第2回:「CTS」をペーパーアートにするなら……
太田隆司さんが語る「キャデラックCTS」のデザイン
2017.06.19
NewキャデラックCTSセダン日常劇場<PR>
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マイナーチェンジを受けてより魅力的に進化した「キャデラックCTS」。その実力を、日常的なシーンを通じてさまざまな角度からリポートする「NewキャデラックCTSセダン日常劇場」の第2回は、ペーパーアーティストの太田隆司さんが登場。「PAPER MUSEUM」の視点から、新しいCTSのデザインを語ってもらおう。
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都会的なシーンがお似合い
太田隆司さんが自動車誌『CAR GRAPHIC』で連載しているPAPER MUSEUMが、今年で開始から23年目に入った。平面の紙から切り出されたクルマや人、建物、そしてそれらの背後に広がる風景は、太田さんとそのパートナーの新井 隆さんが持つさまざまなテクニックによって“魂”が吹き込まれ、光と影、そして時の流れすらも携えた立体として立ち上がる。「3次元の絵画」といってもいいかもしれない。
これまで制作したPAPER MUSEUM作品は約200を数える。アメリカ車は個性的なデザインを持つものが多いのでしばしばテーマに選ばれてきたが、アメリカ車の最上位に君臨するキャデラックは、スタイリングもその背後に広がるストーリーも別格。連載のかなり初期の段階で登場している。
「あの作品は、最近のもののようにドラマ性に富んだものではなく、シンボリックなものでしたね。クラシックなキャデラックのバックスタイルだったかな。ショートパンツをはいた、ビーチで歩いているような女性が2人いて、ヤシの木が生えてて、という風景でしたね。デコレーションが利いたバンパーを、紙を切り分けて作りましたよ。イメージとしてはシックスティーズですね」
では、アート&サイエンスという理念を推し進めてデザインされた、よりモダンでシャープなラインをまとった現在のキャデラックを作品に登場させるとしたら、どんな風景がお似合いだろうか。
「そうですね、CTSのデザインは、自然の中ではなく、直線的な建造物の中に置くとすごく映えるでしょうね。例えばニューヨークの摩天楼なんかいいのではないでしょうか」
クルマを自分の装いのひとつと考えている人へ
キャデラックCTSと対面して、まず太田さんが向き合ったのはフロントグリルだった。今回のマイナーチェンジでフロントグリルのデザインは変更を受けている。横方向のバーが従来の3本から4本に増え、より存在感のある顔つきになっているのだ。
「グリルは最初に『どう作ろうか?』と考える、大事なところなんですけど、実はひとつズルしていまして(笑)。(PAPER MUSEUMというタイトルでありながら)紙以外の素材を使っているんです。例えばCTSだったら、横方向のシルバーのバーは金属っぽい風合いを持ったレザックという紙が使えそうですね。でもこの縦方向の黒いバーは、紙だと細すぎて切り出せないかもしれないし、凹凸がくっきり出すぎてしまうかもしれない。そんな時、私が考え出したのは糸。黒い糸を使うんです。かすかにニュアンスが出るくらいがちょうどいい」
作り込みの細かさが絶賛されるPAPER MUSEUMだが、実はその作品が見る者の目にどう映るかについても綿密に計算されているのだ。見え方にとことんこだわるがゆえ、時に「見えすぎない」ように作るのも太田流なのである。
そしてまさにクルマの目にあたるヘッドランプについてはこう作るのだそうだ。
「どう作るか困った時には、ヘッドランプを薄目で見るんです。そうするとヘッドライトを構成する色のトーンが分かれて見えてくる。メッキのような質感を持つ、映り込みの部分に空の色を入れてあげるんです。そうすると、そのシーンの時間や季節までもがヘッドライトで表現できるんです」
太田作品には、思わぬ場所に「時」が宿っているのである。
では太田さん、CTSのデザインは全体としてはどう見えましたか?
「クルマを生活の道具のひとつと考えるのではなく、自分の装いのひとつととらえている人にぴったりだと思います。ちゃんと身だしなみを整えた時には、こういう紳士的でラグジュアリーなクルマの中に収まって出ていく。そういうストーリーが見えてきますね」
いつの日か、キャデラックCTSが登場するPAPER MUSEUMを見てみたいものである。
(語り=太田隆司/写真=小河原 認/まとめ=webCG 竹下元太郎)
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webCG 編集部
1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。
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