ボルボV70ノルディック(FF/6AT)【試乗記】
ボルボで厄払い&開運祈願 2010.02.18 試乗記 ボルボV70ノルディック(FF/6AT)……474.0万円
今のボルボ一押しモデル「V70ノルディック」と神社を巡る。スーザン史子が、京都−伊勢へロングツーリング。
「どうしよう〜、今年、大殺界に突入しちゃうんですよ〜」
新年早々不安に怯えた表情で訴える編集部W嬢を前に、そういえば私も……と思い出したのが、“本厄”の二文字。女の30代って毎年が厄年みたいなもの。それならなんとしても節分前に! ってんで、日本の開運スポット、京都―伊勢を巡る「1泊2日・厄払い&開運祈願の旅」に出かけることになりました。ロングツーリングのお供は、新型エンジン搭載でさらに燃費もよくなった、ボルボV70のエントリーモデル「ノルディック」。さぁ、お祓いだ〜。
拡大
|
拡大
|
拡大
|
念には念を
代官町入口から首都高速に入ったのは早朝6時30分。東名高速で神奈川、静岡を横断して伊勢湾岸道へ入ると、そこは海を望む絶景ルート。陽の光に照らされ、キラキラと輝く海を見ながら、いくつもの吊り橋を渡り、巨大ジェットコースターのある長島スパーランドを横目に走るのは気持ちいい!
四日市から東名阪に入り、亀山から新名神へ。2008年の2月にこれが開通してから、東京―近畿圏へのアクセスが断然便利になったんです。路面がフラットで広々とした道路は、走りやすくドライブ気分も盛り上がるぅ!
そんなこんなで、12時きっかりに京都に到着すると、気分は一気にお祓いモードに。着いたところが平安神宮。ニ礼二拍手一礼もそこそこに、女二人が真っ先に駆け込んだのが、もちろん社務所。桃の形をした厄除けおまもりをゲットすると、一気に救われたような気分に。それで800円は高くはないでしょ!!
そして2日目は伊勢神宮へ開運祈願に。神杉の大木が両側にそびえ立っているうえに、真冬でも葉が青々としているのは、やはり神の力が宿っているからなんでしょうか? それにしても、朝の10時の時点で、駐車場はほぼ満車。見れば河川敷にまでクルマがびっしり。こんなに神頼みの人ばっかりで、日本は大丈夫!? ま、自分もそのひとりなんだけど……。
聞けば、お伊勢さんが一番の賑わいを見せるのが1月だそうで、2009年の11月に新しく架け替えられたばかりの宇治橋も渋滞してるし、門前町である「おはらい町通り」も、大晦日のアメ横さながらの大賑わい。お土産の伊勢うどんを手に、揚げたてホヤホヤのさつま揚げをほおばりつつ参道を歩いていると、ひときわ人だかりができていたのが、赤福本店。開店は早朝5時からだそうだけど、昼間はお座敷で赤福を食べようというお客さんで、橋にまで届きそうなほどの長蛇の列が。うひゃー! でも、やっぱり出来たての赤福は柔らかくて美味しかった! あー、ありがたや〜、ありがたや〜。
ココがポイント
そんな楽しくてありがた〜い旅をサポートしてくれたのが、ボルボV70のエントリーモデル「ノルディック」。ボルボの2010年モデルは、全体的に安全性を高め、モダン・スカンジナビアン・デザインを軸に大型のアイアンマークを採用、同時に各シリーズで装備や仕様の充実を図り、これまでにはないお得感を打ち出しているのがポイントなんです。
なかでも今回試乗した「V70ノルディック」は、現行V70として初めて450万円を切る戦略的価格で注目を集めているモデル。改良型の2.5リッターターボエンジンの採用で最高出力は従来比16%アップの231psに。燃費も約10%向上して9.5km/リッター(10・15モード)。HDDナビなどゴージャスな装備が標準で付くのに加え、ボルボならではの「追突軽減オートブレーキ」「車間警告機能」などが、オプションのセーフティ・パッケージとしてまとめて25万円というのはかなりお得!
さらに、今回試乗した車両には、フロントパワーシートやクルーズコントロールといった機能を備えたEBOパッケージに、シートヒーターなどを備えたレザーパッケージ(2パッケージで合計25万円)をプラスして、しめて474万円という、これまたバリュー感あふれる価格となっているんです。冬のドライブを快適にしてくれるフロントシートヒーターに、燃費にも寄与するクルーズコントロールも搭載されて、あと足りないのはこんなクルマ買ってくれるダンナだけ!?
全体的なフォルムから受けるエレガンスはもちろん、インテリアにも手を抜いていないのはボルボならでは。アルミニウムパネルやシートのステッチに用いられた繊細なヴィルバール模様は知性を感じさせるわ〜。視覚や触覚から受ける癒しに弱い女性は、このインテリアにイチコロ!
ロングツーリングにうってつけ
走りも至極上出来です。2.5リッターターボエンジンは低速トルクが太く頼もしい。足回りは、分厚いフェルトの上を走るようなしっとりとしたフィーリングが特徴。高速道路では、ふんわりとした癒しの走りをベースに、ステアリングがぐっと安定感を増して、快適な乗り心地とスポーティな走りとが味わえました。事故渋滞に悩まされた復路もまったく苦にならなかったのは、ボディが常にフラットに保たれ、ピッチングも感じさせないから。加えて、すべてのシートに全身を包み込むようなボリューム感があるのも良かったな。まさにロングツーリングにうってつけのモデルです。
取り回しの良さにも驚き! 先代では都内の狭いタワー駐車場で何度も切り返しをした経験から、V70は小回りが利かないという先入観があったけれど(私がヘタなだけ?)、新型では、4車線道路の交差点で、まったく切り返しなくUターンできたことにビックリ。ホイールベースが60mm長くなり、最小回転半径の数値自体は先代と変わっていないのになぜ!?
後日調べてみてわかったのは、コーナー部がそぎ落とされたフロント形状で、ウォールtoウォールの数値がぐっと小さくなっているから。ボディが大きくなっているわりに、取り回しはすごく楽。街なかメインの奥様にもポイント高いですよ!
そして、気になる燃費は、往路は10.1km/リッター。復路は11.15km/リッターをマーク。それほど燃費を気にしてはいなかったけれど、帰りは渋滞が多かったにもかかわらず、この数値はかなりの優等生でしょう。
そういえば、日本では昔から「おかげさま」という言葉がよく使われるけれど、もともとは、「今、こうしていられるのはお伊勢さんのおかげ」という意味から来ているんですって。合計1200kmの道のりを、不安多き30女の厄払い&開運祈願が無事遂行できたのも、ロングツーリングが得意なボルボV70のおかげかな。ありがたや〜、ありがたや〜。
(文=スーザン史子/写真=荒川正幸)

スーザン史子
-
フィアット500トリノ ハイブリッド(FF/6MT)【試乗記】 2026.10.13 電気自動車からエンジン搭載車へと華麗に変身! 日本では珍しい、4代目「フィアット500」のマイルドハイブリッドモデルに試乗。1リッターの自然吸気エンジンを6段MTで駆るイタリアンコンパクトは、今のクルマが忘れてしまった楽しさに満ちていた。
-
ボルボES90ウルトラ ツインモーター パフォーマンス(4WD)【試乗記】 2026.10.12 ボルボの電気自動車(BEV)「ES90」のトップモデル「ウルトラ ツインモーター パフォーマンス」を駆り、東京から初秋の新潟へ。往復700kmを超えるロングドライブで分かった新型5ドアハッチバックモデルの実力と、BEVで気になる充電環境のリアルな今を報告する。
-
フェラーリ・プロサングエ ハンドリング スペチアーレ仕様(4WD/8AT)【海外試乗記】 2026.10.8 フェラーリの4ドア4シーターモデル「プロサングエ」に、「ハンドリング スペチアーレ」を名乗るスペシャルバージョンが登場。その走りは従来モデルからどのように変わったのか? 跳ね馬の原産国、イタリアで確かめた。
-
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”VX(4WD/6AT)【試乗記】 2026.10.7 新たにシリーズに加わった「ランドクルーザー“FJ”」は、ポップな見た目から簡易版のように思われるかもしれないが、その中身は紛れもなく本物であり、道なき道をグイグイと突き進む。これもまた「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」を体現する一台である。
-
スバル・レヴォーグ レイバック プレミアムS:HEV EX(4WD/CVT)【試乗記】 2026.10.6 「スバル・レヴォーグ レイバック」にストロングハイブリッド搭載モデルが登場。高効率なパワーユニットが積まれたのはもちろんのこと、既存の純エンジン車とはデザインやボディーサイズも違っているというから興味深い。上位グレードの「プレミアムS:HEV EX」を試す。
-
NEW
三菱eKクロスEV P(FWD)【試乗記】
2026.10.17試乗記三菱の軽乗用電気自動車(EV)「eKクロスEV」が、一部改良でデザインを刷新! 2022年発売の古参の一台は、台頭するライバルをどう迎え撃つのか? 最新モデルと比べても、キラリと光る魅力はあるのか? 軽EVのパイオニアが擁する一台の実力を確かめた。 -
NEW
写真で解説する「フィアット・グランデパンダ」
2026.10.16画像・写真ステランティスが「フィアットブランドの大きな柱のひとつとなる重要なモデル」と位置づける「グランデパンダ」が日本上陸。その具体的な見どころを、写真とともに解説する。 -
NEW
フィアット・グランデパンダ ハイブリッド ラプリマ(FF/6AT)【試乗記】
2026.10.16試乗記欧州を代表するコンパクトカーの一台である「フィアット・パンダ」が第4世代に進化。新たに「グランデパンダ」を名乗り、日本にやってきた。ずばり新型の見どころは車両の随所にちりばめられた初代モデルへのオマージュである。上位グレード「ラプリマ」の仕上がりをリポートする。 -
スズキの未来を徹底検証! 技術戦略説明会から“10年先のスズキの姿”を夢想する
2026.10.16デイリーコラム年間生産500万台で、Dセグメントまでカバーする巨大メーカーに!? スズキが発表した「10年先を見据えた技術戦略2026」を徹底検証。技術開発に製品開発、インドを核としたグローバル戦略などの中身を通して、「10年先のスズキの姿」を予想した。 -
賢い選択 ――キャデラック「LYRIQ」フラットプランのすゝめ――
2026.10.15投資家も太鼓判! 「キャデラック・リリック」×フラットプランという最適解<AD>クルマが変わり、時代も変われば“持ち方”だって変化する? お金のプロである投資家が、「キャデラック・リリック」の残価保証型リースを勧める理由とは? 夢の「2台持ち」をかなえる、最新電気自動車の賢い選び方を考えた。 -
間もなく正式発表 ミツオカの新型2シータースポーツカー「LA1」を予測する
2026.10.15デイリーコラム光岡自動車が2026年11月26日に正式発表を予定しているアメリカンスタイルの新型2シータースポーツカー「LA1」。現在公開されているLA1の画像とティーザーサイトに掲載された情報から、その特徴を分析する。





























