レクサスES300h“バージョンL”(前編)
2019.01.24 谷口信輝の新車試乗 2018年デビューの最新型で初の国内販売がスタートした、レクサスのFFセダン「ES」。これまで多くの高級セダンに接してきた谷口信輝が、走りの印象を報告する。“気になるところ”がまるでない
レーシングドライバー谷口信輝を箱根のワインディングロードで待ち構えていたのは、レクサスの最新セダン「ES300h“バージョンL”」である。
ESはレクサスのラインナップでは「LS」に次ぐ大きなセダン。ただし、後輪駆動の「GS」がスポーティーな走りを売り物にしているのに対して、ESは前輪駆動のレイアウトを生かした室内の広さに大きな価値がある。ちなみにボディーアーキテクチャーは「トヨタ・カムリ」とほぼ同じだが、内外装、足まわり、装備品などにはレクサス特有のこだわりが随所にちりばめられている。
そんなESにどんな印象を抱いたのか? 試乗を終えたばかりの谷口に尋ねてみたところ、こんな答えが返ってきた。
「走りに関して言えば、気になったところはどこにもありませんでした。乗り味も普通だし、曲がるのも普通。僕がいつも言っている『数字の並び』も悪くなかったし、ロールしていく感覚なんかもまったく不満はなし。コーナリングの姿勢は安定しているし、タイヤのグリップも悪くありません。エンジンはちょっと非力だけれど、ハイブリッドのわりに上り坂でアクセルを踏み込んでもウィーンっていううなり音はあんまりしないし、わりと静かでしたよ」
そう谷口は淡々と答えるが、なにか奥歯にモノが挟まったような口調である。本当は、どこかに不満があったのではないか?
「いやいや、本当にありませんよ。不満なところはひとつもないんですが、『だから?』っていう気持ちがどこかに残っている。特徴がないっていったらいいのかなあ」
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