第34回:日本のチューニング界は今!(その3)スバルSTI「やっぱり“オタク”ですね、お宅は!?」
2003.06.12 小沢コージの勢いまかせ!第34回:日本のチューニング界は今!(その3)スバルSTI「やっぱり“オタク”ですね、お宅は!?」
拡大
|
拡大
|
拡大
|
■全域でゴリゴリ
次は「IMPREZA tuned by STI」。乗るなり「これは“オタク”だなぁ」って思いました。とにかく全域でゴリゴリ。素人的に「WRCに出てるクルマってこんなんじゃないの?」って感じに仕上がってるのだ。クラッチは重いし、ハンドル重いし、バケットシートにはガチっと身体を縛り付けられるし、「おーい! 俺はどこへ連れてかれるんだ〜?」って感じ。
走り出せば、どこかしら「ウィィィィィーン!」ってうなりだし、駐車場でタイトターンをしてビックリ。ウィーンって音が大きくなるとともにそのままエンストするのだ。センターデフがロックされてたみたいで、もの凄い走行抵抗なのよ。速さも文句なし。グオーッって洗濯機の中にいるみたいな音と共に加速する。馬力は推定320ps。勝手に想像してください……。
ステアリングもやたらよく効くし、オンザレール感覚っていうんですかねぇ。タイヤもSタイヤレベルのブリヂストン「ポテンザRE070」(225/45ZR17)を履いていて、ビシっと遊びなく、切った方向に曲がる。
■参りました!
だけどね。一番驚きはこれが「WRX STi specC」ベースで、その上さらに何10箇所っていうチューニングが施されてることと、これを買う人が相当数いるってこと。
「specC」ってのはインプレッサのモータースポーツ用グレードのことで、一度乗ったことあるんだけど、足まわりからボディからエンジンまでこと細かくチューニングがなされてて、既に「十分オタクだなぁ」なわけよ。それをさらに「オタク化」している。要するに「しょっぱい塩辛にさらに塩でもぶちまいた」ようなクルマで、ほとほと俺には勘弁ってクルマでしたね。
「ミニサーキット、ワインディング専用」だそうで、“モータースポーツバカ”にとっちゃ願ったりかなったりなんだろうけど、聞けば「1000台は売れそう」だそうで、参りましたの一言。
まったくスバルって奴は、とんでもないブランドだよね。コレを1000台買う人が確実にいるだなんて。クルマもさることながら、「そういうファン層を育てたアンタがエライ!」そう思っちゃいました。
(文=小沢コージ/写真=峰昌宏/2003年6月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
-
第454回:ヤマダ電機にIKEAも顔負けのクルマ屋? ノルかソルかの新商法「ガリバーWOW!TOWN」 2012.8.27 中古車買い取りのガリバーが新ビジネス「WOW!TOWN」を開始。これは“クルマ選びのテーマパーク”だ!
-
第453回:今後のメルセデスはますますデザインに走る!? 「CLSシューティングブレーク」発表会&新型「Aクラス」欧州試乗! 2012.7.27 小沢コージが、最新のメルセデス・ベンツである「CLSシューティングブレーク」と新型「Aクラス」をチェック! その見どころは?
-
第452回:これじゃメルセデスには追いつけないぜ! “無意識インプレッション”のススメ 2012.6.22 自動車開発のカギを握る、テストドライブ。それが限られた道路環境で行われている日本の現状に、小沢コージが物申す!?
-
第451回:日本も学べる(?)中国自動車事情 新婚さん、“すてきなカーライフに”いらっしゃ〜い!? 2012.6.11 自動車熱が高まる中国には「新婚夫婦を対象にした自動車メディア」があるのだとか……? 現地で話を聞いてきた、小沢コージのリポート。
-
NEW
ベントレー・コンチネンタルGTアズール(4WD/8AT)【試乗記】
2026.1.19試乗記ベントレーのラグジュアリークーペ「コンチネンタルGT」のなかでも、ウェルビーイングにこだわったという「アズール」に試乗。控えめ(?)な680PSのハイブリッドがかなえる走りは、快適で満ち足りていて、ラグジュアリーカーの本分を感じさせるものだった。 -
NEW
第327回:髪もクルマもナイスファイト!
2026.1.19カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。日産の新型「ルークス」で夜の首都高に出撃した。しっかりしたシャシーとターボエンジンのパワフルな走りに感心していると、前方にスーパーカーの姿を発見。今夜の獲物は「フェラーリ・ローマ」だ! -
NEW
日本で売れるクルマはあるのか!? 最新の“アメリカ産ニホンシャ”を清水草一が検証する!
2026.1.19デイリーコラムアメリカからの外圧による制度変更で、北米生産モデルの国内導入を決めたトヨタ。同様に、今後日本での販売が期待できる「海外生産の日本車」には、どんなものがあるだろうか? 清水草一が検証してみた。 -
フェラーリ12チリンドリ(後編)
2026.1.18思考するドライバー 山野哲也の“目”レーシングドライバー山野哲也が「フェラーリ12チリンドリ」に試乗。前編では伝家の宝刀であるV12エンジンを絶賛した山野。後編ではコンビを組むシャシーの印象を余すところなく聞いてみた。 -
BYDシールAWD(4WD)【試乗記】
2026.1.17試乗記BYDのBEVサルーン「シール」の機能アップデートモデルが登場。強化のポイント自体はそれほど多くないが、4WDモデルの「シールAWD」は新たに電子制御式の可変ダンパーを装備したというから見逃せない。さまざまなシーンでの乗り心地をチェックした。 -
新生ノートンがいよいよ始動! 名門の復活を担う次世代モーターサイクルの姿に迫る
2026.1.16デイリーコラム英国のモーターサイクル史にあまたの逸話を残してきた名門、ノートンが、いよいよ再始動! その数奇な歴史を振り返るとともに、ミラノで発表された4台の次世代モデルを通して、彼らが思い描く未来像に迫った。
