スバル・クロストレック プレミアムS:HEV EX(前編)

2025.07.27 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が「スバル・クロストレック」をドライブ。スバルの今後を占うストロングハイブリッドを搭載した最新モデルである。初物ゆえにジャッジがどちらに転ぶかは分からないが、とにかくワインディングロードでの印象を聞いてみた。
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駆動力がシームレスにつながる

「クルマはいいんだけど、燃費がねぇ……」と言われ続けてきたスバル車に、ついにストロングハイブリッドシステムが搭載された。新しいクロストレックに導入されたのは、トヨタ由来のシリーズパラレル式ハイブリッド。「RAV4」のそれをベースに開発したと伝えられるが、しかしエンジンは六連星のアイデンティティーたる水平対向の4気筒、排気量は2.5リッターである。そのためシステム全体が縦置きエンジン用に手直しされたうえ、電子制御される多板クラッチを用いた機械式4WDの駆動方式も踏襲される。注目の燃費は、18.9km/リッター(WLTCモード)とカタログには記載される。

「これはアリですね」と、新型クロストレックの試乗から戻ったばかりの山野哲也がコメントを寄せる。

山野:なんともいえず気持ちのいいドライブフィールです。

webCG:新しいクロストレックには、いわゆるストロングハイブリッドが採用されました。

山野:静かに発進すると、まずはモーターが滑らかにボディーを運んでいき、気づかないうちにエンジンがかかっている。内燃機関の始動に伴う振動はほとんど感じられないほどで、まさにシームレスに駆動力のバトンをつないで加速していく。

webCG:実際の加速と動力系のフィールの乖離(かいり)はどうでしょう? ベルト式CVTのラバーバンドフィールのような、感覚のズレはありませんか?

 
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【スバル・クロストレック プレミアムS:HEV EXのスペック】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4480×1800×1580mm/ホイールベース:2670mm/車重:1660kg/駆動方式:4WD/エンジン:2.5リッター水平対向4 DOHC 16バルブ/モーター:交流同期電動機/トランスミッション:CVT/エンジン最高出力:160PS(118kW)/5600rpm/エンジン最大トルク:209N・m(21.3kgf・m)/4000-4400rpm/モーター最高出力:119.6PS(88kW)/モーター最大トルク:270N・m(27.5kgf・m)/タイヤ:(前)225/55R18 98V M+S/(後)225/55R18 98V M+S(ファルケン・ジークスZE001A A/S)/燃費:18.9km/リッター(WLTCモード)/価格:405万3500円

【取材時の燃費データ】
テスト距離:285.2km(市街地1:高速道路7:山岳路2)/使用燃料:21.3リッター(レギュラーガソリン)/参考燃費:13.4km/リッター(満タン法)/13.2km/リッター(車載燃費計計測値)
【スバル・クロストレック プレミアムS:HEV EXのスペック】
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4480×1800×1580mm/ホイールベース:2670mm/車重:1660kg/駆動方式:4WD/エンジン:2.5リッター水平対向4 DOHC 16バルブ/モーター:交流同期電動機/トランスミッション:CVT/エンジン最高出力:160PS(118kW)/5600rpm/エンジン最大トルク:209N・m(21.3kgf・m)/4000-4400rpm/モーター最高出力:119.6PS(88kW)/モーター最大トルク:270N・m(27.5kgf・m)/タイヤ:(前)225/55R18 98V M+S/(後)225/55R18 98V M+S(ファルケン・ジークスZE001A A/S)/燃費:18.9km/リッター(WLTCモード)/価格:405万3500円
	
	【取材時の燃費データ】
	テスト距離:285.2km(市街地1:高速道路7:山岳路2)/使用燃料:21.3リッター(レギュラーガソリン)/参考燃費:13.4km/リッター(満タン法)/13.2km/リッター(車載燃費計計測値)拡大