フェラーリが新型レーシングカー「296GT3」を日本初公開

2023.07.03 自動車ニュース webCG 編集部
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フェラーリ296GT3
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伊フェラーリは2023年7月1日、富士スピードウェイで開催されたサーキットイベント「フェラーリ・レーシング・デイズ2023」において、新型レーシングカー「296GT3」を日本初公開した。

「フェラーリ296GT3」のより詳細な写真はこちら(30枚)

「296GT3」の特徴について説明する、フェラーリのフェデリカ・サランドレア氏。フェラーリのGTレースカーの販売・管理を統括している。
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フェラーリが新型レーシングカー「296GT3」を日本初公開の画像拡大
 
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2023年のニュルで早くも総合優勝

フェラーリ296GT3は、市販車をベースとした車両で競われる、GTカテゴリーのレースで使用されるレーシングカーであり、通算で470勝を挙げた「488GT3」の後継モデルにあたる。欧州ではすでにデビューを果たしており、2023年のドイツ・ニュルブルクリンク24時間レースでは、地元のドイツ勢を破り総合優勝を果たしている。

ベースとなるのは2021年にデビューしたプラグインハイブリッドのミドシップスポーツカー「296GTB」だが、296GT3ではFIAの定める「グループGT3」の規定にのっとり、プラグインハイブリッドシステムを撤去。パワーユニットはベース車と同じ挟み角120°の3リッターV型6気筒DOHCツインターボエンジンで、最高出力600HP/7250rpm、最大トルク712N・m/5550rpmを発生する。従来モデルの488GT3より大幅に燃費が改善されているほか、バイオ燃料の使用に対応している点も特徴とされている。

ボディーもレース向けに大幅に手が加えられており、フロントにはエアフローを最大化するスプリッターを、リアにはスワンネック型のステーを備えたリアウイングと大型のディフューザーを装備。また車体は簡単にフロント、センター、リアの3セクションに分解可能で、エンジンルームやサスペンションへのアクセスを容易にするなど、整備性の向上にも配慮がなされている。また夜間に走行するレースでの使用を想定し、ヘッドランプにはエンデュランスパックランプ付きの488GT3と同等の明るさを発揮する、強力なライトを採用。さらにフロントバンパーには、夜間の視認性を高める追加ライトを装備している。

一方、コックピットまわりでは、シャシーと一体型のロールケージを採用することで車内空間およびドライバーの視界の広さを拡大したほか、新たなFIA規格に準拠した新型のサベルト製バケットシートを装備。より簡単で明瞭な表示デザインのディスプレイユニットや、さまざまな機能に簡単にアクセスできるセンターコンソール、各種ロータリースイッチやダブルクラッチパドルを備えたステアリングホイールなどの採用により、操作性の向上も図られている。

フェラーリではこの296GT3に続き、ワンメイクレース「フェラーリ・チャレンジ」に使用する競技車両「296チャレンジ」も開発中で、こちらは2024年に北米・欧州のシリーズでデビューを予定。日本では2025年から導入されるという。

(webCG)

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◆画像・写真:フェラーリ296GT3(30枚)
◆画像・写真:「フェラーリ・レーシング・デイズ2023」の会場より(その1)
◆画像・写真:フェラーリ・レーシング・デイズ2023」の会場より(その2)

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