やめられない、とまらない! 2026年は一気に普及してほしい、自動車の便利な装備3選
2026.01.12 デイリーコラム2025年に体験したなかで、2026年以降はもっと普及してほしいと思わずにはいられない、自動車の装備・機能とは? 数々の国産車・輸入車に試乗した世良耕太がイチオシのアイテムをピックアップ。その魅力について語る。
市街地走行も手放しで!? 次世代「プロパイロット」
2025年に体験した技術で最も「スゲー!」と感激したのは、日産の次世代「ProPILOT(プロパイロット)」だった。2027年に国内の市販車に搭載予定だというから、2026年になってしまえば「もうすぐ」と感じるはずである(関連記事)。
次世代プロパイロットは現行の「プロパイロット2.0」の機能を拡張したものだ。プロパイロット2.0は高速道路の複数車線をナビゲーションシステムで設定したルートで走行し、ドライバーが常に前方を注意してステアリングを確実に操作できる状態にある場合、同一車線内でハンズオフが可能になり、システムがドライバーの運転操作を幅広く支援する。現在は「アリア」と「セレナ」「リーフ」でプロパイロット2.0搭載車が選択できる。
日産が2025年9月に公開した次世代プロパイロット(試験車両はアリア)は、運転支援のカバー範囲を市街地にまで広げたもので、ルート走行中、技術的にはハンズオフが可能。これにより、出発地から目的地までドア・トゥ・ドアでハンズオフでの移動が可能になる。都内の幹線道路や一方通行路、信号のない交差点など、ハンズオフの運転支援技術を成立させるには厳しい環境でデモ走行を体験したが、「これなら自分で運転したほうがストレスがなくていいよ」と感じたシーンは一切なかった。
路上駐車したトラックの陰から配送を終えた運転手が道路側に飛び出してきたり、右折先の横断歩道をランダムに歩行者が行き交っていたりするシーンでも、システムはきちんと状況を把握しており、把握していることをドライバーにクルマの挙動で伝えつつ、スムーズにやり過ごしながら定められたルートを安全に走行していく。動きが乱暴でヒヤッとすることもないし、動きが慎重すぎてイライラするということもない。安心してクルマ任せにできる。
クルマに任せたほうがむしろ安全ということがわかれば、例えば休日の繁華街など、複雑な交通をかいくぐる必要があるメンドーな区間はクルマ任せにし、運転して気持ちよく感じる区間は自分の意思で運転するといった使い分けも可能になる。早期の実用化とリーズナブルな価格での普及が待ち遠しい。
便利で安全、周りが見られる「3Dビュー」
2025年に発売された「日産ルークス」と「三菱デリカミニ」には、日産の機能名で記すところの「インテリジェント・アラウンドビューモニター」が設定されている(メーカーオプション)。超広角カメラで左右の状況を確認できる「フロントワイドビュー」は直交する道路にクルマの鼻先を突き出して目視で左右を確認せずとも、もっと手前の位置でディスプレイの映像から左右の状況を確認できるので、安全かつ便利である。
同種の機能は他車にも設定されているが、地点登録できるのがこの機能の特徴。「自宅を出て最初の角を曲がるときの見通しが悪いんだよね」という状況では、地点登録しておけば(40地点の登録が可能)スイッチを入れることなく、自動的にフロントワイドビューに切り替わってくれる。筆者の自宅周辺から幹線道路に出るまでがまさにそんな状況なので、「この機能は欲しい」と感じた次第。便利に感じる人は多いだろうと想像する。
「3Dビュー」は車両の前後左右4つのカメラの映像を合成し、あたかも上空のドローンで撮影した自車を見るように映像を映し出す。本来ならクルマに乗り込む際、自車の周囲をぐるっと回って周辺状況を確認してから運転席に乗り込むのが理想だが、最短距離で運転席のドアを開けるケースが多いはず。そんなとき、3Dビューで周囲を確認すれば、近くにある障害物の有無を確認することができ、便利で安心だ。
ルークスとデリカミニの場合はセンターの「CAMERA」スイッチを押し、ディスプレイに表示されたメニューから3Dビューを選択するステップを踏む必要がある。スズキ車に設定されている同種の機能は車両のシステムを起動すると、起動時のルーティンとして自動的に3Dビューが表示されるので、より便利。安全性向上のためにも、どんどん設定が広がってほしい機能である。
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安全にもつながる気持ちよさ……「もみほぐし機能」
近年、普及の度合いを実感しているのが、ステアリングヒーターだ。冬に一回使ったら最後、金輪際冷たいステアリングホイールは握りたくなくなる。シートヒーターの普及ぶりも著しい。前席はもとより、後席への設定も増えてきた。今後も設定車種は増える方向だろう。
シートベンチレーションも同様で、設定モデルが増えているのを実感する。酷暑が当たり前になった日本の夏場は特にありがたい。パワーウィンドウや電動調整ミラーが当たり前の装備になって久しいが、今後はステアリングヒーターとシートヒーター、シートベンチレーションの順に、設定が広がっていく気がする。
いわゆるマッサージ機能、いや、“マッサージ”を行えるのは国家資格を持った人に限られるというなら、“もみほぐし”機能が備わるシートも増えてきたのを実感する。これ、なければないでいいとも思うのだが、あるとつい使ってしまう。現金なもので、いざ使ってしまうととっても気持ちがいい。例えば「プジョー3008ハイブリッド」のような500万円台のクルマにも設定(パッケージオプション)があり、超高級車の専用装備ではなくなってきている。
安全性の向上に結びつく機能はどんどん進化し、普及してほしいし、快適機能や装備に関しても同様。それによってストレスが軽減されれば結果的に安全に結びつくのだから。さて、2026年はどんな機能・装備が感激させてくれるのか、楽しみで仕方ない。
(文=世良耕太/写真=日産自動車、webCG/編集=関 顕也)
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世良 耕太
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