スズキがコンパクトSUV「クロスビー」を大幅改良 デザインも機能も走りも強化

2025.10.02 自動車ニュース webCG 編集部
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スズキ・クロスビー ハイブリッドMZ
スズキ・クロスビー ハイブリッドMZ拡大

スズキは2025年10月2日、コンパクトSUV「クロスビー」の大幅改良モデルを発表し、同日、販売を開始した。

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クロスビー ハイブリッドMZ アップグレードパッケージ装着車
クロスビー ハイブリッドMZ アップグレードパッケージ装着車拡大
 
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FF車の床下収納。
FF車の床下収納。拡大
 
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デビューから8年でのビッグマイナーチェンジ

スズキ・クロスビーは、ワゴンとSUVを融合した“小型クロスオーバーワゴン”として、2017年12月に登場(参照)。機能的なパッケージとカジュアルでかわいらしいデザインにより、長く支持を得てきた。いっぽう、同車の切り開いた国内の小型クロスオーバーSUV市場(販売台数)は、この8年で約5.4倍に急拡大。強力なフォロワーも多数登場してきたことから、スズキはデビューから約8年を経たこのタイミングで、クロスビーの大幅改良に踏み切った。

今回の改良では、好評を得てきたクロスビーの個性は残しつつ、よりSUVらしいデザインにエクステリアを変更。パワートレインや、インフォテインメントシステム/コネクテッドシステムといった機能・装備も最新のものに全面刷新している。

ラインナップと価格は以下のとおり。

  • ハイブリッドMX(FF):215万7100円
  • ハイブリッドMX(4WD):233万3100円
  • ハイブリッドMZ(FF):233万5300円
  • ハイブリッドMZ(4WD):250万0300円

よりSUVらしいエクステリアデザインに進化

改良型クロスビーのデザインコンセプトは「Mind Safari」というもので、デザインについては愛着の湧くアイコニックなグラフィックと、SUVらしい適度なタフネス、おおらかで情緒豊かな造形を追求したという。

エクステリアでは特にフロントまわりに手を加えており、フードを水平基調とすることで顔の厚みを増すとともに、前面の“段つき”をなくしてワイド感を強調。ヘッドランプやグリルなどの切り欠きを、角を丸めた四角い形状とすることで、キャラクター感の強いユニークなイメージに刷新した。

前後バンパーにボディー色の箇所が追加された点も特徴で、大型のルーフエンドスポイラーや角張った形状のリアコンビランプ、「X」をモチーフにした新デザインの16インチ切削ツートンアルミホイールなど、サイドやリアの意匠も変更。端々によりアクティブなイメージを付与している。

豊富なカラーバリエーションも魅力で、基本となるボディーカラーだけでも、新設定の「ミスティックブルー」を含む9種類を用意。色によってはルーフやドアミラーカバーをブラック、ホワイト、グレーで塗り分けたツートン仕様も設定しており、全部で実に13種類ものバリエーションが用意される。

インテリアでは質感と利便性を大幅に改善

いっぽうインテリアでは、従来型から各部のデザインを全面刷新。より横基調となったインストゥルメントパネルなどで、SUVらしい力強さと上質感を表現したとされる。

特に上級仕様では、インパネやドアパネルの上部にブラウン樹脂の加飾トリムを施し、さらにステッチや玉縁(たまぶち)などで装飾。シートについても、メイン材にヘリンボーン柄の織物を用いたり、サイドにステッチを施したりすることで、質感を高めている。加えて上級仕様には、オプションで塗装のインパネ/ドアトリム加飾(標準仕様は材着)や合皮のアームレスト、合皮のボルスターを用いたシートなども用意。デザインチームはこのインテリアについて、実際にチェアを購入して革のシボやシワ、ステッチなどを研究。家具のような温かみのある表現を追求したという。

もちろん、実用車としてのユーティリティーも重視しており、ダッシュボードの助手席側ドリンクホルダーは、630mlのペットボトルや500mlの紙パックにも対応。助手席前のオープントレイはティッシュボックスも置くことができ、さらに上級仕様には、上下に2段のトレイを持つセンターコンソールも用意している。ラゲッジスペースに関しても、FF車では床下収納の底部形状を見直すことで荷物のしまいやすさを改善。リサイクル材を用いたラゲッジアンダーボックスも新採用した。

なお、パッケージングについては基本的に従来型と共通で、同クラスで最大の室内長など、広々とした車内空間が自慢だ。リアシートには分割式のリクライニング/格納機構に加え、165mmの前後スライド調整機構も備わる。

FF車では22.8km/リッターのカタログ燃費を実現

動力性能・運動性能に関する部分も大幅にアップデートしている。特にパワートレインについては、1リッターターボエンジンと6段ATの組み合わせだった従来型から、「スイフト」から導入が進んでいる1.2リッター自然吸気エンジンとCVTの組み合わせに変更。キャリーオーバーされたマイルドハイブリッド機構との組み合わせにより、FFでは22.8km/リッター、4WD車では21.0km/リッターの燃費性能(WLTCモード)を実現し、全仕様がエコカー減税に適合した。

乗り心地や車内の静かさについてもこだわっており、ボディーに新たに減衰接着剤を用いることで、剛性と静粛性をアップ。足まわりの改良や、旋回時に内輪にブレーキをかけてアンダーステアを抑制する「アクティブコーナリングサポート」の採用などにより、操舵応答性や直進安定性の向上も図っている。

インフォテインメントも運転支援システムも刷新

機能・装備も拡充しており、スズキとして初めてFF車にもドライブモードセレクター(上級グレードのみ)を搭載。7インチのカラーメーターディスプレイもスズキ初の装備で、USBポートも高出力充電が可能なType-Cに変更した。さらに上級グレードでは、先述の2段階式センターコンソールや、ステアリングヒーター、電動パーキングブレーキを新採用。ヘッドアップティスプレイや9インチディスプレイナビ、HDMIソケットなどの新オプションの設定、およびコネクテッドサービス「スズキコネクト」への対応なども、トピックとして挙げられる。

予防安全・運転支援システムに関しても、単眼カメラ+ミリ波レーダー方式の衝突被害軽減ブレーキや、標識認識機能、アダプティブハイビーム(上級グレードのみ)を新採用。上級グレードのアダプティブクルーズコントロールには完全停車保持機能を、ブラインドスポットモニターには降車時警報機能を追加した。また、これまで警報のみだった車線逸脱抑制機能も操舵支援付きのシステムにアップデート。車線維持支援機能は、新たにカーブでの車速コントロールも行うようになった。

デザイン、走行性能、快適性、機能・装備と、全方位的に手が加えられたクロスビーの改良モデルについて、スズキはライフスタイルにこだわりを持ち、人とは違うデザインを求める人、コンパクトで取り回しがしやすく、かつ広い車内空間を備えたクルマを求める人、日常使いをメインとしつつ、アクティブシーンでも活躍できるクルマを探している人に訴求したいとしている。

(webCG)

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