ホンダが「アコード」に新グレードを追加 量販モデルにハンズフリー運転支援機能を初採用

2025.05.29 自動車ニュース webCG 編集部
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ホンダ・アコードe:HEV Honda SENSING 360+
ホンダ・アコードe:HEV Honda SENSING 360+拡大

本田技研工業は2025年5月29日、ミドルクラスセダン「アコード」に新グレード「e:HEV Honda SENSING(ホンダセンシング)360+」を追加し、同年5月30日に発売すると発表した。

 
ホンダが「アコード」に新グレードを追加 量販モデルにハンズフリー運転支援機能を初採用の画像拡大
 
ホンダが「アコード」に新グレードを追加 量販モデルにハンズフリー運転支援機能を初採用の画像拡大
ハンズオフ機能付き高度車線内運転支援機能
ハンズオフ機能付き高度車線内運転支援機能拡大
レコメンド型車線変更支援機能
レコメンド型車線変更支援機能拡大
カーブ路外逸脱早期警報
カーブ路外逸脱早期警報拡大
降車時車両接近警報
降車時車両接近警報拡大
ドライバー異常時対応システム
ドライバー異常時対応システム拡大
 
ホンダが「アコード」に新グレードを追加 量販モデルにハンズフリー運転支援機能を初採用の画像拡大
 
ホンダが「アコード」に新グレードを追加 量販モデルにハンズフリー運転支援機能を初採用の画像拡大
 
ホンダが「アコード」に新グレードを追加 量販モデルにハンズフリー運転支援機能を初採用の画像拡大
 
ホンダが「アコード」に新グレードを追加 量販モデルにハンズフリー運転支援機能を初採用の画像拡大
 
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ホンダが「アコード」に新グレードを追加 量販モデルにハンズフリー運転支援機能を初採用の画像拡大

高速道路走行時のドライバーの負担を低減

アコードは1976年に登場したホンダの上級車種であり、11代目となる現行型はハイブリッドモデルのみのラインナップで2024年3月に発売された(参照)。

今回追加されたアコードe:HEV Honda SENSING 360+は、車名のとおり、ホンダの全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360+」を国内向けの販売車種として初搭載したモデルであり、2025年3月に予約受け付けが開始されていた(参照)。

既存のアコードに搭載される「Honda SENSING 360」の各機能に加え、「ハンズオフ機能付き高度車線内運転支援機能」や、「レコメンド型車線変更支援機能」「カーブ路外逸脱早期警報」「降車時車両接近警報」「ドライバー異常時対応システム」が追加されている。

ホンダでは、2021年に100台限定でリース販売した「レジェンド ハイブリッドEX・Honda SENSING Elite」において、世界初となる「レベル3」の自動運転技術を実装しているが、通常販売の量販モデルにハンズフリーの運転支援システムを搭載するのは、これが初となる。

各機能の詳細は以下のとおり。

【ハンズオフ機能付き高度車線内運転支援機能】
高速道路や自動車専用道路の走行中に、システムがアクセル、ブレーキ、ステアリングを操作。ドライバーがハンドルから手を離しても、車速や車線内の走行を維持できるよう支援し、運転の負荷を軽減する。

高精度地図の採用や、全球測位衛星システム(Global Navigation Satellite System:GNSS)による高精度な自車位置測定によって実現した機能で、取得した道路情報のもと、一定の条件下においてステアリングから手を離した状態(ハンズオフ)での運転を支援。先行車がいない場合は、設定された車速を保ちながら車線の中央を維持するように走行し、先行車がいる場合には、適切な車間距離を保って追従する。

【レコメンド型車線変更支援機能】
クルマがウインカー操作や加減速、ステアリング操作を行い、追い越しや車線復帰を支援する機能。ハンズオフ機能付き高度車線内運転支援機能を作動させた状態で、高速道路や自動車専用道路を走行している際、クルマが自車より車速の遅い先行車を検知し、また周囲の状況を踏まえて追い越しが可能であると判断した場合、ドライバーにその旨を通知。ドライバーが手もとのスイッチで追い越しを承認すると、システムが追い越しや車線復帰を行う。

またナビゲーションシステムで設定した目的地へ向かう際には、途中の分岐や出口付近での車線変更、走行車線減少時の車線変更も、システムが支援する。

【カーブ路外逸脱早期警報】
高速道路や自動車専用道路でカーブを走行する際、システムが即座に減速しないと事故のリスクがあると判断した場合に、カーブ路外逸脱事故の発生を抑制するため、警告や減速支援を行う。

高い速度でカーブに進入しようとすると、メーターに「前方カーブ注意」と表示してドライバーに警告。カーブに近づき、減速が求められるタイミングになると、警告音とヘッドアップディスプレイでの点滅表示により、ドライバーに減速を促す。さらにドライバーがそのままの速度でカーブに近づき、即座に減速が求められる場合は、警告に加えて強めの緩減速ブレーキを行い、ドライバーへ減速操作を促す。

【降車時車両接近警報】
駐停車中、後側方から接近してくる車両を検知すると、サイドミラー上のインジケーターを点灯させて認知を支援する。また乗員が降車のために開けようとしたドアが、自車側方を通過する車両と衝突するおそれがある際には、インジケーターの点滅と同時に警報音を発し、注意を促す。

【ドライバー異常時対応システム】
システムの操作要求に対してドライバーの反応がない場合、警告音を強めてドライバーに操作要求に応じるよう促す。それでもドライバーが操作を行わなかった場合は、ドライバーや他の同乗者、ほかの道路ユーザーを車両衝突による危険から遠ざけるため、ハザードランプとホーンで周辺車両への注意喚起を行いながら、同一車線での減速・停車を支援する。さらに緊急サポートセンターへ接続し、ドライバーや同乗者、他の道路ユーザーの安全を確保する(緊急サポートセンターへの接続は別途契約が必要)。

既存のグレードとは異なる内外装にも注目

これらの機能・装備の追加に加え、内外装の仕様によっても既存のグレードとの差異化を図っている。エクステリアでは「ブラック」のドアミラーや「ベルリナブラック」の専用アルミホイールを採用。また車体色で「イグナイトレッド・メタリック」「キャニオンリバーブルー・メタリック」を選択した場合は、シャークフィンアンテナの色もブラックとなる。

いっぽう、インテリアにはルーフライニングやピラーまでブラックで統一したブラック内装や、ホワイトレザーを用いたホワイト内装を用意。シート表皮はいずれもレザーとなる。

なお、新グレードの追加に合わせて既存の「e:HEV」グレードにも価格改定を実施。14万9600円の値上げが行われた。各グレードの価格は、e:HEVが559万9000円、e:HEV Honda SENSING 360+が599万9400円。

(webCG)
 

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