メルセデス・ベンツ「Eクラスクーペ」が復活【ジュネーブショー09】
2009.02.20 自動車ニュース【ジュネーブショー09】メルセデス・ベンツ「Eクラスクーペ」が復活
独ダイムラーは、新型メルセデス・ベンツEクラスの2ドア版、その名も「Eクラスクーペ」の概要を発表した。
■Cd値が世界トップレベルの空力ボディ
「Eクラスクーペ」は、Eクラスのラインナップの一役を担うことになる、新しいパーソナル ラグジュアリークーペだ。3〜4世代前のミディアムクラスの時代にはEクラスにクーペモデルが存在していたが、W210以降のモデルにはクーペモデルは設定されなかった。それが2009年5月、約14年ぶりに復活することとなった。
Eクラスクーペの登場によりメルセデス・ベンツの新しいクーペ系モデルのラインナップは、Cクラスベースの「CLC」(日本未導入)、Eクラスベースの「Eクラスクーペ」、そしてSクラスベースの「CL」と、小・中・大の各モデルが揃うことになる。ちなみにCLCは、旧型Cクラスのプラットフォームがベース。新型Cクラスをベースとした「CLK」の後継、あるいはそれに代わるモデルが今後登場するかどうかは不明だ。
Eクラスクーペには、新型Eクラスに共通するデザインモチーフが随所に散りばめられている。「ツインヘッドランプ・フェイス」と呼ばれる、フロントまわりの造形はセダンと共通。ただし、クーペにはボンネットマスコットは付かず、代わりに大型のスリーポインテッドスターをグリル内に埋め込んだ、スポーツモデル専用のデザインとなる。
メルセデスクーペの作法に則り、サイドウィンドウを最後まで開くことができるピラーレスハードトップのキャビンを採用。また、膨らみを強調したリアフェンダーは、1955年に誕生した「S220」のポンツーンボディをモチーフにしたとのことである。
Eクラスクーペの大きな特徴は、空力性能が非常に優れていること。空力性能を判断するひとつの目安となるCd値は0.24と、市販モデルの中では世界トップレベルとなる。
エンジンは、V8以外のモデルはガソリン、ディーゼルともに直噴式。モデルバリエーションは、ガソリンが「E250CGI ブルーエフィシェンシー クーペ」「E350CGI ブルーエフィシェンシー クーペ」「E500 V8クーペ」の3タイプ。ディーゼルは「E250CDI ブルーエフィシェンシー クーペ」「E350CDI ブルーエフィシェンシー クーペ」の2タイプが揃う。
装備面では、ダンパーの減衰力を変化させる「セレクティブダンパーコントロール」や、ドライバーの目の動きをモニタリングし、眠気による操作ミスを防ぐ「アテンションアシスト」、事故の際にボンネットとエンジンの隙間を広げ、歩行者保護性を高める「アクティブボンネット」などの新装備が搭載される。
Eクラスクーペは、2009年5月から欧州での販売がスタートする予定。
(webCG 曽宮)
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