第694回:雨が降ればクルマが輝く? KeePerの最新ボディーコーティングを試す
2022.06.18 エディターから一言 拡大 |
雨が降ると、まるで洗車後のようにボディーがきれいになるという、KeePer(キーパー)の新しいカーコーティング「ECOプラスダイヤモンドキーパー」。その効果を確かめるべく、webCG編集部の「BMW M140i」に施工してみた。
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雨を味方にした新発想のコーティング
大切な愛車をいつもキレイにしておきたいのに、なかなか洗車する時間がとれないというのは“カーライフあるある”のひとつ。そんな多くのクルマ好きに共通する悩みを解決してくれるというのが、2022年1月に登場したKeePerの新ガラスコーティング「ECOプラスダイヤモンドキーパー」(以下、ECOダイヤ)だ。
ECOダイヤを施せば、あら不思議。雨の日に走るだけで、ほこりや汚れがはっ水力ではじかれた水とともに流れ落ちるのだという。もしもこれが本当であれば、ほとんど洗車いらずでキレイが長続きするはずだ。こんな便利で楽なものはない……と、早速webCG編集部の「BMW M140i」(2019年式)を東京のKeePer LABO世田谷店に持ち込み、その効果を確かめることにした。
全国で6200店舗以上(2022年6月現在)でカーコーティングサービスを展開するKeePerには、大きく4つのガラスコーティング系のメニューがあった。参考までにwebCGのM140iと同じMサイズの価格で言うとリーズナブルなほうから順に、1年間ノーメンテのベーシックなボディーガラスコーティング「クリスタルキーパー」(2万1800円)、圧倒的なツヤと存在感を生むという3年間ノーメンテの同「ダイヤモンドキーパー」(6万0400円)、最上級の美しさを誇る「Wダイヤモンドキーパー」(8万7600円)、そして最上級の新車用となる「EXキーパー」(13万4900円)である。新たに登場したECOダイヤはWダイヤモンドキーパーと同価格で、ダイヤモンドキーパーと同等のツヤとEXキーパーと同等の自浄効果があるという。
ちなみに以前『バイパーほったの ヘビの毒にやられまして 番外編:KeePerでバイパーはホントにキレイになるか?』でリポートしたのはEXキーパー。なんと新車ではなく20年落ち「ダッジ・バイパー」の決して良好とはいえるはずもないコンディションのボディーに施工したため、下地処理にそれなりの手間と時間を要したことが報告されている。ただ、そのかいあって仕上がりは「クルマの変わりように気分がアガった」(バイパーほった談)というほど、確かなものだった。
年イチのメンテで効果は5年間持続
さて、M140iへの施工のために訪れたKeePer LABO世田谷店の窓口で、まずは施工の申し込み。と、同時に副店長・磯崎 陸さん(コーティング技術1級資格所有)に、「ECOダイヤを施工するとなぜ雨でクルマがキレイになるのか?」という素朴な疑問をぶつけてみた。
磯崎さんは「汚れの密着を防ぐ特殊なコーティングを採用していますので、雨が降ったら洗車したようにボディーがキレイになり、洗車の回数を減らすこともできます。もちろん定評あるダイヤモンドキーパーと同等のツヤや輝きを実感いただけます」と説明。M140iはMサイズで、今回の施工料金は8万7600円と案内された。
その特殊なコーティングとは、特別な分子構造を有するコーティング表面で汚れの密着を防ぐのがポイント1。それに加え、雨が降ればECOダイヤがもともと持っているはっ水力で、はじかれた雨水と一緒にボディーに付着した汚れが流れ落ちるのだという。これがポイント2。もちろん車両保管中はチリやホコリが塗装表面に堆積しづらくなり、仮にホコリが積もっても、雨のなかを走って流れ落ちるのは前述の汚れと同じ。これがポイント3だ。
雨の翌日には泥ハネなどが気になって洗車をしたくなるという、今までの常識とはなんだか真逆のようだが、これが本当であれば雨のなかを走れば走るだけボディーの汚れが落ち、したがって自然と洗車の回数が減るため、環境と時間での両面でメリットが期待できる……というわけだ。
効果の持続については「雨の日に乗らなかった場合などは、水洗いだけで簡単に汚れを落とせます。使用状況にもよりますが、この効果はノーメンテで3年間持続し、1年に1回のメンテナンスを実施することにより5年間キープできます」(磯崎副店長)とのこと。
気になる1回のメンテナンス費はECOダイヤの場合2万6800円。効果が持続する期間の費用を年単位で考えれば、ノーメンテで3年間の場合は2万9200円/年、メンテ1年1回で5年間の場合は3万8960円/年となる。愛車の使用状況や買い替えの予定なども考慮して年イチのメンテナンスを行うかどうかを決めればいいだろう。
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見ごたえのある洗車作業
作業は車両コンディションの確認からスタート。webCG号は建物内の機械式駐車場で保管されていることもあって、外装コンディションは比較的良好との評価であった。ルーフとボンネットまわりに鉄粉の付着は確認できたが、下地処理のためのボディー研磨などは必要ないという。
気になるポイントを尋ねられたので「特にエンブレムやドアミラー、ドア開口部下にある筋状の水垢(みずあか)汚れが目立ってイヤですね」と伝えると、「ECOダイヤ施工後は気にならなくなると思いますよ」と磯崎さん。そんなふうに力強く言われると、ますます期待は高まる。
洗車は、まずブレーキダストクリーナーでホイールの汚れを浮かし、下まわりを洗浄。次にボディー上部についた異物を高圧洗浄する。高圧洗浄機さばきが何ともスムーズで見ほれてしまう。
それが終わったら専用マシンで全体にムース(泡)をかけていく。ムースには余分な洗浄剤などの成分が含まれていないため、コーディング済みの車両にも安心して使用できる品質という。洗いは下まわりから順番に。下まわりとボディー上部は、それぞれ別の専用モップが用いられる。こうした細かな配慮も、クルマを大切にしているオーナーにとってはうれしい。
泡と汚れを高圧洗浄で流したら、次は鉄粉取りだ。トラップ粘土とケミカル剤「ピュアアップ4」を用いてボディーに刺さった鉄粉を丁寧に除去していく。ボディー表面のざらつきがなくなった後に再び汚れを流し、水垢(みずあか)落とし剤「爆ツヤ」または「爆白ONE」でボディーを脱脂。ボディー表面の油分や汚れを完全に除去する。
こうした下地処理が済んだら、ボディーに満遍なく純水をかける。純水とは水シミ(いわゆるウオータースポット)や乾いた際にどことなく白っぽくなる原因のミネラル分を、ほぼ完全に除去したピュアな水だ。ボディーにミネラル分が残らないので、透明感あるとてもクリアな仕上がりになるという。プラセーヌで水分を拭き取り、エアガンでボディーの隙間に残った水分を吹き飛ばす。その後、2種類のタオルを使用して水気をすべて拭き取れば、コーティング前の下地処理は完了だ。
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意識することなくSDGsにも貢献
下地が整ったら、いよいよコーティング作業。ECOダイヤの場合、コーティングは2層にわたる。最初にベースコートとなる高密度ガラスコート剤「ダイヤモンドキーパーケミカル」を塗布し、拭き上げる。それが乾いたのちに、2層目のトップコートとなる「ECOプラスレジン」を塗布。これが“不思議なほどにクルマが汚れなくなった”と世間を騒がせている、ECOダイヤのキモだ。同様に拭き上げと乾燥の過程を経て、作業は完了となる。
言葉にすれば簡単なようだが、その実作業には、繰り返すことによって練度を上げたコーティング技術1級資格所有によるプロフェッショナルな無駄なく流れる動きと、常にクルマをケアする所作が見て取れた。しかも今回は、ここまで2時間もかかっていない。
コーティング作業の途中で「試しにここからここまで(ウエスで)触ってみてください」と乾いたウエスを渡され、ボンネット上の非コーティング面からコーティング完了面までを撫(な)でさせてもらった。洗車・鉄粉取り・脱脂済みのボディーパネルも結構ツルツルではあったが、コーティング完了面にウエスが差しかかると、同じ力でボディーパネルを撫でているのに、まるで乾燥路面からいきなりアイスバーンに差しかかったかのような、摩擦係数が限りなくゼロに近いトゥルントゥルンな感触に驚いた。ウエスをボンネットに乗せれば、自重で勝手にクルマから滑り落ちる。確かにこれなら、自然とホコリや汚れもつきにくくなるだろう。
KeePerによれば、雨で汚れが落ちるので洗車回数が激減し、極端なハナシをすれば、洗車代と洗車作業に要する時間(+洗車場に行くまでの時間)を圧倒的に減らすことができ、さらに1回あたり50リッターとすれば年間約600リッターもの節水と洗剤の使用削減が可能になるという。そう、意識することなくSDGsにも貢献できるわけだ。
江戸時代の人は“風が吹けばおけ屋がもうかる”と言ったが、無理筋をつなぎ合わせて勝手に結果を期待するような話ではなく、令和のいまどきはECOダイヤによって、雨が降ればクルマがキレイになる。それはズボラなくせに、クルマはいつもキレイであってほしいという(私のような)わがままなニーズに、文句なしでマッチしそうだ。
(文と写真=櫻井健一/編集=櫻井健一)
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webCG 編集部
1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。
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