第35回:9月1日「緩い懲役囚みたいなものか」
2007.07.14 「ユーラシア電送日記」再録第35回:9月1日「緩い懲役囚みたいなものか」
『10年10万キロストーリー4』刊行記念!
サンクトペテルブルクからリューベックへ向かう「トランスフィンランディア号」。フェリーの中はあいかわらず退屈。食べて寝て、食べて寝て……。
ロシア人と映画を見る
7時30分からの朝食後、ゆっくりとコーヒーを2杯飲む。ここのコーヒーは、ちゃんとしたレギュラーコーヒー。ロシアでは、サンクトペテルブルのそれなりの店以外は、すべてインスタントだった。
部屋に戻って、持参した岩波新書「ロシア・アヴァンギャルド」の続きを読むが、船の揺れのせいか、ウトウトしてしまう。学者が書いたわりには面白い本なのだが、眠気には勝てない。目が覚めたら、もう昼食の時間だった。スチュワードの“ブロンソン”が迎えに来た。
眠って、食べて、眠って、食べて……。ロクに身体も動かさない。これじゃブロイラーか、緩い懲役囚みたいなものか。
昼食後、いつも3人で一緒にビデオを見ているロシア人トラックドライバーのうちのひとり(ローワン・アトキンソン似)が、映画『ファスト・アンド・フューリアス2(邦題:ワイルドスピード2)』を見始めた。見逃した作品なので、一緒に見ることにした。クリスティン青木の乗る、アメリカ仕様の改造「ホンダ S2000」がカッコいい。5時過ぎに、旧東ドイツのサスニッツに寄港する。整然とした景観で、スナイプ級ぐらいのヨットを楽しんでいる人が港にたくさんいた。
すぐに、夕食。重い肉が続いてきたので、今晩はチリコンカンライスとサラダ。サウナに入ってから、あらかじめ例のブロンソン似のスチュワードから買っておいた、ベックスビールの小瓶2本づつを涼みながら飲む。サスニッツを11時過ぎに出港。
(文=金子浩久/写真=田丸瑞穂/2003年8月初出)
|

-
最終回:「エピローグ」(後編) 2007.7.29 トヨタ「カルディナ」でユーラシア横断を終えたジャーナリストの金子浩久。東京で旅行を振り返る。 海外での日本人職員の対応や、ロシアの現状について考える。
-
第41回:「エピローグ」(前編) 2007.7.28 トヨタ「カルディナ」で、ユーラシア横断を終えたジャーナリストの金子浩久。ようやく東京に戻り、長かった旅行を振り返る。前編では、参加メンバーのその後の様子を報告。
-
第39回:9月11日「ユーロトンネル」(前編) 2007.7.22 ウラジオストクからロカ岬まで。「トヨタ・カルディナ」で、ついにユーラシア横断を果たした金子浩久。カメラマンと別れ、友人の待つロンドンまでパリ経由で向かう。「ユーラシア電送日記」のエピローグをおくります。
-
第38回:9月4日「ロカ岬」 2007.7.21 2003年7月31日に富山県を出発した、「カルディナ」と自動車ジャーナリスト金子浩久の一行は、ついにポルトガルに到着。最終目的地の、ユーラシア大陸最西端「ロカ岬」へたどり着くが、カルディナのゴールはまだ先だった!?
-
NEW
OEM車で自社製品らしさを出すために、多田さんだったら何をする?
2026.8.25あの多田哲哉のクルマQ&A他メーカーが開発したクルマを、自社製品として別の名前でユーザーに供給するOEM車。エンジニアの工夫次第で、オリジナルとは異なる独自の個性を出すことはできるのか? 元トヨタの車両開発者、多田哲哉さんに聞いた。 -
NEW
BMW 120オリジナル(FF/7AT)【試乗記】
2026.8.25試乗記BMWの主要モデルに新グレードの「オリジナル」が設定された。位置づけとしては新たなエントリーグレードということになるが、BMWらしさを損なうことなく装備を厳選し、価格を抑えたのがポイントだという。「1シリーズ」の「120オリジナル」の仕上がりをリポートする。 -
NEW
トライアンフ・スラクストン400(6MT)【レビュー】
2026.8.25試乗記カフェレーサーの本場である、イギリスのトライアンフがリリースした「スラクストン400」。車名のとおり、カジュアルに楽しめる400ccクラスのマシンではあるのだが、その実物からは、エントリーモデルとは思えない本物の香りが漂っていた。 -
スズキeスカイ プロトタイプ(FWD)【試乗記】
2026.8.24試乗記スズキが満を持して世に問う、軽規格の新型電気自動車「eスカイ」。軽乗用車の本質である、生活の足としてのちょうどよい性能を追求したという一台は、どのようなクルマに仕上がっているのか? 2026年秋の正式発表を前に、プロトタイプモデルに試乗した。 -
デビュー4年でどう変わる? 最新型「トヨタ・クラウン クロスオーバー」の詳細を予測する
2026.8.24デイリーコラム2022年7月のデビューから4年がたち、仕様変更が予告された「トヨタ・クラウン クロスオーバー」。では、どこがどう変わるのか? 最新型の発売を前に、さまざまな角度からポイントを予測してみよう。 -
トヨタRAV4アドベンチャー(前編)
2026.8.23思考するドライバー 山野哲也の“目”レーシングドライバー山野哲也が新型「トヨタRAV4」に試乗。ご存じのとおり今やトヨタの屋台骨を支えるSUVであり、先代モデルではグローバルでの年間販売台数が100万台に到達。世界で最も多く販売されるトヨタ車の6代目だ。箱根のワインディングロードでの印象を聞いた。