第152回:コ、コレは使える!!新型マジェスタ、低速オートクルーズを首都高で試す!
2004.08.09 小沢コージの勢いまかせ!第152回:コ、コレは使える!!新型マジェスタ、低速オートクルーズを首都高で試す!
■感動は薄かったけど
新型「クラウン・マジェスタ」、やっと乗ってみました。まず本体のことを言いますとね、クルマ自体の乗り心地、静粛性はいうまでもなく、ゆったりとしつつパワフルな加速は凄い!
ただね、そのスタイルは疑問に思いました。まるでセルシオのお株を奪うようなフロントマスク、BMW7シリーズをパクってきたようなリアビュー。おそらくクラウンファンには効くんだろうなぁ。
実はクラウンの歴史を紐解くと、昔から「静かで豪華な最新メカニズム」に「上手にトレンドを取り入れたスタイル」って組み合わせだから、そういう意味では正統派。正しく“クラウンしてます”。
だけど正直、感動は薄かった。なんか一本スジが通ってない感じで、新型アスリート、ロイヤルが出たときの方がよっぽど興奮した。
直感的に言いますとね、2005年以降に出るであろう「レクサスLS(セルシオ)」の新型に向けて力を貯めてるって感じ。つまり“セルシオメイン”。
アッチが本気で、マジェスタには冷静に「今はこれくらいでよろしいでしょう」と見切って、お手軽な新技術を投入してきたっていうか……。勝手な想像だけどね。
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■ヘタな人よりうまい!
ただね、例の“自動操縦”って言ったら怒られる、低速オートクルーズ&「LKA」ことレーンキーピングアシストは凄いと思った。特に低速オートクルーズね。正確には「低速追従モード付きレーダークルーズコントロール」だけど、これが予想以上に使えるのだ。
35km/h以下で、なおかつ自動車専用道路でのみ使えるってシステムなんだけど、要は前のクルマに追従し、自動的にスピード調節をしてくれるというシロモノ。ステアリング操作以外、両足を使わずとも勝手にクルマが加減速してくれるのだ。
論より証拠、首都高で実際にやってみたんだけどコレが使える。最初は「怖いかな?」って思ったけど、前のクルマに近づくにつれ、徐々に減速してくれるし、前のクルマがレーンから外れたら、「ピピピ」って音と共に作動解除を知らせてくれる。
特に大きいのは完全停止までやってくれる点だよね。停まるたびに設定が解除されるから、そのたびに設定スイッチを押し直す必要があるんだけど、それでも十分に画期的にラクチン。若干、ブレーキがギクシャクしてるかな? ってときもあったけど、ヘタな人間よりはうまいって感じ。
早いハナシ、コレさえあれば渋滞中、新聞読めます! なーんていったら確実に怒られるけどね。冗談、冗談。新聞はともかく、前のクルマを気にしていちいちブレーキ踏んだり、アクセルを微調節しなくて済むのはラクだと思った。夏休み、田舎の実家に帰省するんなら間違いなくコレですね。
一方、“LKA”は全然使えなかったな。俺の使い方が悪かったのかもしれないし、だいたい首都高じゃ道の曲がりがキツ過ぎるから、こんなんで自動ステアリング運転なんてできるわけない! と思ったけど、やっぱりほとんど作動しない。直線部分でクルマがレーンからはずれそうなときに、「動いたかな?」って感じでした。
でもまあ、総じて見るとかなり魅力的なハイテク。っていうかかなり面白い。こういうのがあるからマジェスタって売れちゃうんだろうなぁ。人間、新しくて面白くて、なおかつ他に付いてないものに弱いからね。トヨタさん、ホント、商売うまいよね。
(文と写真=小沢コージ/2004年8月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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