アストンマーティンが新型「ヴァンキッシュ ヴォランテ」を発表
2025.03.26 自動車ニュース![]() |
英アストンマーティンは2025年3月25日(現地時間)、オープントップモデルの新型「ヴァンキッシュ ヴォランテ」を発表。日本でも同年3月26日に東京・青山のショールームで実車を公開した。
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ルーフの開閉は車外からも遠隔操作で可能
アストンマーティン・ヴァンキッシュ ヴォランテは、5.2リッターV12ツインターボエンジンを搭載したフラッグシップモデル「ヴァンキッシュ」をベースとしたコンバーチブルである。アストンマーティンでは、1965年に初めて“ヴォランテ”の名を冠したオープントップモデル「ショートシャシー ヴォランテ」を限定生産しており、今回の新型ヴァンキッシュ ヴォランテは、ヴォランテの60周年を記念するモデルにもなっているという。
ルーフには14秒でオープン、16秒でクローズできる軽量なソフトトップを採用しており、車速が50km/h以下であれば走行中にも開閉が可能。操作はセンターコンソールのメタルスイッチで行うほか、車両から2m以内の距離であれば、スマートキーでの遠隔操作も可能となっている。クローズ時の快適性も重視しており、高い遮音性に加え、クーペのフィックスドルーフと同等の断熱性も実現。格納時のスタック高は260mmに抑えられており、オープン時のファブリックルーフは、ボディーラインを損なうことなくシート後方のトノカバー下に格納される。
オープントップ化に合わせて足まわりを独自に調律
いっぽう、パワートレイン/ドライブトレインは基本的にクーペと同一で、最高出力835PS、最大トルク1000N・mというエンジンのアウトプットも共通。最高速もクーペと同じ345km/hと公称されている。ただ、排気系に関しては新開発のステンレススチール製エキゾーストシステムを採用しており、リアに独特な形状のクアッドテールパイプを配置。オプションでより明確かつ大音量のエキゾーストサウンドを楽しめる、チタン製エキゾーストシステムも用意している。
「ビルシュタインDTXダンパー」を用いたサスペンションについても、ヴォランテの前後重量配分を考慮して独自のチューニングを採用。オープントップ化によるボディー剛性の低下にはアンダーボディーへの強化部材の追加で対応しており、従来のフラッグシップコンバーチブルより、横剛性を75%高めているという。
内装・外装は細かなカスタマイズが可能
インテリアは完全な2座式で、クーペと同じく職人のクラフトマンシップにより精緻に構成。オーディオには15基のスピーカーとダブルアンプを組み合わせたBowers&Wilkinsのサラウンドサウンドシステムを採用しており、これもオープントップのヴァンキッシュ ヴォランテ専用にチューニングがなされているという。またシートにはドライバーと乗員の快適性を重視して「スポーツプラスシート」を標準で採用。オプションでカーボンファイバー製の「パフォーマンスシート」も用意している。
リアキャビンもラグジュアリーを意識したデザインとなっており、彫刻を施したリアクロスブレースが、サドルレザーのラゲッジセット(アクセサリーとして購入可能)のために設けられた収納空間を明確に区分。また内装・外装は豊富なマテリアルや色によりコーディネートが可能で、アストンマーティンのカスタマイズサービス「Q by Aston Martin」により個別のカスタマイズも可能となっているという。
新型ヴァンキッシュ ヴォランテの納車開始は2025年第3四半期を予定しており、現在、台数限定で注文を受け付けている。価格は未発表。年間生産台数は、クーペ、ヴォランテ合わせ1000台以下に絞られるという。
(webCG)
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