アルピーヌA110 Rチュリニ(前編)
2025.05.08 あの多田哲哉の自動車放談 アルピーヌがモータースポーツでの知見を最大限に取り入れて開発した、ミドシップスポーツカー「A110 Rチュリニ」。その仕上がりを、「86」や「スープラ」の生みの親である多田哲哉さんはどう評価する?注目・意識はしていたが……
今回のお題は、現行のアルピーヌA110。そのなかでも、最もハードコアなRチュリニだった(ちなみに、現在の国内向けは最終型とされる「R70」に切り替わっている)。
車名にあるチュリニとは、ご想像のとおり、あのモンテカルロラリー最大の難所でもあるアルプスのチュリニ峠に由来する。
「もう、このネーミングだけで、買いたくなります」と笑顔で語る多田さんも、学生時代に、チュリニ峠を疾走する初代A110の雄姿に魅入られたカーマニアのひとりだった。
「それもあって、スープラの開発テストでも、チュリニ峠には何度か通いました。チュリニを走るのは単純に楽しく、感慨深かったですが、クルマの開発テストに適した道かというと、それは微妙ですね(笑)」
2代目となる現代のアルピーヌA110には、多田さんも発売当時から注目していた。というのも、このアルピーヌは多田さんが手がけた5代目スープラとエンジン排気量や駆動方式に違いはあれど、300PS前後の出力を持つ2シータースポーツカーという意味では競合するからだ。そんなA110はスープラ(2019年1月に世界初公開)の開発真っただ中だった2017年に欧州発売となった。
「A110には発売されてすぐ乗ってみましたが、最初の印象は、軽いこと以外にはあまり残っていません。『マツダ・ロードスター』がミドシップになっただけ……というか、少なくとも自分たちがスープラで目指しているものとは路線が少し違っていました。もう少し攻めたつくりでもいいのではないかと思いました」
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