ホンダ・フリードe:HEVエアーEX(前編)

2025.04.10 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 過去の取材で、ホンダの軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」を絶賛した、元トヨタの多田哲哉さん。では、3列シートのコンパクトミニバン「フリード」はどう見るのか? 3代目となる最新型に試乗した印象を聞いた。
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“ご先祖”は衝撃的だった

ホンダ・フリードは、昨2024年夏に3代目にフルモデルチェンジされて、そのまま2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。また、フリードは多田さんが今も高く評価する「モビリオ」の実質的な末裔(まつえい)でもあるので、今回ご登場願ったというわけだ。

「ホンダさんのモビリオは、私がチーフエンジニアとして『ラウム』を開発した時に、徹底的に研究させていただきました」と多田さん。

ちなみにモビリオは2001年末に、多田さんが手がけた2代目ラウムは2003年5月に発売されている。

「モビリオは、とても志が高いクルマでした。外まわりのデザインはヨーロッパ的な印象があって、スライドドアも室内空間も含めて、すべてがバランスよくまとまっていました」

多田さんに忖度(そんたく)するわけではないが、2代目ラウムも、当時さけばれはじめたユニバーサルデザインにいち早く、真正面から取り組んで、それなりに志を感じさせたものだ。

「あのラウムは『病院くさい』とか言われて、販売自体はパッとしませんでした。ホンダはいつの時代もクルマ好きにはスポーティーな走りのイメージが強いですが、当時はユニバーサルデザインのような分野でもトヨタ以上に進んでいて、衝撃を受けました」

 
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