高性能タイヤ「ピレリPゼロ」が第5世代に進化 電気自動車向け技術を採用
2025.04.01 自動車ニュース![]() |
伊ピレリは2025年3月31日、ピレリブランドのフラッグシップタイヤ「P Zero(Pゼロ)」の第5世代モデルを発表した。日本には同年4月1日から順次導入される。
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ピレリPゼロは、ピレリのモータースポーツにおける長年の専門知識から生まれた超高性能(UHP)タイヤ。1985年に登場し、プレミアムカーやプレステージカー向けタイヤとして進化を続け、包括的なタイヤファミリーを形成してきた。
今回発表された最新世代のPゼロは、人工知能システムとピレリが設計したアルゴリズムを組み合わせて開発。仮想プロトタイプテストなどを用いて開発時間の短縮を図り、電気自動車への移行をはじめとする急速に進化する自動車市場のニーズに対応したと紹介される。
最新世代モデルでは、タイヤの構造とトレッドデザインに重点が置かれた。コーナリンググリップを強化するために溝と接地面に改良を施し、細部を最適化。接地面のバランスを改善したことでブレーキ性能の向上と摩耗率の低下を両立させ、タイヤのライフサイクル全体を通じて一貫した性能を確保するという。コントラストを強調した新しいサイドウォールグラフィックも、セリングポイントとしている。
第5世代のPゼロは18インチから23インチまでのサイズを網羅し、50種類以上のラインナップを展開。そのほとんどの製品にピレリの独自技術である「Elect」が採用される。Electは、電気自動車およびプラグインハイブリッド車向けのテクノロジーパッケージで、転がり抵抗の低減により航続距離を増加させ、高トルクへの対応やノイズの低減のために特別に設計されたソリューションが盛り込まれている。
「ランボルギーニ・ウルスSE」「アウディA5」「BMW M5/M5ツーリング」「メルセデス・ベンツGLE」「メルセデス・ベンツGLS」のほか、「ルシッド・グラビティ」「ポールスター4」「NIO ET9」「シャオミSU7」といった電気自動車向けの専用バージョンもラインナップしており、すでに各ブランドの技術承認を受けている。
(webCG)
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