ヘリテージと言われても
「このシートの何が特別なんですか?」
先日、「ゴルフGTI」の取材の際に、某自動車雑誌の若手編集者から聞かれて言葉に詰まった。考えてみれば、ごもっともな感想である。GTIのお約束であるタータンチェック柄のシート生地も、世代によって受け止め方はさまざまだ。これぞGTIの伝統だ、有難い象徴だ、とオヤジ世代からどこか上から目線で言われても、その当時の流行や熱気を知らない若い世代にとってはピンとこないはずである。伝統のモチーフやヘリテージデザインとはいえ、映画やアニメの中で重要なアイテムとして登場していれば再発見されることもあるだろうが、そうでなければ「へー、そうですか」というぐらいのものだろう。
かつてのS30型Zを想起させるべく、より長く伸ばされたノーズの先端に付く日産エンブレムが伝統の「Z」エンブレムに変わったという今回のマイナーチェンジでの変更も同様ではなかろうか。一貫して用いられているならまだしも、時々思い出したように引っ張り出されても、どれほど響くのかとちょっと心配にもなる。これもまた、分かる人なら説明しなくてもウヒョーッと興奮してくれるだろうが、分からない人にはどんなに説明しても伝わらない、という類かもしれない。お、あれね、とすぐ分かるオジサンも、今時それだけで大丈夫なのかと不安になるのである。
「日産フェアレディZ」の2027年モデルが発売されたのは2026年8月28日のこと。今回の試乗車は「NISMO」の9段AT車だ。
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現行型では2024年モデルで追加設定された「NISMO」(ATのみ)。当初の価格は920万0400円だったが、2027年モデルでは975万2600円に。オプションも含めた今回の試乗車の総額は999万5505円。
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標準モデルではS30型をモチーフにノーズ部分が延長されているが、空力と冷却の向上を図った「NISMO」のバンパー形状はこれまでどおり。フロントのエンブレムは「NISSAN」から「Z」に変わっている。
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リアピラーにも同じ「Z」エンブレムがあしらわれる。これは現行型のデビュー当初から変わらない。
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