第8回:XFは生粋のドライバーズカーである(最終回)
2カ月間で3000kmを後にして思ったこと
2016.08.24
ジャガーXF長期試乗リポート
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2カ月にわたってリポートしてきた「ジャガーXF」の長期試乗記も今回で最終回。3000kmあまりを後にして、われわれの手元に残ったXFの手応えは……。まずは燃費の報告から。
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総平均は9.2km/リッター
その前に、一点だけ記事の訂正をさせていただきたい。第6回のリポートで、XFのアダプティブ・クルーズコントロール(ACC)について、ブレーキを踏んでシステムをいったん解除すると、復帰させたときに車速を設定し直さなければならないと紹介した。これは記事の担当者の勘違いで、正しくは、ステアリングホイールの右スポーク部にある「RES(レジューム)」ボタンを押せば、即座に直前の車速に戻るようになっている。ACCは運転支援システムの中でも日常的に使用する頻度が高い装備なので、この場を借りてまずは訂正しておきたい。失礼いたしました。
さて、最終回となる今回、最初に報告しておきたいのは燃費である。webCG XFは、詳しくは6月18日から8月16日までの60日間で3181km走行し、345.5リッターのハイオクガソリンを消費した。満タン法計測なら、2カ月3000kmの燃費(総平均)は9.2km/リッターとなった。ちなみに、リポート開始以来の通算燃費をトリップメーターB(XFのトリップメーターはAとBの2種類が表示できるようになっている)で計測しており、その数値は9.9km/リッターとなった。
XFには、今やジャガーのスタンダードとなった感のある8段ATが搭載されている。低速トルクに富むダウンサイジングターボエンジンの常で、8速のギアリングは比較的高く、100km/h時には1700rpmを示すにすぎない。高速道路の流れに乗って90~100km/hで走っていれば、わりと簡単に11km/リッター台を記録できるから、webCG XFも、もっと遠出の機会を増やせばトータルで10.0km/リッター台に乗ったのではないだろうか。タイムアップとなってしまったのがなんとも残念だ。
生粋のドライバーズサルーン
ところで、8話完結となる当連載では、結局、都合5人のリポーターが試乗と執筆を担当した。その中には、XFをすでに何度か運転していた者がいれば、初めてという者もいたが、皆が口をそろえて言ったのが、ジャガーならではのしなやかな乗り心地が印象的だということ、そして運転が楽しいクルマだということだった。
これだけ立派なボディーのサルーンで、運転が楽しいと異口同音に評価されるクルマは、ドイツの高級車を見渡したってそれほど多くない。ジャガーはサルーンはもちろん、クロスオーバーSUVでも「スポーツカーたること」を標榜(ひょうぼう)するメーカーだが、2カ月に及ぶ試乗を通じて、われわれはその姿勢と主張をしっかり受け止めることができた。
XFの足取りの軽やかさは、何もワインディングロードに行かなくたって、町中の交差点でだって十分に感じ取ることができる。ステアリングホイールを切れば、ノーズがすっと気持ちよく向きを変えることに、きっと軽い感動を覚えるだろう。
そして、そのスポーティーさが、何らの犠牲を伴わずに成立しているところもXFの素晴らしいところだ。ラグジュアリーサルーンにふさわしい乗り心地や居住性、実用性を備えながら、ドライバーのスポーツ心も満たすクルマ。見た目はオーセンティックでも、じっくり対話すればこんなに多弁。XFは乗れば乗るほどもっと知りたくなるクルマであった。
2カ月間、ご愛読ありがとうございました。
(webCG 竹下)

webCG 編集部
1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。
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