ホンダ・シビックRS(後編)

2025.01.09 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 スポーティーなMTモデル「シビックRS」は、ホンダが主張するとおり「操るほどに爽快」なのか? ワインディングロードで試乗した谷口信輝が、走りの特徴についてリポートする。
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“欲しい情報”を伝えてくれる

「タイプR」の血統を受け継ぎつつ、それを穏やかなキャラクターに仕立て直したシビックRSに、箱根のワインディングロードで試乗中の谷口信輝。その前編ではディテールに関する話題が中心となったが、肝心要のコーナリングはどうだったのか。早速、谷口に語ってもらうことにしよう。
「乗った感じは、なんか、とってもマイルドですよね。発進のときに軽くホイールスピンしたのは意外でしたが、僕的には決して嫌いじゃないです。むしろ、いつも言っているとおり僕は制御が過剰に介入する過保護なクルマが苦手なので、このほうがいいですね」

ドライビングポジションや各部の操作感も谷口のお眼鏡にかなったようである。
「ドライビングポジションだけでなく、ペダル類、ステアリングなどのフィーリングが、すべて、ちゃんとクルマに乗る人がつくり込んだという感じがします。これはタイプRにも共通する部分ですね」

クルマからもたらされるドライビングインフォメーションについても谷口は満足していた。
「ステアリングのインフォメーションは、切り始めとか切り増したときという部分的な評価だけではなく、車速域やクルマの姿勢にかかわらず、すごくわかりやすいし、クルマの動きも読みやすい。それは、例えばコーナーの手前でしっかり減速したときもそうだし、オーバースピード気味に進入したときでも、ドライバーが欲しい情報をしっかり伝えてくれるので、本当に不満がないですね。しかも、限界を迎えてもクルマが裏切りそうな感じがしない。さすがに、これだけ限界が高いクルマだと、急に裏切られると大変なことになりそうだけれど、このクルマは、そういう怖さを感じることがありません」

 
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