BMW XM(前編)
2023.11.09 谷口信輝の新車試乗 見るからに威圧的な外観でドライバーに迫る、BMWのハイパフォーマンスSUV「XM」。ワインディングロードでむちを入れた、レーシングドライバー谷口信輝の感想は?発進加速が特徴的
「ああ、これ、ハイブリッドなんですね」
運転席に腰掛けた直後にそう指摘したことからもわかるとおり、例によって谷口信輝はなんの予備知識もなしに、このBMW XMのステアリングを握ったようである。
XMは「M1」以来となる“M専用モデル”であるという。その意味では、“i専用モデル”の「iX」と似た立ち位置と言えなくもないが、あちらはエンジンを持たない電気自動車(BEV)であるのに対し、こちらはエンジンとバッテリー+モーターを積むプラグインハイブリッドとなるのが最大の違い。さらに言えば、全長やホイールベースはXMのほうが10cm以上も長いなど、相違点は少なくない。
もう少しXMのスペックを詳しく説明すれば、排気量4.4リッターのV8ツインターボエンジンは最高出力489PSと最大トルク650N・mを発生。いっぽうで、8段AT内におさめられた1基の電気モーターは197PSと280N・mを発生し、システムとしては653PSと800N・mを生み出す。なお、モーターと組み合わされる高電圧バッテリーの(正味)容量は25.7kWhで、等価EVレンジは102.6kmと十分な航続距離を誇る(WLTCモード)。
この日は時折大粒の雨が路面をぬらす最悪のコンディションだったが、それでも谷口はXMの持つパフォーマンスを存分に引き出してみせた。
「ああ、こういう加速をすると、ギアが次々とシフトアップしていって、加速の“息継ぎ”が短い感じがしますね」
よく「息の長い加速感」という表現があるが、XMはその逆だと谷口は感じたらしい。
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