第5回:8月5日「ウラジオストクを出発」
2007.05.04 「ユーラシア電送日記」再録第5回:8月5日「ウラジオストクを出発」
『10年10万キロストーリー4』刊行記念!
1996年型「トヨタ・カルディナCZ」で、ロシアのウラジオストクから、ポルトガルはロカ岬を目指す! 自動車ジャーナリスト金子浩久による、インターネット経由の旅の日記帳。いよいよ、ロシアの大地を走りはじめる!
ひと安心
宿泊していた「プリモーリエ・ホテル」をチェックアウトし、通訳のイーゴリさんとカルディナを取りに行く。「ここなら、門番がいるから絶対に安心だ」。
昨日、通関ブローカーのユーリに教えてもらった、プリモーリエから歩いて5分ほど丘の上の「ウラジオストク・ホテル」に停めておいたのだ。1時間15ルーブル(約60円)。
カルディナは、間違いなく、同じ場所に同じように停まっており、「ロシアでは、一晩でクルマは簡単に盗まれる」という脅し文句通りでなく、まずはひと安心。
プリモーリエ・ホテルに戻ると、カメラマンの田丸さんと熊谷公幸さんが待っている。熊谷さんとはRUS号で知り合った。会社を休職し、来年の春までユーラシア大陸を250ccのバイクで旅するという。
僕らは昨日すんなりとウラジオストクの保税倉庫からカルディナを通関できたが、彼はバイクで手間取っている。必要書類が4輪とバイクで違うからなのか、順序が何かあるからなのか、通関できなかった。
最初の洗礼
情報交換をして、見送りを受け、出発。ホテルから市内を抜け、ハバロフスクに向かう国道「M60」への経路は、おととい、運転手のウラジミールから教えてもらってあるから大丈夫だ。みんな結構、飛ばしている。3車線のところもあるが、ほとんどは2車線。路線バスもいる。
追い越しは必ず左側(ロシアは右側通行)からしているけど、99%が右ハンドルの日本車だから、前方を確認するためにタイミングがワンテンポ遅れる。こちらも同じだから、よくわかる。慣れるのには、ちょっと時間がかかった。
同じように、慣れを必要とするのが、路面だ。ギャップや大きな凹凸は当たり前。大きな穴だって珍しくないから、遠くを見つつ視点を近くにも寄せなければならない。100km/hくらいで走りながら、近づいてくる路面をパッと凝視するのはかなりキツい。ルーレットの玉と回転する盤面に同時に焦点を合わせようとするようなものですからね。場合によっては、素早くハンドルを切って避けなければならないし。
ロシアを走るのに受けた最初の洗礼は、この路面の悪さだった。
(文=金子浩久/写真=田丸瑞穂/2003年8月初出)

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最終回:「エピローグ」(後編) 2007.7.29 トヨタ「カルディナ」でユーラシア横断を終えたジャーナリストの金子浩久。東京で旅行を振り返る。 海外での日本人職員の対応や、ロシアの現状について考える。
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第41回:「エピローグ」(前編) 2007.7.28 トヨタ「カルディナ」で、ユーラシア横断を終えたジャーナリストの金子浩久。ようやく東京に戻り、長かった旅行を振り返る。前編では、参加メンバーのその後の様子を報告。
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