「フラッシングって必要ですか?」
2001.01.25 クルマ生活Q&A エンジン「フラッシングって必要ですか?」
1996年型VWゴルフGLiを所有しています。先日、某自動車メンテナンス専門店でオイル交換をしたところ、「フラッシング(フラッシングオイル4リッター無料)をサービスしますがいかがなさいますか?」と聞かれました。 フラッシングとはどのようなもので、どういった効果があるのでしょうか? (東京都・AKさん)
お答えします。フラッシングとは、エンジン内部に堆積する不純物を洗い流すことです。オイル交換サイクルが長いとエンジン内部にスラッジが溜まりやすくなり、潤滑不良による焼き付きなどを引き起こす可能性があるからです。
しかしフラッシングオイルはエンジンオイルではありませんから、エンジンにとって良いものではありません。フラッシングをした後に指定のオイルをフィルターと一緒に交換したとしても、エンジン内部にフラッシングオイルは残っているので、新しいオイルと混ざってしまいます。
エンジンオイルにも汚れを洗い流し吸収する清浄分散性がありますから、規格に合った比較的リーズナブルなオイルをこまめに交換するほうが良いでしょう。オイルを定期的に交換している人には必要のないものです。

青木 禎之
15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。諸行無常の響きあり。主に「女性とクルマ」をテーマにした写真を手がけています。『webCG』ではライターとして、山野哲也さんの記事の取りまとめをさせていただいております。感謝。