フォルクスワーゲンの主役はPHEVのティグアン【東京モーターショー2015】
2015.10.28 自動車ニュース![]() |
【東京モーターショー2015】フォルクスワーゲンの主役はPHEVの「ティグアン」
フォルクスワーゲンは2015年10月28日に開幕した第44回東京モーターショーにおいて、コンパクトSUVの新型「ティグアン」やコンパクトミニバンの新型「ゴルフトゥーラン」などを日本初披露した。
■“電動化モデル”をフィーチャー
ディーゼルエンジンの排ガス規制逃れ問題で注目を集めるフォルクスワーゲンブースにはプレスカンファレンスの開始前から大勢の報道関係者が詰めかけ、その関心度の高さを示していた。
プレスカンファレンスではまず、フォルクスワーゲン グループ ジャパン代表取締役のスヴェン・シュタイン氏が登壇。「今回の出来事でフォルクスワーゲン グループが日本のお客さまをはじめ多くのみなさまにご迷惑とご心配をお掛けしたことを、フォルクスワーゲン グループ ジャパンを代表して深くおわび申し上げます」と話し、一連の不祥事について謝罪した。
また、ディーゼル車の日本導入については、「ディーゼルモデルの導入は、予定通り行う予定です。しかしながら、いまはお客さまに安心して選んでいただける環境を整えることが第一だと考えておりますので、導入時期については見直すことにいたしました」と述べ、販売開始までにはまだしばらく時間がかかることを明らかにした。
一方、ディーゼルに代わるパワートレインとして、フォルクスワーゲンはプラグインハイブリッドモデルの「GTE」を積極展開する考えで、会場には日本初公開となる「パサートGTE」に加えて、コンセプトモデルの「ティグアンGTEコンセプト」が展示された。
プレスカンファレンスに駆けつけたフォルクスワーゲン乗用車ブランド取締役会会長のヘルベルト・ディース氏は、「フォルクスワーゲンは過ちを犯してしまいました。今回、われわれが大切にしてきたさまざまなことに反してしまったことについて、フォルクスワーゲンを代表して心よりおわび申し上げます。私たちはフォルクスワーゲンブランドとその製品の信頼を再び取り戻すためにできることはすべて行ってまいります」と述べたのち、ティグアンGTEコンセプトを前に「フォルクスワーゲンはクルマの電動化を強化していきます。われわれはプラグインハイブリッドシステムをすべてのフォルクスワーゲンの主力モデルに搭載します」と語った。
新型ティグアンについてディース氏は「このクルマの特徴は“思いやり”。相手を守るSUVです。最高の安全性を確かなものとするために、高次元で革新的な運転支援システムが搭載されているのです」などと説明した。新型ティグアンの日本導入は2016年秋になる予定だ。
(文=生方 聡/写真=生方 聡、webCG)
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