BMWから新型二輪モデル「CE 04」登場 航続距離130kmを実現した電動スクーター
2022.02.16 自動車ニュース![]() |
BMWジャパンは2022年2月16日、新型の電動二輪モデル「CE 04」を発表した。同年4月22日に販売を開始する。
BMWがリリースする電動スクーターの第2弾
BMW CE 04は、車載バッテリーの電気のみで走行する電動スクーターである。BMWでは2017年に同様のモデルとして「Cエボリューション」を発売しており、今回のモデルはそれに続く電動二輪モデルの第2弾となる。
モーター(永久磁石式同期電動機)は水冷式で、バッテリーとリアホイールをつなぐフレームに搭載。最高出力は42PS(31kW)/4900rpm、最大トルクは62N・m(6.3kgf・m)/0-4900rpmとなっており、0-50km/h加速が2.6秒、最高速が120km/hという動力性能を実現する。
一方、バッテリーは空冷のリチウムイオン式で、60.6Ah(8.9kWh)という容量を確保。一充電走行可能距離は130km、電力消費率は7.7kWh/100kmと公称されており(ともにWMTCモード)、また高効率な走りを実現するべくモーターにはブレーキエネルギー回生機能も備えられている。
充電については、単相200V/15Aの普通充電に加え、「Mode3」と呼ばれる単相200V/32A(6.4kW)のハイスピード充電にも対応。前者の場合、残量0%から80%の状態まで充電するのに要する時間は約3時間。後者の場合、約1時間20分で満充電の状態にできるという。なお、CHAdeMO規格の急速充電には対応していない。
特徴は“電気で走ること”だけにあらず
CE 04は、大型のスクーターに求められる高い快適性や操縦安定性、スムーズなハンドリングについても追求。車両骨格にはワンピースの鋼管メインフレームを用い、フロントの足まわりにはφ35mmのテレスコピックフォークを、リアには片持ち式のスイングアームとダイレクトコントロール方式のスプリングストラットを採用している。前:120/70R15、後ろ:160/60R15というゆとりあるタイヤサイズも特徴だ。
安全装備も充実しており、ブレーキシステムにはコーナリング中の制動もコントロールする「ABSプロ」を採用。リアホイールのスリップに応じてトルクを制限するトラクションコントロールに加え、日本仕様には車体のバンクも検知して加速を制御するDTC(ダイナミックトラクションコントロール)も採用されている。また、ライディングモードに「ECO」「Rain」「Road」に加え、より速いペースでの加速を可能とする「Dynamic」が標準採用されている点も、日本仕様の特徴として挙げられる。
このほかにも、日本仕様のCE 04はシートヒーターやグリップヒーター、デイタイムライディングライト、ETC2.0車載器などを標準装備。高い動力性能や充実した装備を実現しながら、排気量250cc未満の軽二輪区分となるために、車検が不要となる点もトピックとなっている。
カラーリングは「ライト・ホワイト」と「マジェラン・グレー・メタリック」の2種類。価格は前者が161万円、後者は163万9000円となっている。
(webCG)