ホンダ・ステップワゴンDタイプ(4AT)vs日産セレナX(CVT)/ホンダ・ストリームiS(5AT)【ライバル車はコレ】
ホンダ・ステップワゴンの「ライバル車はコレ」 2001.05.08 試乗記 webCGの人気企画「ライバル車はコレ」。自動車ジャーナリスト、河村康彦が、ホンダ・ステップワゴンのライバルをピックアップした。 |
ホンダ・ステップワゴン(185.8から254.8万円)
相変らずのボクシースタイルを特徴とする新型ステップワゴン。ヒット作となった初代モデルを叩き台にして、ウィークポイントを徹底的に見直した。床を下げ、サイドウィンドウをより垂直に近づけたことなどで、室内空間をさらに拡大。「ライバルに見劣りする」と言われたシートアレンジメントも、一気にバリエーションを増やした。エンジン/トランスミッションは、基本的に同社ストリームの2リッターモデルと同じ。新世代「i-VTEC」にバトンタッチした。パワーパックの小型化によって前輪切れ角が向上し、小まわり性が向上したのも、ニューモデルのウリだ。
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【ライバル車 その1】日産セレナ(2/2.5リッターディーゼル=189.5から270.4/231.9から279.9万円)
■両側スライドドア
ステップワゴンに対するセレナ最大の売り物は、リアの両側スライドドア。ステップワゴンが新型となっても「エアコンダクトのレイアウトや、コスト、重量などの点で有利」と片側スライドドアにこだわったのに対し、ソコをすかさず狙い撃ちするカタチで、ステップワゴンの牙城に食い込もうというわけだ。
セレナのエンジンバリエーションは、ステップワゴンと同じ2リッターガソリンユニットに加え、2.5リッターのターボ付きディーゼルが設定される。ランニングコストを追求する人にはこちらの方が魅力的かもしれないが、ノイズが“トラック風”なのが難点。なお、ガソリンモデルに組み合わされるトランスミッションはCVTで、こちらはアクセル開度の少ないクルージング状態であれば、高い静粛性と優れた燃費を提供してくれる。
セレナの両側スライドドアによる利便性は確かに高いものがある。しかし、わずかながらその分ホディが弱くなる印象も否めない。ぼくが乗った試乗車は、走行わずかに7500kmにして、すでに段差を乗り越えるときしみ音が発生していた……。
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【ライバル車 その2】ホンダ・ストリーム(1.7/2リッター=158.8から199.8/189.8から227.8万円)
■正しいストリームの使いかた
2リッターエンジンを搭載するストリームの価格は、189.8万円から。ステップワゴンが185.8万円からだから、このクルマ、同じホンダ車でありながら、価格的にはかなりオーバーラップする。ということで、実際に「購入検討!」という段になると、両者で迷う人も出てくる可能性大。何しろストリームの場合、「オデッセイと迷われるお客さんも見える」(ホンダ販売店)というくらいである。
で、比べてみると……。3列目シートに大人が頻繁に座るとなると、これはもうステップワゴンを選ぶしかない。ストリームの場合、サードシートのスペースはあくまで「法律上は大人も使える」というレベルに過ぎないのだ。ここに長時間座らされるとなれば、犬や猫でも嫌がる(?)に違いない。むしろ普段はこのシートは畳んで荷物室として使う--これが“正しいストリームの使い方”なのだ。
一方、走りはストリームの方が、ステップワゴンよりはるかにスポーティ。「3列シート付きのスポーティクーペを考えた」--開発陣のそんなコメントも納得できる軽快さを味わわせてくれる。“念のため”サードシートが欲しいヒトには、こちらがオススメ。
(文=河村康彦/2001年5月)

河村 康彦
フリーランサー。大学で機械工学を学び、自動車関連出版社に新卒で入社。老舗の自動車専門誌編集部に在籍するも約3年でフリーランスへと転身し、気がつけばそろそろ40年というキャリアを迎える。日々アップデートされる自動車技術に関して深い造詣と興味を持つ。現在の愛車は2013年式「ポルシェ・ケイマンS」と2008年式「スマート・フォーツー」。2001年から16年以上もの間、ドイツでフォルクスワーゲン・ルポGTIを所有し、欧州での取材の足として10万km以上のマイレージを刻んだ。
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