テスラ・モデルX P100D(後編)

2019.05.09 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 電動の個性派SUV「テスラ・モデルX」に、レーシングドライバー谷口信輝が試乗。パワフルな2基のモーターが実現する走りや、先進の運転支援システム「オートパイロット」の印象を報告する。
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いろいろできて感動

テスラが好きと公言してはばからない谷口信輝。今回はSUVのエッセンスを盛り込んだモデルXに試乗してもらったが、その後編では、モデルXの最大の特徴といっても差し支えのない「ファルコンウイングドア」の印象から語ってもらうことにしよう。
「テスラって、クルマのアチコチにいろんなセンサーが付いていて、周囲の状況をすべて感知しているじゃないですか。このファルコンドアも近くの障害物とかを検出して、それに当たらないようにドアの角度を自動的に調整しながら開くんですよね。まあ、そもそもガルウイングみたいな開き方がかっこいいんですが、それ以上にスゴいテクノロジーが詰め込まれている感じがしますよね。しかも、狭いところでもドアが大きく開くから、乗り降りも楽々。これだったら頭上を気にせずに乗り込めるので、僕みたいに背が高い人にはありがたいですね」

一方で車内に乗り込めば、バッテリーをフロア下に敷き詰めたレイアウトのため床は完璧にフラット。試乗車の6人乗り仕様だったら2列目シートの左右席間に大きなスペースがあるので、前後への移動も容易だ。
「見た目はすっきりシンプルなのに、いろいろなことができるし、クルマが自動でいろいろなことをしてくれる。ちょっと感動的ですね」

走りはどうか? EVらしく低速域からレスポンスのいい加速を示すのがテスラの特徴のひとつでもある。「いや、ものすごく速いですねえ」と谷口。
「まだ全開にしていないけれど、それでもこの加速感。EVだから当たり前かもしれませんが、『静かに速い』ですね。ちょっと驚きです」

「それとこれ、ブレーキペダルはほとんど必要ないかもしれませんね」

回生ブレーキの設定にもよるが、テスラはスロットルペダルを戻しただけでもかなり大きな減速Gを発生させられるため、日産の「e-Pedal」のようにワンペダルドライブも可能となっている。
「いまのところ、僕はまだ慣れていないんだけれど、これは乗っているウチに慣れそうな気がしますね」

ここでも谷口はあくまでもテスラに対して肯定的だ。

 
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