クルマ好きなら毎日みてる webCG 新車情報・新型情報・カーグラフィック
【スペック】ブレイドマスターG:全長×全幅×全高=4260×1760×1515mm/ホイールベース=2600mm/車重=1480kg/駆動方式=FF/3.5リッターV6DOHC24バルブ(280ps/6200rpm、35.1kgm/4700rpm)/価格=323万4000円(テスト車=356万8950円/特別色(ディープゴールドパールクリスタルシャイン)=3万1500円/HDDナビゲーションシステム+バッグガイドモニター+ETCユニット=279300円/インテリジェントパーキングアシスト(駐車空間検出機能付)=24150円)

トヨタ・ブレイドマスターG(FF/6AT) vs マツダ・スピードアクセラ(FF/6MT)【短評(前編)】

ブレてるぞ!(前編) 2007.09.17 試乗記 サトータケシ トヨタ・ブレイドマスターG(FF/6AT)/マツダ・スピードアクセラ(FF/6MT)
……356万8950円/285万4864円

2007年8月1日、トヨタのコンパクトカー「ブレイド」に3.5リッターV6モデルが追加された。上級ハッチの走りはどうなのか?
【webCG】クルマを高く手軽に売りたいですか? 車一括査定サービスのおすすめランキングを紹介!

タメ口か敬語か

最近困るのが、会う人会う人の年齢がイマイチわからなくなっていることだ。ここ数年、仕事で月一度くらいのペースで会う人がいて、そのダンディなスーツの着こなし、落ち着いた物腰から自分より4つ5つ年上の40歳代半ばの方だと思っていたら、なんと! 自分よりひとつ年下でがく然とした。厄介なのは逆のケースで、年下だと思って「あっそう、頼むわ」なんてタメ口でしゃべった後に年上だとわかって、「お願いいたします」的口調になるのは非常に気まずい。

3.5リッターのV6エンジンを積む「トヨタ・ブレイド」の追加モデル、「ブレイドマスター」もまた、タメ口でいいのか敬語を使うべきなのか、腕組みしてしまうようなクルマだった。

試乗会当日は台風9号がまさに直撃せんとしていた大荒れの天候で、会場となった大磯プリンスホテルの周辺を走る西湘バイパスが高波のために通行止めになっていた。

土砂降りの雨を避けて、早速、ブレイドマスターに乗り込む。ステアリングホイールに柔らかくていかにも値段が高そうな革が用いられていたり、ダッシュボード(の一部)にシックな質感のアルカンタラが貼られていたり、いたるところに「プレミアム」な演出が施されている。このあたり、「リッチな子離れ層」にロックオンした感あり。

いっぽう、そうした高級感は、近未来的なセンターコンソールやチャレンジングなサイドブレーキの形状とはミスマッチ。若作りしたエクステリアといい、ま、「最近の子離れ層はデザインがわかっているから少しぐらい遊んだ造形でもOK」という言い方もできるでしょうが、アタマに浮かぶのは「オーリスと共通だから仕方ない」という寂しいセリフである。

う〜ん、この人は何歳なんでしょう? 年上か年下か、はたまたタメ年か、そんなことをモヤモヤと考えながら箱根を目指す。

 
トヨタ・ブレイドマスターG(FF/6AT) vs マツダ・スピードアクセラ(FF/6MT)【短評(前編)】の画像 拡大
 
トヨタ・ブレイドマスターG(FF/6AT) vs マツダ・スピードアクセラ(FF/6MT)【短評(前編)】の画像 拡大
写真をクリックするとシートが倒れるさまが見られます。
写真をクリックするとシートが倒れるさまが見られます。 拡大
トヨタ ブレイド の中古車webCG中古車検索

バランスはとれている

所々に大きな水たまりができた高速道路を行くブレイド・マスターは、間違いなく年上のクルマである。3.5リッターのV6は、低回転域から扱いやすく、かといってトルクもりもりのマッチョで下品な感じでもなく、いかにも上品にタウンスピードをこなす。いっぽう3500rpmから上では、ちょっとイイ音を発しながらシャープにレブリミットを目指す。先に発表された2.4リッター仕様がトランスミッションにCVTを採用していたのに対し、3.5リッター仕様では6段ATが備わる。シフトアップ、シフトダウン、そしてギアをキープ、かゆい所に手が届く見事な制御で、パワートレーンに関しては大人の高級ハッチのそれかと存じます。

ブレイドの製品企画を担当した立石裕史主幹によれば、ブレイドマスターは決してゴルフにおける「GTI」や「R32」にあたる特別なモデルではないとのこと。もともと2.4リッターと3.5リッターのふたつを同時に出すべき開発していたが、ちょっとした開発期間のズレが生じて3.5リッター仕様が10カ月ほど遅れて登場することになった。「どこでズレたのですか?」という問いに対しては明言を避けたものの、「一番苦労したところは?」という問いには、「乗り心地と運動性能の両立」と即答なさった。

エンジン単体だと2.4リッターより3.5リッターのほうが約25kg重く、トランスミッションの変更やラジエターの拡大によってフロント廻りだけで3.5リッターのほうが60〜70kg重くなったとのこと。3.5リッターはもちろんパワーとトルクも増えているので足を硬めたいが、そうすると今度は乗り心地が悪くなる。その両者のせめぎ合いがあったのだろうと推測する。

そういった課題をクリアして獲得したバランスの良さは、豪雨の中の高速クルージングでも十分に感じられ、基本的にはフラットでしなやかな乗り心地は好感が持てるものだった。前出の立石主幹によれば、「タイヤの開発で乗り心地と操縦性のバランス点が高くなった」とのことである。ちなみに試乗車のタイヤ銘柄は、ブリヂストンのポテンザRE050だった。

ブレイド・マスターがバランスのとれた佳作であることはわかる。だがしかし……。(後編につづく)

(文=サトー タケシ/写真=市 建治)

サトータケシ

サトータケシ

ライター/エディター。2022年12月時点での愛車は2010年型の「シトロエンC6」。最近、ちょいちょいお金がかかるようになったのが悩みのタネ。いまほしいクルマは「スズキ・ジムニー」と「ルノー・トゥインゴS」。でも2台持ちする甲斐性はなし。残念……。

試乗記の新着記事
  • BYDシールAWD(4WD)【試乗記】 2026.1.17 BYDのBEVサルーン「シール」の機能アップデートモデルが登場。強化のポイント自体はそれほど多くないが、4WDモデルの「シールAWD」は新たに電子制御式の可変ダンパーを装備したというから見逃せない。さまざまなシーンでの乗り心地をチェックした。
  • マツダCX-60 XDドライブエディション ナッパレザーパッケージ(4WD/8AT)【試乗記】 2026.1.14 「マツダCX-60」に新グレードの「XDドライブエディション ナッパレザーパッケージ」が登場。スポーティーさと力強さ、上質さを追求したというその中身を精査するとともに、国内デビューから3年を経た“ラージ商品群第1弾”の成熟度をチェックした。
  • カワサキKLX230シェルパS(6MT)【レビュー】 2026.1.13 その出来には“セロー乗り”も太鼓判!? カワサキのトレイルバイク「KLX230シェルパ」に、ローダウン仕様の「シェルパS」が登場。安心の足つき性で間口を広げた一台だが、実際に走らせてみると、ストリートでも楽しめるオールラウンダーに仕上がっていた。
  • メルセデス・ベンツC220dラグジュアリー(FR/9AT)【試乗記】 2026.1.12 輸入車における定番の人気モデル「メルセデス・ベンツCクラス」。モデルライフ中にも年次改良で進化し続けるこのクルマの、現在の実力はいかほどか? ディーゼルエンジンと充実装備が魅力のグレード「C220dラグジュアリー」で確かめた。
  • 日産ルークス ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション(FF/CVT)【試乗記】 2026.1.10 日産の軽スーパーハイトワゴン「ルークス」がフルモデルチェンジ。「見えない危険が……」のテレビCMでお茶の間をにぎわせているが、走る、曲がる、止まるをはじめとしたクルマ全体としての仕上がりはどうか。最上級グレードをテストした。
試乗記の記事をもっとみる
トヨタ ブレイド の中古車webCG中古車検索
関連キーワード
関連サービス(価格.com)
新着記事
新着記事をもっとみる
車買取・中古車査定 - 価格.com

メルマガでしか読めないコラムや更新情報、次週の予告などを受け取る。

ご登録いただいた情報は、メールマガジン配信のほか、『webCG』のサービス向上やプロモーション活動などに使い、その他の利用は行いません。

ご登録ありがとうございました。

webCGの最新記事の通知を受け取りませんか?

詳しくはこちら

表示されたお知らせの「許可」または「はい」ボタンを押してください。