これがおすすめ! マツダ・ビジョンXコンパクト:未来の「マツダ2」に期待が高まる【ジャパンモビリティショー2025】

2025.10.31 これがおすすめ! 櫻井 健一
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「マツダ・ビジョンXコンパクト」は、「2035年の未来のクルマ」と説明されるコンセプトカー。共感型AIの搭載が特徴だ。
「マツダ・ビジョンXコンパクト」は、「2035年の未来のクルマ」と説明されるコンセプトカー。共感型AIの搭載が特徴だ。拡大

「ジャパンモビリティショー2025」でwebCG編集部の櫻井が注目したのは「マツダ・ビジョンXコンパクト」である。単なるコンセプトカーとしてみるのではなく、次期「マツダ2」のプレビューかも? と考えると、大いに期待したくなるのだ。

「マツダ・ビジョンXコンパクト」のボディーサイズは全長×全幅×全高=3825×1795×1470mmと発表されている。
「マツダ・ビジョンXコンパクト」のボディーサイズは全長×全幅×全高=3825×1795×1470mmと発表されている。拡大
直立したフラットなフロントグリルの両サイドにデイタイムランニングランプが備わる。
直立したフラットなフロントグリルの両サイドにデイタイムランニングランプが備わる。拡大
水平基調のシンプルなインストゥルメントパネル。ステアリングホイールの中央に「MAZDA」のロゴが入っている。
水平基調のシンプルなインストゥルメントパネル。ステアリングホイールの中央に「MAZDA」のロゴが入っている。拡大
フロントシートにシートベルトを内蔵。キャビンはブラックとレッドのコンビカラーでコーディネートされる。
フロントシートにシートベルトを内蔵。キャビンはブラックとレッドのコンビカラーでコーディネートされる。拡大
シンプルなレバー式のシフトセレクター。前方にシフトインジケーターが配置されている。
シンプルなレバー式のシフトセレクター。前方にシフトインジケーターが配置されている。拡大
「マツダ・ビジョンXコンパクト」のリアビュー。個人的にはこのデザインがどこまで次期「マツダ2」に盛り込まれるのか注目している。
「マツダ・ビジョンXコンパクト」のリアビュー。個人的にはこのデザインがどこまで次期「マツダ2」に盛り込まれるのか注目している。拡大

2035年のコンパクトモデルを示唆

マツダ・ビジョンXコンパクトは、「クルマと気取らない会話ができ、行き先を提案してくれる親友のように自分の世界を広げ、人とクルマの絆がさらに深まることを目指した」とされるコンセプトカーだ。セリングポイントは「人の感覚をデジタル化した、人体・感性モデルと共感型AIの融合」。わかったような、わからないような説明である。ひとことで言えば、「高度なAIアシスタントを組み込んだスマートカー」であろうか。

ディテールがどうとか、このラインがこうとか、タイヤを車両の四隅に配置してとか、通常この手のコンセプトカーにあって当然のデザイン的説明は皆無。どこか意図してそうした説明を排除しているのでは……と疑っている(笑)。

次期マツダ2であることをあえて隠していると言っては言い過ぎかもしれないが、ヘッドランプやリアコンビランプ、直立したフロントグリル、その両サイドに備わるデイタイムランニングランプ、ウィンドウグラフィック、リアウィンドウの左右をブラックアウトしたユニークなリアゲートなどの意匠は、5代目マツダ2のデザインプレビューであり、そこにデザインのヒントが盛り込まれていると勝手に妄想中だ。妄想するだけは自由なので。

フロントグリルが一枚のパネルで覆われていて、キャビンのフロアがフラットであることから「電気自動車かも?」という声が報道関係者から聞かれたが、これはショーモデル用のしつらえとみるべきだろう。丸みを帯びたフォルムとタイヤの配置、太いCピラーが次期モデルを構成するデザイン要素のポイントだ。きっと。

現行マツダ2は2014年に4代目「デミオ」として登場。2019年に車名がグローバルネームのマツダ2に変更された。すでに10年選手である。「これが次のマツダ2か」と思いながらビジョンXコンパクトを眺めると、マツダの未来に希望を感じてしまう。いや、もう希望しかない。

(文=櫻井健一)

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