BMW M235 xDriveグランクーペ(前編)

2025.12.28 ミスター・スバル 辰己英治の目利き 辰己 英治工藤 貴宏 スバルで、STIで、クルマの走りを鍛えてきた辰己英治が、BMWのコンパクトスポーツセダン「M235 xDriveグランクーペ」に試乗。長らくFRを是としてきた彼らの手になる “FFベース”の4WDスポーツは、ミスタースバルの目にどう映るのだろうか?
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今までのイメージと、ちょっと違う

ひと昔前まで、BMWにとってFRというのは“鉄の掟(おきて)”だった。しかし、2014年にブランド初のFFとして「2シリーズ アクティブツアラー」が登場して以降、小型モデルではFF(もしくはそれベースの4WD)が一般化。辰己英治さんが今回試乗したM235 xDriveグランクーペも、そんな一台だ。

2世代前の「3シリーズ」あたりとほぼ同サイズの車体に、300PSを発生する2リッター直4ターボエンジンを積んだスポーツセダン。かつてスバルの実験部で「レガシィ」や「インプレッサWRX」の走りを鍛えてきた辰己さんは、BMWが擁するFFベースの4WDハイパワーセダンに、なにを感じるのだろうか?

――見た目の印象はいかがでしょう?

辰己:今までのBMWのイメージと、ちょっと違いますよね。どうしてだろう?

――エンジンを横置きとしたFFベースのプラットフォームなので、長いことBMWの特徴だったロングノーズのFRプロポーションとは違うからでしょうかね。

辰己:それはあるかも。確かにBMWと聞いてイメージするシルエットとは、ちょっと違う。グリルを見ないとBMWだとわからない。しかも、そのグリルにしてもキドニーグリルの印象が薄い。どうしてだろうと思ったら、キドニーグリルも左右がつながって見えるようにデザインされているんですね。とはいえ、スタイリングはしっかりスポーティーだ。

 
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【BMW M235 xDriveグランクーペ】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4550×1800×1435mm/ホイールベース:2670mm/車重:1590kg/駆動方式:4WD/エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:7段AT/最高出力:300PS(221kW)/5750rpm/最大トルク:400N・m(40.8kgf・m)/2000-4500rpm/タイヤ:(前)235/40R19 96Y XL/(後)235/40R19 96Y XL(グッドイヤー・イーグルF1アシメトリック6)/燃費:12.6km/リッター(WLTCモード)/価格:734万円

【取材時の燃費データ】
テスト距離:498.1km(市街地1:高速道路7:山岳路2)/使用燃料:48.1リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:10.3km/リッター(満タン法)/10.8km/リッター(車載燃費計計測値)
【BMW M235 xDriveグランクーペ】
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4550×1800×1435mm/ホイールベース:2670mm/車重:1590kg/駆動方式:4WD/エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:7段AT/最高出力:300PS(221kW)/5750rpm/最大トルク:400N・m(40.8kgf・m)/2000-4500rpm/タイヤ:(前)235/40R19 96Y XL/(後)235/40R19 96Y XL(グッドイヤー・イーグルF1アシメトリック6)/燃費:12.6km/リッター(WLTCモード)/価格:734万円
	
	【取材時の燃費データ】
	テスト距離:498.1km(市街地1:高速道路7:山岳路2)/使用燃料:48.1リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:10.3km/リッター(満タン法)/10.8km/リッター(車載燃費計計測値)拡大