価格差わずか9000円! 新しい「VWポロ」と「ルノー・ルーテシアE-TECHハイブリッド」のどちらを選ぶ?
2022.07.06 デイリーコラムどっちを買ったらいいんぢゃ!?
♪てんててんてん。ひがあし~、フォルクスワアゲン・ポロ、にいぃぃし~、ルノー・ルウテエシア。という「呼び上げ」で土俵に上がった「ポロTSI Rライン」と「ルーテシアE-TECHハイブリッド」の一戦。
かたやマイナーチェンジを受けて新世代の1リッター直列3気筒エンジンを搭載。ライトがちょこっと変わり、運転支援システムも充実した329万9000円。フォルクスワーゲン部屋。こなた、ルノー独自のハイブリッドシステムを新たに搭載したヨーロッパのNo.1ベストセラー。ルノーがF1で培ったエンジンとモーターの最適制御により燃費を40%も向上させたという329万円。ルノー部屋。
おお。この2台、価格が9000円しか違わない。私はどっちを買ったらいいんぢゃ!? と迷われる方も多いことでしょう。あるいは、ミルクボーイのネタのおかんのように、どっちが好きやと思てたか、名前を忘れてしもうて、分からへん、ということもあるかもしれない。
どうなってんねん。ほな、ちょっと一緒に考えたげるわ。おかんの好きなほうの特徴を教えてみてよ。
ドイツ車ってそういうもんやから
おかんが言うには、そのクルマはドイツの小型車で、5年ぶりのマイナーチェンジを受けた新型やっていうねんな。最大のポイントは、前にも言うたように新世代の1リッター3気筒ターボを搭載したこと。これは「ゴルフ8」の1リッターTSIエンジンからマイルドハイブリッドの機構をすこーんと取り外したもので、95PSの最高出力と175N・mの最大トルクを発生する。可変ジオメトリーターボのおかげでミラーサイクルもなんのそののアクセルレスポンスで、車重は1.2t弱やから実用車としては十分速い。運転してても安心感がムチャクチャあって、17インチの45偏平タイヤを履くスポーティーな見かけのRラインでもマイナーチェンジ前ほど足まわりは硬くもなく、ストローク感のある快適な乗り心地を備えている。らしいんやわ。
その特徴は新しいポロやないかい。そんなん、ポロに決まりよ。デカいクルマをややこしいハイブリッドで走らせるより、小さいクルマを内燃機関のみで走らせたほうが、環境に与えるインパクトは低くなる、と俺はみてるんよ。シンプルで軽いのがいちばん。製造工程で使う電気量も少なくなる。昔ながらのファントゥドライブを今でも持ってるのがポロ。いかにもドイツ車、いかにもフォルクスワーゲンという感じのボディーのカッチリ感もええ。ひとクラス上のゴルフと同じプラットフォームを使っているからやと俺はニラんでんねん。ドイツ車はやっぱり精密機械を思わせるカッチリ感が大事。ドイツ車ってそういうもんやから。
俺もそうやと思たんやけどな、おかんが言うには、それもええけど、フランスのコンパクトSUVクーペ、クーペSUVというらしい「アルカナ」に搭載されているのと同じハイブリッドシステムについて考え始めたら楽しみで眠れへんようになるらしい。ルノーにアルカナというSUVはアルカナ? そのアルカナのE-TECHハイブリッドにはきみは乗ったことアルカナ?
おとんが言うには……
乗ったことあるがなー。発進は必ずモーターで駆動するから反応が鋭くて加速がスムーズ。ひゅいいいいいん、っていう、たぶんコンバーターの音やろうけど、静かななかにその電気音が印象的にとどろいて電気自動車っぽい。ほんで、ある程度スピードが上がると、エンジンがかかるねん。モーターとエンジンの共同作業で、低燃費を実現してるんやな。これはディーゼルの代用品として開発されたもんやから高速燃費もええんとちゃうか。ヨーロッパのハイブリッドって、そういうもんやから。そのアルカナのハイブリッドシステムをそっくりそのまま搭載したフランス車といえば、同じルノーのルーテシアで決まりや。1.6リッターの自然吸気エンジンは最高出力94PS、メインモーターの最大トルクは205N・mもある。車重1470kgのアルカナでもけっこう速いのに、ルーテシアE-TECHハイブリッドはアルカナよりボディーが小さくて、160kgも軽くて、全高が110mmも低いから重心が低い。せやから、俺はまだ乗ったことないけど、ルーテシアのハイブリッドはアルカナより速うて、ファントゥドライブらしい。アルカナと同じパワーユニットで、100万円も安いんやから、こんなことアルカナ? そういう意味では、ルーテシアのライバルはポロやのうて、アルカナかな??? ともかく、おかんの好きなクルマはルノー・ルーテシアのハイブリッドで決まりや!
おとんが言うにはな、そのクルマは「プジョー208アルール(×。アリュールが〇)」、285万円やろう、と。
いや、絶対違うやろ~。
そういうわけで、ポロTSI Rラインはいまどき珍しい、昔ながらのドイツ気質を全面的に残した小型車であるところ、ルーテシアE-TECHハイブリッドは全体としては無国籍っぽいけれど、革新的という意味ではとってもフランス気質なところが、それぞれの特徴だと筆者は思う。優劣つけがたし。安くはない買い物なので、試乗してご自分のフィーリングで選ばれることをオススメします。
(文=今尾直樹/写真=フォルクスワーゲン ジャパン、向後一宏/編集=藤沢 勝)

今尾 直樹
1960年岐阜県生まれ。1983年秋、就職活動中にCG誌で、「新雑誌創刊につき編集部員募集」を知り、郵送では間に合わなかったため、締め切り日に水道橋にあった二玄社まで履歴書を持参する。筆記試験の会場は忘れたけれど、監督官のひとりが下野康史さんで、もうひとりの見知らぬひとが鈴木正文さんだった。合格通知が届いたのは11月23日勤労感謝の日。あれからはや幾年。少年老い易く学成り難し。つづく。
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