アルピーヌA110(前編)

2020.12.20 池沢早人師の恋するニューモデル 池沢 早人師 漫画『サーキットの狼』の作者、池沢早人師が今回試乗するのは、生産終了から約40年の時を経て21世紀によみがえった「アルピーヌA110」。ライトウェイトミドシップスポーツの楽しさを誰よりも知る漫画界のスーパーレジェンドが、その印象を語る。
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足のよさに感銘を受ける

2017年に“復活”デビューするやいなや、世界中のクルマ好きを沸かせたライトウェイトミドシップスポーツがアルピーヌA110。かつてWRCを席巻したオリジナルA110をモチーフとする特徴的なエクステリアデザインや、軽量なアルミボディーとそのリアミドに搭載された最高出力252PS/6000rpm、最大トルク320N・m/2000rpmの1.8リッター直4直噴ターボエンジン、前後ともダブルウイッシュボーン式のサスペンションなど見どころは少なくない。往年のA110はリアエンジンの後輪駆動モデルだったが、21世紀版たるこちらは、前述の通りミドシップ後輪駆動モデルとなる。

今回、池沢早人師先生がステアリングを握ったのは、A110のラインナップにおいてエントリーモデルといえる「ピュア」。さっそく箱根のワインディングロードを走ってみての第一印象を伺った。
「実は先日、アルピーヌの『A110S』を1週間ぐらいお借りしていたんですが、今日のモデルは“S”ではないんですよね?」

はい。今日の試乗車はピュアです。Sはエンジンの最高出力が40PS引き上げられた292PSの高性能バージョンですが、こちらは最高出力が252PSです。あとはスプリングレートを約50%高めたサスペンションを採用するなど、足まわりが引き締められているのもSの特徴ですね。ピュアはエントリーモデルという位置付けになろうかと思いますが、単体重量13.1kgのサベルト製軽量モノコックスポーツシートなどを搭載したライトウェイトモデルであるとも紹介できます。
「……いやこのサベルトのシート、ホールド感がものすごく気持ちいいんですよ。そもそも見た目からして想像できるとは思いますが、かなりのモノですね。そしてA110ピュアは“足”もかなりいい」

21世紀によみがえった「アルピーヌA110」。今回試乗したエントリーグレード「ピュア」は、2018年9月に導入が開始された。
21世紀によみがえった「アルピーヌA110」。今回試乗したエントリーグレード「ピュア」は、2018年9月に導入が開始された。拡大
リアウィンドウのほぼ真下に最高出力252PS、最大トルク320N・mの1.8リッター直4直噴ターボエンジンを搭載。ゲトラグ製の7段デュアルクラッチ式ATを組み合わせている。
リアウィンドウのほぼ真下に最高出力252PS、最大トルク320N・mの1.8リッター直4直噴ターボエンジンを搭載。ゲトラグ製の7段デュアルクラッチ式ATを組み合わせている。拡大
【アルピーヌA110ピュア】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4205×1800×1250mm/ホイールベース:2420mm/車重:1110kg/駆動方式:MR/エンジン:1.8リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:7段AT/最高出力:252PS(185kW)/6000rpm/最大トルク:320N・m(32.6kgf・m)/2000rpm/タイヤ:(前)205/40ZR18 86Y/(後)235/40ZR18 95Y(ミシュラン・パイロットスポーツ4)/燃費:--km/リッター/価格:788万円

【取材時の燃費データ】
テスト距離:215.7km(市街地1:高速道路7:山岳路2)/使用燃料:--リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:10.5km/リッター(車載燃費計計測値)
【アルピーヌA110ピュア】
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4205×1800×1250mm/ホイールベース:2420mm/車重:1110kg/駆動方式:MR/エンジン:1.8リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:7段AT/最高出力:252PS(185kW)/6000rpm/最大トルク:320N・m(32.6kgf・m)/2000rpm/タイヤ:(前)205/40ZR18 86Y/(後)235/40ZR18 95Y(ミシュラン・パイロットスポーツ4)/燃費:--km/リッター/価格:788万円
	
	【取材時の燃費データ】
	テスト距離:215.7km(市街地1:高速道路7:山岳路2)/使用燃料:--リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:10.5km/リッター(車載燃費計計測値)拡大