味わう。明日の朝も食事の準備があるんだし、早く床に入らなければ。もっとフラットな場所にテントを張ればよかった……などとシュラフでもだえつつ、この日の活動を終えた。

自分のねぐらと食事を自分で用意せねばならず、せっせと薪を割る。写真右が撮影をお願いした郡大二郎カメラマンのテントで、左が私のテント。
自分のねぐらと食事を自分で用意せねばならず、せっせと薪を割る。写真右が撮影をお願いした郡大二郎カメラマンのテントで、左が私のテント。拡大
それなりのテントが建てられたので、たき火を前にのんびり。あたりは暗くなり始めているが、まだこれから食事の準備をしなければ。
それなりのテントが建てられたので、たき火を前にのんびり。あたりは暗くなり始めているが、まだこれから食事の準備をしなければ。拡大
クルマで30分も離れたスーパーで仕入れた牛肉を焼く。パプリカなどの野菜は郡カメラマンがカットしてくれた。
クルマで30分も離れたスーパーで仕入れた牛肉を焼く。パプリカなどの野菜は郡カメラマンがカットしてくれた。拡大
霧とたき火の煙が入り混じる夕暮れのふもとっぱらキャンプ場。
霧とたき火の煙が入り混じる夕暮れのふもとっぱらキャンプ場。拡大

誰でも楽しめるコンテンツが盛りだくさん

翌朝。朝霧高原とはよく言ったもので、テントから出てみるとあたり一面が霧に包まれている。昨日はあんなにくっきりと見えていた富士山も、シルエットで拝めるだけだ。

朝食を済ませて会場を回ってみると、コンテンツの豊富さに驚いた。ボルダリングにアスレチック、スラックライン、オリエンテーリングをはじめとしたアクティビティーがたっぷり用意されており、朝も早くから子どもたちが楽しんでいる。大人はこだわりのテントを組み立ててたき火の前でビールでも飲んでいれば満たされるかもしれないが、子どもたちはそうはいかない。

もちろん大人向けのコンテンツもたっぷりで、特設コースでの三菱車のオフロード試乗会や三菱のイベントではおなじみの4WD登坂キット(写真を参照)の同乗体験会などが楽しめるようになっている。この4WD登坂キット体験は1996年にスタートし、今回のスターキャンプで参加者が20万人を突破したという。私は早朝からにぎわっていた「あおぞらヨガ」に参加し、気持ちよく汗を流した。

キャンプ自体が目的の人もそうでない人も、誰もが等しく楽しめる。これこそが三菱のスターキャンプの真骨頂といえるだろう。キャンプ好きに聞いたところ、実は参加料金も格安らしい。

ちなみに今回はメーカーである三菱自動車本体の主催だが、全国の三菱の販売会社(東日本三菱自動車販売とか東海三菱自動車販売とか)が主催するケースもあり、2024年は全部で10回のスターキャンプが開催される(10月の長野と京都が残っているがどちらも受け付け終了)。いずれも三菱自動車がサポートするそうなので、同じように楽しめるに違いない。私も次回は面倒くさがらず、立派にテントを組み上げるつもりである。

(文と編集=藤沢 勝/写真=郡大二郎)

朝霧高原の名にふさわしく霧に包まれた朝を迎えた。遠くにぼんやりと富士山が見えている。
朝霧高原の名にふさわしく霧に包まれた朝を迎えた。遠くにぼんやりと富士山が見えている。拡大
私も参加した「あおぞらヨガ」。それにしても朝からすごい日差しだ。
私も参加した「あおぞらヨガ」。それにしても朝からすごい日差しだ。拡大
子どもたちが楽しんでいたアスレチックコーナー。全体で600組しか参加していないので、何度も繰り返し遊べるのがいい。
子どもたちが楽しんでいたアスレチックコーナー。全体で600組しか参加していないので、何度も繰り返し遊べるのがいい。拡大
ホイールメーカーのRAYSなどが展示ブースを展開していた。
ホイールメーカーのRAYSなどが展示ブースを展開していた。拡大
こちらは横浜タイヤの「ジオランダー」の展示コーナー。負けじとトーヨータイヤは「オープンカントリー」のブースをすぐ近くに展開していた。
こちらは横浜タイヤの「ジオランダー」の展示コーナー。負けじとトーヨータイヤは「オープンカントリー」のブースをすぐ近くに展開していた。拡大
三菱のイベントではおなじみの4WD登坂キット。通算の参加者が20万人を突破した。
三菱のイベントではおなじみの4WD登坂キット。通算の参加者が20万人を突破した。拡大
藤沢 勝

藤沢 勝

webCG編集部。会社員人生の振り出しはタバコの煙が立ち込める競馬専門紙の編集部。30代半ばにwebCG編集部へ。思い出の競走馬は2000年の皐月賞4着だったジョウテンブレーヴと、2011年、2012年と読売マイラーズカップを連覇したシルポート。

エディターから一言の新着記事
エディターから一言の記事をもっとみる
関連キーワード
関連サービス(価格.com)
新着記事
新着記事をもっとみる
車買取・中古車査定 - 価格.com

メルマガでしか読めないコラムや更新情報、次週の予告などを受け取る。

ご登録いただいた情報は、メールマガジン配信のほか、『webCG』のサービス向上やプロモーション活動などに使い、その他の利用は行いません。

ご登録ありがとうございました。

webCGの最新記事の通知を受け取りませんか?

詳しくはこちら

表示されたお知らせの「許可」または「はい」ボタンを押してください。