これがおすすめ! スズキeバンバン:市販化が待ち遠しい【ジャパンモビリティショー2025】
2025.10.30 これがおすすめ! 拡大 |
まったく個人的な「これがおすすめ!」で大変心苦しいのですが、「スズキe-VanVan(eバンバン)」が気になりました。なぜなら気軽に足使いできるバイクが欲しい今日このごろだから。
期待の高まるeバイク
木村拓哉主演のテレビドラマ『ビューティフルライフ』の影響で、劇中に登場した「ヤマハTW200」(のスカチューン)の人気に火がついたのが2000年。以来、トラッカー、というより、いわゆるストリートバイクが盛り上がったのも記憶に新しい……というか、もう四半世紀も前のことか。うーむ、光陰矢の如し。
万能選手の「ホンダFTR223」、脱力一番の「スズキ・バンバン200」、そしてニヒルな二枚目「カワサキ250TR」(個人の感想です)と、各社から魅力的なモデルが相次いで登場しました。当時は「250TR、カッケー」と思っていたが、馬齢を重ねて無駄に丸くなったいまでは、のんびり走れるバンバンが欲しい。おっと、「アンタの思い出バナシはもういいよ」という声がいずこから聞こえてきたので、eバンバンについて。
同車は、「EVになってもバイクに乗る楽しさ、操るワクワクを感じたい」と提案されたコンセプトモデル。胸元に抱いた大きなバッテリーパックで、一目で電気バイクとわかる。もっとシートクッションの軟体感を増したほうが“らしい”んじゃないかと思わないでもないけれど、「遊べるeバイク」というコンセプトがスズキらしくて楽しい。
実は、ジャパンモビリティショー2025に先立って開催された「Bharat Mobility Global Expo 2025」で、スズキは市販eバイクたる「e-Adress(eアドレス)」のお披露目を済ませている。アドレスの名を冠してはいるがまったくのニューモデルで、バッテリーパックのアルミ外板にフレームの役割の一部を担わせることで、重量増の抑制とバッテリー容量の確保を狙った意欲作だ。航続距離は83km(WMTCモード)とされる。近日中に、日本でも販売されるはず。
メインマーケットであるインド市場では電動バイクが堅調で、政府からの補助金が徐々に減少しても販売台数は伸び続け、最近では全二輪車の6%を超えたという。インドはザックリ2000万台市場だから、実に100万台超の電動バイクが売れているわけだ。日本以上にガソリン代と電気代の差が大きいのが、あまり豊かとはいえない人が多い当地で、給油不要のeバイクの人気が衰えない理由、との説明をスタッフの人から受けた。なるほど。スズキのeバイク開発にも力が入ろうというものだ。
……という、eアドレスの存在があるので、同車のコンポーネンツを活用して、将来的にeバンバンが市販化される、かもしれない。現状は、まったくの調査段階のようだが、ファンバイクとしてのeバイクの登場に期待したい。
(文と写真=青木禎之)
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