「メルセデス・ベンツCクラス カブリオレ」発売
2016.09.28 自動車ニュース![]() |
メルセデス・ベンツ日本は2016年9月28日、4シーターオープン「Cクラス カブリオレ」の日本導入を発表。同日、販売を開始した。
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■美しさと快適さが自慢
2016年3月のジュネーブショーでデビューしたメルセデス・ベンツCクラス カブリオレ。メルセデスでは「Cクラス」初のオープンモデルとうたっているが、かつては「CLKカブリオレ」という、Cクラスをベースにしたオープン4シーターが存在していた。ただしCLKは車格としてはCクラスと「Eクラス」の中間的な存在であったため、純粋なCクラスのオープンモデルとしては初登場であるには違いない。
前述したCLKカブリオレが2009年に生産終了して以来、久々のコンパクトなオープン4シーターとなるCクラス カブリオレ。端的にいえば、その成り立ちは現行「Cクラス クーペ」をオープン化したものだ。両車の関係は、兄貴分である「Sクラス」やEクラスのクーペとカブリオレの関係に準じている。
オープン化に際して課題となるのは、ボディー剛性の確保である。現行Cクラスが採用している、軽量なアルミ材と高強度スチール材を巧みに組み合わせ、軽量化と高剛性を両立した「アルミニウムハイブリッドボディーシェル」は、開発初期からオープン化に際しても十分な剛性を保つよう考慮。さらにボディーシェルのフロントエンドとフロア周辺、そしてルーフ周りをカブリオレ用に新設計することで、強靱(きょうじん)かつ安全なボディーを実現した。
エクステリアは、オープン時はもちろん、ソフトトップを閉じた状態でも、スタイリッシュで美しいプロポーションを実現したという。ボディーカラーとの組み合わせにより3色(ブルー、ブラック、ダークレッド)が用意される電動開閉式ソフトトップは、高い遮音性と耐候性を備え、クリアな後方視界を確保するためガラス製のリアウィンドウを採用。走行中も50km/hまで開閉可能で、約20秒という短時間でオープン/クローズの動作が完了する。
高級な素材を用いてていねいに作り込み、上質さと実用性を両立したというインテリアには、オープンドライブ時に室内への風の巻き込みを抑える「エアキャップ」や、ヘッドレスト下部から温風を吹き出して首の周囲を暖める「エアスカーフ」などのカブリオレ専用装備を追加。さらにソフトトップの開閉状態に応じて空調を制御する、専用開発されたクライメートコントロールシステムを備え、季節を問わず快適なオープンドライブを約束する。
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■出力の異なる4モデルを用意
パワートレインをはじめとするメカニズムは、基本的にCクラス クーペに準じている。エンジンは「C180 カブリオレ スポーツ」用の1.6リッター直4ターボ(最高出力156ps、最大トルク25.5kgm)、「C300 カブリオレ スポーツ」用の2リッター直4ターボ(245ps、37.7kgm)、「AMG C43 4MATICカブリオレ」用の3リッターV6ツインターボ(367ps、53.0kgm)、そして「AMG C63 Sカブリオレ」用の4リッターV8ツインターボ(510ps、71.4kgm)という、最新の直噴ユニット4種類。トランスミッションは、C180 カブリオレ スポーツとC300 カブリオレ スポーツ、AMG C43 4MATICカブリオレが9段AT「9G-TRONIC」を採用。AMG C63 Sカブリオレには、「AMGスピードシフトMCT」と名付けられた7段ATが搭載される。
安全性と快適性を高次元で融合させた安全運転支援システム「レーダーセーフティーパッケージ」を含む「インテリジェントドライブ」は、全車に標準装備。ステアリングアシスト機能付きのレーダークルーズコントロール「ディストロニック・プラス」、歩行者検知機能の付いたブレーキアシストの「BASプラス」、自動ブレーキシステム「PRE-SAFEブレーキ」、後続車に追突の可能性を警告する「リアCPA」、車線逸脱を防ぐ「アクティブレーンキーピングアシスト」、車線変更時に後続車の存在を確認し危険を知らせる「アクティブブラインドスポットアシスト」などが、代表的な機能である。
メルセデス・ベンツCクラス カブリオレのラインナップと価格は、以下の通り。なお、ステアリング位置はすべて右である。
・C180 カブリオレ スポーツ:606万円
・C300 カブリオレ スポーツ:768万円
・AMG C43 4MATICカブリオレ:960万円
・AMG C63 Sカブリオレ:1403万円
(文=沼田 亨)
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