2006ワークスチューニンググループ合同試乗会(TRD篇)【試乗記】
2006ワークスチューニンググループ合同試乗会(TRD篇) 2006.08.19 試乗記 ヴィッツRS TRDバージョン(FF/5MT)/クラウンTRDバージョン(FR/5AT)自動車メーカー直系のチューニングメーカー5社による「ワークスチューニングカー合同試乗会」に、『webCG』本諏訪と関が参加した。トヨタ系のTRDは、「ヴィッツ」と「クラウン」の2台をチューニング。リッチな自動車部のクルマ……ヴィッツTRDバージョン(FF/5MT)
本諏訪(以下「も」):TRDの1台目は1.5リッターエンジン搭載「ヴィッツRS」のチューニングカー。
関(以下「せ」):吸排気系とブレーキ、足まわりだけでなく、クラッチやフライホイール、LSDなどの駆動系にも手が入っています。
も:サスペンションブッシュなんかも硬いものに換えてあるね。
せ:さらには豪華なフルバケットシートも備わってます。TRDとレカロの初コラボ製品だそうですよ。
も:フルバケだと前後スライドしかできなくなるから、ドライビングポジションの調整が難しいんだよね。ヴィッツRSにテレスコピック機能がないのが惜しい。
せ:とはいえ、いろんな運転手が乗るのはこういった試乗会ぐらいですからね。普通はオーナーが慣れるので問題ないでしょう。
も:まあそりゃそうだ。
せ:元々がセンターメーターだから、3連の追加メーター(回転、水温、油温)がステアリングホイール奥に設置されたんですね。
も:この置き場所は斬新!
せ:軽量フライホイールが効いていて、吹け上がりもいい気持ちです。目の前のタコメーターがピュンピュン動きます。
も:クラッチとブレーキペダルのフィールはチューニングカーっぽいから、アクセルペダルのタッチなんかももうちょっと重くしてくれると雰囲気でるんだけどなぁ。
せ:おおー、これはクリンクリン曲がりますね。
も:ステアリングの切り込みに対して反応がいいね。ブッシュ強化の効果が出てるようだ。
せ:大パワーじゃない分、シャカリキに走りたくなります。コーナーも踏ん張ってくれますし。
も:けっこう踏んでいけるから、LSDの効果もわかりやすいよね。ステアしていてもグイグイ前に進んでくれる。
せ:乗り心地も満足できるし、街乗りにも不満ありませんよ。
も:装着されているサスペンションキットはTRDの「スポルティーバ」ブランドじゃないんだね。
せ:なんとヴィッツ・ワンメイクレース用のキットを、ストリート用にセッティングしたものだそうですよ。
も:昨年の試乗会で、スポルティーバサスペンションキットを装着したヴィッツに乗ったんだけど、それより全然いい! 山道でも街乗りでも。
せ:いやー、これはなんかレースの入門マシンみたいで面白いですよ。今さらですが自動車部に入りたくなりました。
も:でも、自動車部でこんな新車使うようなことはなかなかないでしょ。
せ:じゃあリッチな自動車部を探します。
乗り心地はノーマル以上……クラウンTRDバージョン(FR/5AT)
も:次は3.5リッターエンジン搭載の「クラウンアスリート」か。どういうチューニングメニューなの?
せ:メインは足まわりで、ストリートで使いやすい乗り心地と操縦安定性を求めたとか。特にクラウンのユーザー層を考えて、おとなしいセッティングになっているそうです。
も:内装はノーマルとほとんど変わらない。見た目、プッシュスタートボタンが赤くなっているぐらいだね。
せ:大人向けですから。ちなみに、純正オプションのキーウォッチもそのまま使えます。
も:ではアタック開始!
せ:やはり説明どおり、乗り味はそれほどガチガチではないですね。
も:従来品と違って、ノーマルに装着されている電子制御のAVS(アダプティブバリアブルサスペンションシステム)機能を残しているのも特徴だね。「スポーツ/コンフォート」の硬さ調整もそのまま。
せ:せっかくのセミアクティブサスですからね。使えるにこしたことありません。
も:スポーツモードだと、コーナーではなかなかふんばるなぁ。
せ:けっこうロールしてませんか?
も:でもロール量に対してのタイヤのグリップインフォメーションはわかりやすくて、安心して運転できるよ。
せ:一転、コンフォートでは、ジェントルな乗り心地ですねぇ。
も:というより、ノーマルより乗り心地がいいかもしれない。
せ:説明では低速でも積極的にサスペンションが動くようになっていると言ってました。
も:19インチの扁平タイヤを履くのを考えれば、けっこうスゴイことだよね。
せ:おっとどっこい。ATのマニュアルシフトがノーマルと逆になってます。前に倒すとシフトダウン、後ろでアップ。
も:おっとどっこいはさておき、個人的にはこっちのほうが自然だと思う。
せ:BMW、マツダなどが採用しているパターンですね。
も:でも、トヨタも純正のシフトを“スポーティな操作性”って言っているからなぁ。それ否定することになりかねないね。
せ:トヨタに怒られないのか心配で眠れなくなりそうです。
も:メーカーとポリシーを共有したほうがいいと思うけど。
せ:しかしこういう高級車までチューニングするとなると、今後は「レクサス」とかも出てくるんでしょうかね。「SC」はスーパーGTに参戦していることだし。
も:あり得る話だけど、それなりの値段になりそうだね。
せ:チューニングにもおもてなしを期待したいものです。
(文=webCG本諏訪裕幸&関顕也/写真=峰昌宏/2006年8月)
・2006ワークスチューニンググループ合同試乗会(ニスモ篇)
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000018432.html
・2006ワークスチューニンググループ合同試乗会(STI篇)
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000018359.html
・2006ワークスチューニンググループ合同試乗会(RALLIART篇)
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000018417.html
・2006ワークスチューニンググループ合同試乗会(無限篇)
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000018351.html

本諏訪 裕幸
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