レクサスの本格オフローダー「GX550」正式に発売 新たに7人乗り仕様も設定
2025.04.03 自動車ニュース![]() |
トヨタ自動車は2025年4月3日、「レクサスGX550」の国内販売を開始した。
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レクサスブランドの本格オフローダー「GX」については、まず2024年6月に100台の台数限定で、オフロードテイストを強調した2列5人乗り仕様「GX550“OVERTRAIL+(オーバートレイル+)”」の販売がスタート(関連記事)。それ以外のグレードも含め、同年秋にはカタログモデルとして発売される予定だった。今回、それが約半年遅れで実現したことになる。
この正式発売を機に、3列シートの7人乗りモデル「GX550“バージョンL”」もラインナップ。前述のGX550“オーバートレイル+”と合わせた2車種で展開される。
GXはレクサスのラインナップでは「LX」と「RX」の間に位置づけられるSUVで、開発コンセプトは「ザ・プレミアム・オフローダー」。外観においては「機能的本質や動的性能に根差したプロポーションと独自性を追求したデザイン」が表現されており、スクエアなシルエットや大きく張り出したフェンダー、オフロードイメージを“スピンドル表現”として反映したフロントフェイスなどが特徴とされている。
ボディーサイズはGX550“バージョンL”が全長×全幅×全高=4960×1980×1920mmで、GX550“オーバートレイル+”は同4970×2000×1925mm。ホイールベースはともに2850mmで、“バージョンL”は大径22インチホイールを、“オーバートレイル+”は18インチホイールを装着する。
インテリアについては、「Tazuna Concept(クルマとドライバーが直感的につながり、より運転操作に集中できるコックピット思想)」のもとに、視認性・操作性の良さを確保しつつ快適でモダンな空間を構築。車内は全体的に水平基調のシンプルなデザインでまとめられ、合成皮革で縁取った14インチディスプレイを低めに配置するなど、オフロード走行時の視認性にも配慮されている。
このうち「上質な移動体験」をうたう“バージョンL”は、スマートな乗り降りを可能とする「オート電動格納式ステップ」を装備するほか、「調光パノラマルーフ&電動シェード」をオプション設定。オフロードの走破性を意識した“オーバートレイル+”は、悪路での頭部の揺れを抑えるべく、シートバックが“バージョンL”のものよりも柔らかくなっているほか、エンボスパターンやオリーブのアクセントカラーを用いるなどして特別感が高められている。
2列目シートには前倒し機構とタンブル機構が備わっており、3列目シートには左右席で独立した操作が可能な電動折り畳み機構を採用。さまざまな使用シーンに合わせたアレンジができるとアピールされる。
2車種とも、パワーユニットは最高出力353PS、最大トルク650N・mを生み出す3.5リッターV6ツインターボ「V35A-FTS」エンジンで、これにローレンジ付きの10段ATが組み合わされ、4輪を駆動する。そのベースとなる車台は「レクサスLX」「トヨタ・ランドクルーザー“300”」にも採用されているGA-Fプラットフォーム。重量を増やすことなく高剛性を実現している点が自慢で、オンロード/オフロードを問わず高次元な走りを可能にするとうたわれる。
足まわりはフロントがハイマウントダブルウイッシュボーン、リアがラテラルコントロールアーム付き4リンクリジッド。操舵関係では従来の油圧パワーステアリングに代えて電動パワーステアリングを採用。障害物を乗り越えた際に生じるキックバックを抑え、オンロードにおいても低速から高速まで、速度域に応じた取り回しのしやすい操舵感を実現したという。
また“オーバートレイル+”は、前後の電動式スタビライザーを独立制御し路面追従性を向上させる「E-KDSS(Electronic-Kinetic Dynamic Suspension System)」や、凹凸の激しいオフロードや滑りやすい路面において、ステアリング操作のみでの極低速走行を可能にする「クロールコントロール」なども装備。一段と優れたオフロード走破性が追求されている。
レクサスGX550の価格は以下のとおり。
- GX550“オーバートレイル+”:1195万円
- GX550“バージョンL”:1270万円
(webCG)