「レクサスRX」デビュー 日本上陸は2009年1月【LAショー08】
2008.11.21 自動車ニュース【LAショー08】「レクサスRX」デビュー 日本上陸は2009年1月
トヨタ自動車は、日本で「ハリアー」の名で呼ばれる「レクサスRX」のフルモデルチェンジを実施。ロサンゼルスショーにてワールドプレミアを果たした。
■「RX350」と「RX450h」をラインアップ
都会的なイメージを前面に押し出し、プレミアムSUVのパイオニアとして人気を博してきた「トヨタ・ハリアー」こと「レクサスRX」がフルチェンジを実施し、ロサンゼルスショーにその姿を現わした。
新型「RX」は、これまで以上にレクサスらしいデザインを推し進めたのが特徴で、たとえばフロントマスクは「IS」や「LS」との関連が強く感じられ、グリルの“L”マークがなくても、ひと目でレクサスの一員であることがわかる。
ショー会場で公開されているのは、3.5リッターV6を積む「RX350」と、ハイブリッドシステムを搭載する「RX450h」の2タイプ。全長4770×全幅1885×全高1690mmのサイズは共通だが、ハイブリッド仕様のRX450hには“レクサスハイブリッドブルー”のヘッドライト/テールライトなどが装着されるため、多少異なる雰囲気を放つ。
■北米ではFFと4WDを用意
RX350は、最高出力275ps/6200rpm、最大トルク35.5kgm/4700rpmの2GR-FEエンジンを搭載。6ATが組み合わされ、北米市場ではふたつの駆動方式、すなわちFFとアクティブコントロールAWD(フルタイム4WD)が用意される。
一方、RX450hは、2GR-FEエンジンをベースに、圧縮比よりも膨張比を大きくすることで熱効率アップを図る“アトキンソンサイクル”の2GR-FXEエンジンにモーターを組み合わせることで、さらなる燃費向上を狙っている。RX350同様、北米向けのRX450hでもFFと4WDがラインナップされるが、こちらの4WDは後輪をモーターで駆動する“E-Four”になる。
パワートレイン以外の話題としては、白色有機ELを用いた“マルチインフォメーションディスプレイ”や、ナビ画面上の操作をセンターコンソール上で行える“リモートタッチ”など、新しいマンマシンインターフェースが興味深い。
気になる市場への投入時期だが、RX350が2009年1月から、RX450hが2009年春から、ともに日本市場を手始めとして、世界各地に展開する予定。どのモデルが日本に導入されるかは明らかにされてないが、新型RX、とくにハイブリッドのRX450hは、輸入モデルを中心に盛り上がりつつある日本のSUV市場のなかで、レクサスの存在感を発揮するのは間違いないだろう。
(文=生方聡)