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【ニュース】「メルセデスAMG GT」がフルモデルチェンジ

新型「メルセデスAMG GT」登場 2代目はスポーティーさと快適性、日常的な実用性を併せ持つグランツーリスモ 2023.09.04 アウトビルトジャパン AUTO BILD 編集部 高性能スポーツカー「メルセデスAMG GT」が初のフルモデルチェンジで新型に。「メルセデスAMG SL」とプラットフォームを共有する2代目からは、グランツ―リスモとしての満足度も追求するなどの、新たな取り組みが見て取れる。

※この記事は「AUTO BILD JAPAN Web」より転載したものです。
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目指すは本物のグランツーリスモ

スポーティーさに妥協はなく、さらに快適性と日常的な実用性を高める。新たなメルセデスAMG GTは、このバランスを極めるために設計された。

AMGのボスであるミヒャエル・シーベ氏は、筆者を新型メルセデスAMG GTのプロトタイプに試乗させてくれた際、「先代のAMG GTはスポーティーすぎると感じるお客さまもいらっしゃいました」と説明してくれた。

しかし、この言葉を受けて「新型AMG GTはスポーツジムよりもテーラーで過ごす時間のほうが長かった」などと結論づけるのは間違いだ。

アファルターバッハ(AMGのふるさと)のモットーは、一方を無視することなくもう一方も実行することである。つまり別の言い方をすれば、新型車は本物のグランツーリスモになるはずなのだ。

GTはまた、外観からもその主張を明確に示している。メルセデスは絵に描いたような完璧なスポーツカーのプロポーションにこだわり続けているが、2014年から2021年まで製造された先代モデルに対して新型の全長は15cm長くなり、全長は4.73mとなった。これにより、開発者はオプションのリアシート用のスペースを確保した。

新型「メルセデスAMG GT」の全長は4.73m。現行モデルに比べて15cm長くなった。
新型「メルセデスAMG GT」の全長は4.73m。現行モデルに比べて15cm長くなった。拡大
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メルセデスAMG GTにも実用性を

この新たに設けられた後席は身長1.5mまでの乗員を前提としたものだが、それでも日常的な実用性は大幅に向上している。収納スペースが増えただけでなく、フロントシートをさらに後方へと調整できるようになったからだ。筆者のような長身のパッセンジャーにとってはありがたいことだ。

追加の2座席を注文しない場合は、カーペット敷きの収納棚(可倒機能はない)が用意される。ラゲッジスペースの容量は後席乗車時が321リッターで、後席の背もたれを倒すと675リッターへと大幅に拡大。扱いやすい積載スペースをつくり出せる。

快適性とスポーティーさのバランスは、ボディーワークの下でも保たれている。そこには、おなじみのプラットフォームがあるからだ。 新型AMG GTには、新型SLと同じ車台が採用されている。現行世代では、SLの開発主体が(メルセデスの工場がある)ジンデルフィンゲンからアファルターバッハへと移されているのだ。

2代目の「メルセデスAMG GT」には、折りたたみ式のリアシートがオプションとして用意される。
2代目の「メルセデスAMG GT」には、折りたたみ式のリアシートがオプションとして用意される。拡大
荷室の容量は最大675リッター。新型は日常での利便性向上も追求されている。
荷室の容量は最大675リッター。新型は日常での利便性向上も追求されている。拡大

アクティブシャシーがスポーツカーをGTに変える

最新世代のAMG GTはSLのコックピットを受け継ぐだけでなく、アクティブサスペンションの恩恵も受けている。加えて、ロールスタビライゼーションやリアアクスルステアリングなど、ダイナミクスやクルージングの点でも、メリットをもたらしてくれる。

しかしAMG GTは単なる“SLクーペ”ではなく、それ以上の存在であることが期待される一台だ。AMGの開発陣は必要な部分に手を加えた。アンダーボディーは特に研ぎ澄まされ、何よりもエアロダイナミクスがアップグレードされている。フロントエプロンのアクティブエアコントロールシステム、可変リアスポイラー、アンダーボディーの格納式カーボンプロファイルは、揚力を低減し、AMG GTが文字どおりGTにふさわしい感触を与えるように設計されている。

そうして初めて、4リッターV8エンジンが楽しめるようになる。「AMG GT63」の場合で最高出力は585PS、最大トルクは800N・m。「AMG GT55」は476PS、700N・mを発生する。

「メルセデスAMG SL」に似たデザインのインテリア。洞窟のようなデジタルメーターや大きなセンターディスプレイが目を引く。
「メルセデスAMG SL」に似たデザインのインテリア。洞窟のようなデジタルメーターや大きなセンターディスプレイが目を引く。拡大

価格は約2800万円から

2つのモデルのパフォーマンスにはどれほどの違いがあるだろうか? 停車状態から100km/hに達するのに必要な時間は、AMG GT63が3.2秒でAMG GT55が3.9秒。前者の最高速は315km/hと、後者に対してなんと20km/hも速い。

いずれのモデルも、トランスミッションはトルクコンバーターの代わりに湿式クラッチを備えた9段ATを搭載しており、4輪に適切にパワーを供給する。AMGが、すでにSLでおなじみとなっている381PSの後輪駆動バージョン「GT43」も提供するかどうかはまだ明らかにされていない。

価格も同様にSLをベースにしたものになるはずだが、おそらく、それよりは若干高くなるだろう。つまり、AMG GT55を買い求めるならば、少なくとも17万5000ユーロ(約2800万円)の予算を組む必要があるのだ。

(Text=Michael Gebhardt/Photos=Mercedes-Benz)

記事提供:AUTO BILD JAPAN Web(アウトビルトジャパン

エアロダイナミクスは開発中の最優先事項だったという。リアのウイングのポジションは調整可能だ。
エアロダイナミクスは開発中の最優先事項だったという。リアのウイングのポジションは調整可能だ。拡大
AUTO BILD 編集部

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