第2回:ローディー meets CTS
電動化のカッコよさについて考えてみた
2017.02.24
キャデラックCTSセダン日常劇場<PR>
拡大 |
webCG編集部きってのローディー(ロードバイク愛好家)である折戸が、「キャデラックCTS」で人気マンガ『弱虫ペダル』の舞台としても知られる日本サイクルスポーツセンターまでドライブ。キャデラック流のおもてなし=電動化の意義について考えた。
拡大 |
拡大 |
拡大 |
ダッシュボードすら“電気仕掛け”
世のローディー以外にはまったく興味がないことであろうが、私のロードバイクの変速機は電動である。かなりの投資額なので、当然のことながら嫁には秘密である。電動といっても、上り坂でペダルを漕(こ)ぐのがラクになる、いわゆる電動アシストの類いではない。普通はワイヤを介して手動でガチャコンと変速するところを、電気モーターの力で行うというシロモノなのだ。
変速機を電動化する一番の理由は、厳しいレースの最中、握力がなくなるなどした場合の変速ミスを防ぐためである。変速ミスはすなわち、敗北を意味する。ただし断っておきたいのは、私はそんな厳しいレースには出ない。全然出ない。電動なのはただかっこいいからである。
さて、CTSの話であるが、乗り込んですぐに非常に困った。ETCカードを入れようにも、グローブボックスを開けるノブが見当たらないのだ。早速編集部に電話し、操作方法を聞く。編集部ワタナベに冷ややかに、「それ、電動だから。ナビの横にタッチパネルあるでしょ」と教えられる。
なんと、ここまでラグジュアリーなクルマになるとグローブボックスを開けるのすら電動なのである。これを電動にする意味あるのか? と突っ込んでみるが、これが壮大な「お前が言うな」であることは上述のとおり。そして、ハイテクマシンとして認知した結果、急に電動変速機に対するそれと似た高揚感で、無意味にグローブボックスをもう一度開けたのであった。
電動化は正義である! いろんな意味で
ふと思い出したことがある。学生時代、足の不自由な友人がペダル操作なしに運転できる「ホンダ・フィット」の特装車に乗っていて、そのフィットを駐車場から出す手伝いをしたときのこと。操作を終えた私は、当時乗っていた「ローバー・ミニ」と同じ勢いでサイドブレーキを引き上げ、運転を交代した。すると友人は、すまなそうに「固くて下げられん」と言うのである。なるほど言われてみれば、床から足を浮かせて踏ん張りをきかせずにサイドブレーキを操作してみると、まるで力が入らない。
そう。あらゆる人にとって電動化はとても大事なのである。いまや、シート位置の調整やサイドブレーキ、ドアやトランクまで電気仕掛けが進出している。ほら、CTSのカップホルダーのカバーだって、ほんの少し開けようと力をかけると、後は電動で開く。ユニバーサルデザインなのである。しかもカッコいい。このカッコよさの前では、もはや電動化してから、その意義を考えるに至るのだ。
そんなことを考えつつ、いつものように丁寧に自転車をトランクに載せる。CTSの、その見た目からは想像できないほどの大きなトランクルームなら、必需のメンテナンスキットも軽く載せられる。セダンだからロードバイクを載せての移動に使えないとかはまったくない。プレミアムローディー(?)におすすめである。特にアメリカ製のロードバイク用ホイールであるZIPPを愛用する私としてはシンパシーしか感じない。
愛機を積み終わって、さてトランクを閉めますか、とボタンを探す。探す……。ここは手動なんですね。いいんです。トランクフードが大して跳ね上がるわけでもないので。
こうして今日も、かっこいいからと電動変速機を意味もなく操作するために、ハイテクマシンCTSに乗って出掛けるのである。
(webCG 折戸)
拡大 |
拡大 |
拡大 |
拡大 |

webCG 編集部
1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。
-
第6回:キャデラックの旗艦「CT6」でドライブ!
アメリカを求めて2人の編集部員はどこへ? 2017.3.24 今回、ドライブに連れ出したのは「キャデラックCT6プラチナム」。全長5190mm、全幅1885mmを誇る、キャデラックのフラッグシップセダンである。2人の編集部員が、アメリカの空気を求めて出掛けた場所とは? -
第5回:HOTでCOOLな「CTS-V」がわが家にやってきた!
649psのスーパーセダンの週末性能を探る 2017.3.17 キャデラックCTSと過ごす毎日を、さまざまな角度からリポートする連載「キャデラックCTSセダン日常劇場」。今回の主役は「CTS-V」である。このスーパーセダンでwebCG編集部員が家族とドライブに出掛け、ファミリーカーとしての性能を探る! -
第4回:カユいところに手が届く?
「キャデラックCTS」の“気遣い機能”をご紹介 2017.3.10 アダプティブクルーズコントロールなんてもう当たり前!? キャデラックのご多聞にもれず、便利機能が満載の「CTSセダン」。先進的なだけではない、各種装備の使い勝手を、東京-横浜間のドライブを通じてリポートする。 -
第3回:“人車一体”が味わえる!
「CTSセダン」街乗りインプレッション 2017.3.3 キャデラックのセダンと聞いて、皆さんはどんな走りのクルマをイメージするだろうか? 今回は、webCG編集部のスタッフが、ミッドサイズセダン「CTS」に初めて試乗。その印象を報告する。 -
第1回:編集部に「CTS」がやって来た
「キャデラックCTSセダン」がある日常をリポート 2017.2.17 いつもより長い時間じっくりテストして、そのクルマと過ごす毎日をさまざまな角度からリポートするのがwebCGの「日常劇場」。今回から約2カ月間、「キャデラックCTSセダン プレミアム」がある日常を報告する。
-
NEW
クルマの乗り味の“味”って何だ?
2026.1.20あの多田哲哉のクルマQ&A「乗り味」という言葉があるように、クルマの運転感覚は“味”で表現されることがある。では、車両開発者はその味をどう解釈して、どんなプロセスで理想を実現しているのか? 元トヨタのエンジニア、多田哲哉さんに聞いた。 -
NEW
プジョー208 GTハイブリッド(FF/6AT)【試乗記】
2026.1.20試乗記「プジョー208」にマイルドハイブリッド車の「GTハイブリッド」が登場。仕組みとしては先に上陸を果たしたステランティス グループの各車と同じだが、小さなボディーに合わせてパワーが絞られているのが興味深いところだ。果たしてその乗り味は? -
ベントレー・コンチネンタルGTアズール(4WD/8AT)【試乗記】
2026.1.19試乗記ベントレーのラグジュアリークーペ「コンチネンタルGT」のなかでも、ウェルビーイングにこだわったという「アズール」に試乗。控えめ(?)な680PSのハイブリッドがかなえる走りは、快適で満ち足りていて、ラグジュアリーカーの本分を感じさせるものだった。 -
第327回:髪もクルマもナイスファイト!
2026.1.19カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。日産の新型「ルークス」で夜の首都高に出撃した。しっかりしたシャシーとターボエンジンのパワフルな走りに感心していると、前方にスーパーカーの姿を発見。今夜の獲物は「フェラーリ・ローマ」だ! -
日本で売れるクルマはあるのか!? 最新の“アメリカ産ニホンシャ”を清水草一が検証する!
2026.1.19デイリーコラムアメリカからの外圧による制度変更で、北米生産モデルの国内導入を決めたトヨタ。同様に、今後日本での販売が期待できる「海外生産の日本車」には、どんなものがあるだろうか? 清水草一が検証してみた。 -
フェラーリ12チリンドリ(後編)
2026.1.18思考するドライバー 山野哲也の“目”レーシングドライバー山野哲也が「フェラーリ12チリンドリ」に試乗。前編では伝家の宝刀であるV12エンジンを絶賛した山野。後編ではコンビを組むシャシーの印象を余すところなく聞いてみた。





















